岳南江尾を発車、すぐ新幹線をくぐる。40キロくらいでゆっくり走る。沿線の幼稚園の子供の絵で車内が埋め尽くされてるのが微笑ましい。住宅街を進んで神谷。岳南鉄道とはなんか勇ましそうな名前で、子供の頃は文字からしててっきり登山電車かと思っていた。しかし標高が高く勾配のきつい山間部を走ることはなく、富士市の住宅街、工場街を走るごく普通の路線である。「岳南」は富士山の南という意味か。この日は見えなかったが快晴の日はその名の通り、姿を拝むことができるのだろう。
線路が付け替えられたのだろうか、この先かなり奇麗に見える。次は難読駅の須津(すど)。前方に煙突が見えてくる。工場街が近いようだ。踏切の音が電鈴みたいでチンチンチンと鳴っていてローカルさを一層かき立てる。岳南富士岡では電気機関車に、貨車のワムが繋がれて止まっていた。この貨物列車が動くことももうないのだろう。ここからは工場の中を走り、貨物ヤードも広がる。次は比奈(ひな)、右も左も工場、まるで鶴見線である。岳南原田で下り列車と行き違う。岳南鉄道は昼間は30分に1本程度の運行、7000系2本で賄っている。
工場街を抜けて吉原の町に入り、本吉原。ホームに地域の皆様の情報掲示板、こんな所も地域の足らしい。町の中心部にきたのかビルも目立って来て、吉原本町。駅周辺は結構栄えているように見えるが、こちらはマイペースにジリリリリとベルを鳴らして発車。左カーブしてジヤトコ前(ヤの字が大きいが、読みはジャトコまえ)、元は日産前駅で、その工場がジヤトコに営業譲渡された今も最寄り駅として営業する。国道1号線を渡り、新幹線を再びくぐる。東海道線が右から合流してまた工場のそばを走り、吉原着。20分程の小さな旅であるが中小私鉄らしいのんびりとしたムードが感じられると思う。利用促進策はとられているようだが、なかなか難しいようだ。なんとか頑張ってもらいたい。
投稿者プロフィール
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学生時代に旅行好きから発展(?)して鉄道好きになり、かれこれ10年以上ヒマを見つけては主に乗り鉄を楽しんでいます。
最近は車両面などの関心も強まって少しずつ撮り鉄にもなりつつあります。興味対象についてはあまり限定せずに幅広く、程よくがモットー、のつもりでおりますが本ブログでどれくらい反映出来るか、果たしてどうでしょう?(笑)まあ基本旅中心なので主に行きたいと思う所ベースに選んでます。
あ、ちなみにハンドルネームの「smith」はちょうど自分が受験戦争前後だった頃にテレビでやっていたロボットアニメの影響(?)から、何気なく使ってるものです。。。
どうぞお楽しみに!!!
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