屋代を過ぎると、また新駅の千曲を過ぎて、戸倉となる。しなの鉄道になってからちょこちょこ新駅が出来ている。信越本線時代は駅間が長かったが、その分多少短くなっているし、駅のなかった地域の利便性向上につながっている。ちなみに千曲駅は2009年開業、現時点ではしなの鉄道で最も新しい駅である。
車窓の右側はかなり山が迫っており、ほぼ一面緑の車窓が展開する。
少し山が後退して、街になってくると坂城(さかき)。坂城町の中心駅である。駅舎は昔ながらのガチの木造駅舎、いかにも年代物のたたずまいである。こういう所はやはり歴史ある信越本線なのだと、強く実感させられるところである。
坂城町中心部。遠くを橋で横断しているのは上信越自動車道。
新駅のテクノさかきを過ぎる。テクノという名前が示すのかこのあたりは工場が多いようでちょっとした工業地域になっているようだ。右手に国道18号が寄り添って進む。ロードサイドの店舗が目立ち、交通量も多い。ほどなく上田市に入る。標高415mとある。長野市が300m台だったはずだから、少しずつ登っているのだろう。この先軽井沢辺りの標高が最も高く、そこからあの碓氷峠で横川へと降りて行くはずである。
次は西上田、ここも信越本線時代からの駅であるため、設備は古い。やや広めの造りだが、人がほとんどおらず設備の古さも相まって寂しいローカル駅の印象を醸し出している。歴史の古い路線を引き継いだ上にその合間に新駅が開設されているということで、真新しいごく普通の駅があると思ったら、時代がかった駅が突然現れたりとギャップが実に激しい。それがちょっと面白いところでもあるが。
ホームの植え込みに茂り咲く花。あまり元気がないような・・・。
西上田を過ぎると長野新幹線が合流し、上田に到着する。新幹線も通る上田市とあって乗降は多く、一気に車内が入れ替わった。先に屋代線跡と合流するあたりで見たのを最後に、ずっとここまで姿が見えず、存在も忘れかけていたほどだ。上田の手前までずっとトンネルを通過しているためである。直線的な線路で走る分、長いトンネルばかりになるのは山間部を行く新幹線の宿命である。
上田駅は新幹線と上田交通別所線が接続しているが、いずれも高架駅でしなの鉄道のみ地上である。他の路線が高架になり挟まれているような状態のためちょっと圧迫感があるし、他の路線の様子をほとんど窺い知ることが出来ず、あまり面白くない。どうせならしなの鉄道も一緒に高架にすればすっきりした上に色々見れたのに、と思う。まあ、欲張りな一ファンの戯言であるが。
投稿者プロフィール
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学生時代に旅行好きから発展(?)して鉄道好きになり、かれこれ10年以上ヒマを見つけては主に乗り鉄を楽しんでいます。
最近は車両面などの関心も強まって少しずつ撮り鉄にもなりつつあります。興味対象についてはあまり限定せずに幅広く、程よくがモットー、のつもりでおりますが本ブログでどれくらい反映出来るか、果たしてどうでしょう?(笑)まあ基本旅中心なので主に行きたいと思う所ベースに選んでます。
あ、ちなみにハンドルネームの「smith」はちょうど自分が受験戦争前後だった頃にテレビでやっていたロボットアニメの影響(?)から、何気なく使ってるものです。。。
どうぞお楽しみに!!!
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