特急『しなの』で善光寺平を行く

関東に住む者にとって中央線(中央東線)の特急というと『あずさ』が連想されるが、対を成す存在である中央西線には名古屋、大阪から『しなの』が運行されている。また、『あずさ』は基本的に篠ノ井線でも松本までしか来ないが、『しなの』はほとんどがその先長野まで運転されており、松本と長野を連絡する特急ともなっている。
車両はJR東海の383系が使用される。銀色のステンレス車体にオレンジ色のラインを締めるデザイン。JR東日本の特急車は塗装されていてどちらかというと色彩が意識されているのだろうが、JR東海では他の車両も含めて車両のデザインが統一されているような感がある。それでも、ややとんがった先頭車と、細いオレンジ色のラインはどこかスピード感を感じさせると思う。

松本駅を発車、ここまで複線で、線路も松本平を走ってきたが、この先は単線で、山越えルートとなる。相当厳しい地形をアップダウンして、松本平と、長野市側の善光寺平とを結んでいる。
「日本三大車窓」の一つである善光寺平の眺めがこの先に待っている。
しばらくは松本の市街地を大糸線と並行して走る。大糸線は松本駅を出てすぐに北松本駅があるが、篠ノ井線は次の田沢まで8キロほど駅はない。大糸線と分かれ、国道19号沿いに走る。大糸線は奈良井川、梓川を渡って豊科の方へ行くが、こちらは川の手前側を走る。右手は山、左手は川ということで地形条件も違う。沿線の都市を走る大糸線に対して、こちらはどちらかというと自然に近く、長閑なイメージだろうか。景色は良好、北アルプスにもかなり近づく。この先は山越えが控えているため、この辺りが最も接近する所だろう。
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さて、もうお昼の時間だ。姨捨駅に近づく前に、松本駅で調達した牛肉弁当でも食べよう

明科を過ぎると北東方向に向いて、長大なトンネルで山を貫くようになる。西条、坂北、聖高原と過ぎて行く。いずれも山間の筑北村、麻績(おみ)村にある駅。山越えルートではあるが、トンネルが長いこと以外はそれほど険しい感じはしない。穏やかな風景が続く。

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松本平、善光寺平と、どちらも盆地であるが、標高は松本平の方が高く600〜700mほど、善光寺平は350m前後となるため、善光寺平へ向かって下る線形になる。
そして冠着(かむりき)を過ぎてトンネルを抜け、姨捨(おばすて)に向けて下って行くと、「日本三大車窓」に数えられる善光寺平の車窓が展開する。姨捨駅は長野へ向けての急な下りの途中に設けられたもので標高約550m、善光寺平へと入るあたりに位置する。高層ビルから眺めるように善光寺平のパノラマが広がる。これは絶景だ!今回は特急列車だったので停車しないし窓ガラス越しではあるが、初めて見ることができた。いや〜、素晴らしい!

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ちなみに昼の眺めも素晴らしいだけに夜も楽しめるポイントだ。ということで姨捨付近の夜景はコチラをどうぞ!

日本三大車窓からの夜景

姨捨駅は急坂の途中にある為、通常通りにはホームを設けられず、本線から線路を分岐させて平たい所に駅を設置してある、ユニークな駅である。そのため停車する列車はスイッチバックを行う。この路線の厳しさを物語っている。

眺望を見ながらなおも下って地平に降りてくるとラストスパートである。稲荷山を通過。

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地平に降りるとこんな感じ。家並みと畑が広がる。長野県はりんごの産地としても名高い。

 

最後に篠ノ井に停車。しなの鉄道線との合流点、同線はかつての信越本線である。元々、信越本線は高崎〜篠ノ井〜長野〜直江津〜新潟と回る路線だったため、篠ノ井線は今もここが終点であり、この先は今も信越本線である。北陸新幹線が開業すると、長野から先の信越本線も経営分離され、長野県内はしなの鉄道に移管されるという。そうなると、長野県内の信越本線は篠ノ井〜長野間のみ、ほんの少し残されるだけとなってしまうことになる。
篠ノ井線では貨物輸送も行われているため、ここも貨物ヤードが広がっていて構内は広い。

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篠ノ井を出ると長野新幹線と並行して走り、途中3駅通過して長野に到着。松本から1時間弱ではあったが初めての『しなの』と善光寺平だった。

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乗って来た383系『しなの』

 

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一部の先頭車はグリーン車で、展望席を備える。クロ383-1、偶然にもトップナンバーだった。
 

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一般車の先頭車。6両編成〜10両編成と柔軟な運用に対応するため複数編成の連結に対応し、連結した際の通り抜けを可能にするため貫通扉と幌が付いている。今回乗ってきた列車は10両編成だった。

投稿者プロフィール

smith
学生時代に旅行好きから発展(?)して鉄道好きになり、かれこれ10年以上ヒマを見つけては主に乗り鉄を楽しんでいます。
最近は車両面などの関心も強まって少しずつ撮り鉄にもなりつつあります。興味対象についてはあまり限定せずに幅広く、程よくがモットー、のつもりでおりますが本ブログでどれくらい反映出来るか、果たしてどうでしょう?(笑)まあ基本旅中心なので主に行きたいと思う所ベースに選んでます。
あ、ちなみにハンドルネームの「smith」はちょうど自分が受験戦争前後だった頃にテレビでやっていたロボットアニメの影響(?)から、何気なく使ってるものです。。。

どうぞお楽しみに!!!
カテゴリー: JR東日本, JR東海, ローカル線, 中部, 信越本線, 特急, 篠ノ井線, 長野   作成者: smith パーマリンク

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学生時代に旅行好きから発展(?)して鉄道好きになり、かれこれ10年以上ヒマを見つけては主に乗り鉄を楽しんでいます。 最近は車両面などの関心も強まって少しずつ撮り鉄にもなりつつあります。興味対象についてはあまり限定せずに幅広く、程よくがモットー、のつもりでおりますが本ブログでどれくらい反映出来るか、果たしてどうでしょう?(笑)まあ基本旅中心なので主に行きたいと思う所ベースに選んでます。 あ、ちなみにハンドルネームの「smith」はちょうど自分が受験戦争前後だった頃にテレビでやっていたロボットアニメの影響(?)から、何気なく使ってるものです。。。 どうぞお楽しみに!!!

特急『しなの』で善光寺平を行く” への2件のコメント

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