次の河口湖行きに乗り込む。今度の車両は6000系。大月駅の所でも少し触れたが元はJRの205系だった車両である。乗る車両が変わってしまったが、タイトルはそのままにしておこう(笑)。それに、205系だって名車だと思いますよ、私は!まあ、あとでその辺はゆっくり触れるとしましょう。
前方には富士急ハイランドのアトラクション群がすでに見えていて、それに向かって走っていく形になる。ここまででもかなり登ってきたがまだまだ登りが続く。ハイランドの裏に回ると富士急ハイランド駅。遊園地の端にあり直結もしているが、ジェットコースター(ええじゃないか)等があまりにもすぐそばに位置することもあって、遊園地の乗り物かと一瞬思う程すっかり溶け込んでいるような感が有る。しかし当の遊園地の入園者数と比して乗客は少ないようだ。
駅を出るとすぐに中央道をくぐって、しばらく走ると終点河口湖となる。起点である大月の標高が358m、河口湖は857mとのことである。わずか26キロほどの間で500m登ってきたことになる。ずっと登りが続く訳だ。駅構内は終着駅なのと、留置線の存在もあって結構広い。
乗って来たのもそうだが、向かい側のホームにも発車待ちの6000系があって2本並んだ。6000系は1000形、1200形を置き換えるべく2012年に営業を開始した車両である。先にも触れたが元はJR山手線等で活躍していた205系である。改造に当たってはデザインを工業デザイナーの水戸岡鋭治氏が手がけた。
元々ステンレス製、無塗装の車両であるため、5000系に比べると外観の変化のインパクトはやや小さいようにも見えるが、随所に富士山をあしらったマークや英文字の社名などでラッピングしているのが特徴的であり彼のデザインの良い所でもあるかと思う。ステンレス車体は長寿命ということで普及している反面、とにかく無機質、冷たいというイメージが付きやすく、それをいかに払拭するかがデザイン面で問われる所でもあるだろう。
しかし何と言っても奇抜なのは車内のデザインだろう。まずドアが内外ともに全面水色の塗装で塗られている点がとにかくハデだ。そして車内は驚くべきことに全体的に木を生かしたものとなっている。床はフローリング、座席の袖仕切りやつり革までもが、木で出来ている。かつて、木といえば車両の材料としてのものという捉え方しかなかったのであろうが、ここではもうすっかり車内のインテリアとして使用されているのだ。そしてよく見ると隣の車両に移るための貫通路には富士山をあしらったのれんがついている。いったい何をイメージしたか、電車内でののれんというのはさすがに聞いたことがない。なんとも奇抜すぎる。JR九州の大胆、奇抜な車両デザイン等で知られる水戸岡氏、今回もやってくれるぜ。
留置線には先に乗ってきた5000系が停車していた。それもバックには富士という贅沢!
駅を出る。山らしくロッジ風の駅舎。
そして駅前にはもう一つの河口湖駅。かつての富士急の前身、富士山麓電気鉄道の開業時の車両であるモ1号が静態保存されている。
当時を再現したような毛筆体の駅名票、書体も時代を醸し出している。しかし「ふじきゅうハイランド」まで書くことはなかったのではないかという気もするがw
駅南側の留置線にはいくつか車両が止まっていたので、踏切を渡って路地へと回ってみる。JR中央線から乗り入れるホリデー快速がお休み中。左側には富士急の旧車体色が復刻された1200形。(外の路地から撮影)
復刻塗装の1200形。昭和30年代はこんな塗装だったようだ。カラーリング的には、ちょっと伊豆急行にも似ているような。。。
左隣は6000形の元になったJR205系。帯も富士急に来る直前に在籍した京葉線時代のピンク色のまま留置されていた。部品確保用だろうか。(外の路地から撮影)
さて、せっかくきたことだし、おやつでも食べて行こう。
投稿者プロフィール
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学生時代に旅行好きから発展(?)して鉄道好きになり、かれこれ10年以上ヒマを見つけては主に乗り鉄を楽しんでいます。
最近は車両面などの関心も強まって少しずつ撮り鉄にもなりつつあります。興味対象についてはあまり限定せずに幅広く、程よくがモットー、のつもりでおりますが本ブログでどれくらい反映出来るか、果たしてどうでしょう?(笑)まあ基本旅中心なので主に行きたいと思う所ベースに選んでます。
あ、ちなみにハンドルネームの「smith」はちょうど自分が受験戦争前後だった頃にテレビでやっていたロボットアニメの影響(?)から、何気なく使ってるものです。。。
どうぞお楽しみに!!!
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