ばたでん乗車記(3)

さて、ばたでんで出雲大社前にやってきた。ここは出雲大社前の玄関口以外にもう一つ目玉がある。昭和3年に登場し映画でも主役級で登場した「デハニ50形」52号車が静態保存されている。

客室、荷物室を併せ持ち営業、近年は畳敷に改造されお座敷電車になっていたが保安上の問題から平成21年をもって現役を引退した。その翌年件の映画撮影が行われ、撮影用にふたたびロングシート座席を備える改造を受けひとたびの返り咲きを果たした。

現在2両保有され、相方の53号車は雲州平田駅構内で体験運転用車両として残されている。ということで毎週金、土、日曜には一般向けに体験運転が開催され、1日のうちに講習を受け、長さ120メートルの体験運転専用線を4回運転できるという、まさに映画さながらの夢のような体験ができる。子供の頃に多くの人が憧れたであろう電車の運転席、足を伸ばした際にはぜひひとつ、「夢」を叶えてみてはいかがだろうか。

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ばたでん乗車記(2)

川跡で出雲大社前行きに乗り換える。一つ隣のホームから発車

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出雲大社前ゆき5000系。京王5000系を特急仕様に改造したもの。3ドアロングシートから2ドアクロスシートに変更されている。右側は元南海21000系ズームカーから改造された3000系。京王5000系より少し古く、老朽化も進んでいる。今年度をもって新車に置き換えられ全車廃車になるようだ。
その代替の新車として決まったのは元東急の1000系、今回写真は撮れなかったものの、後で乗った北松江線で雲州平田駅の車庫に既に収まっているところを見ることができた。先頭は見れずサイドビューだけだったが、サイドの赤帯は東急時代そのままのようだ(中間車からの改造のようだが)。

田んぼの中をいく。高浜
出雲大社方面だけにガイドの放送も勢いづくw
高浜駅付近では沿線の幼稚園にデハ1型が保存されており、その脇を通る。こういうところもしっかりガイドしてくれるので嬉しいww

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高浜を過ぎるともうひとつ見所がある。なんと鳥居が並ぶ中を堂々と電車が横切っている。ここは線路が稲生神社の参道を横切る。ガイドによるともともと神社の方が先に有ったものの、この路線を敷くのにどうにも最適なルートが取れず、やむなく横切ることになってしまったそうだ。
出雲大社と並ぶシンボルの出雲ドームを見ながら進む。出雲健康公園内にある運動施設。

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出雲大社前に到着。

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小規模だがローカル私鉄らしく味があるし大社の玄関らしく駅舎も整っている。

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しかし駅舎が綺麗なのはよいが、デザインは出雲大社らしく神社風、かと思いきやどういうわけかステンドグラスなどが多用された教会風のデザインとなっている。

ばたでん乗車記(1)

ということで出雲市から一畑電車(ばたでん)に乗車、出雲大社へ向かう。島根県内は松江と出雲を結び宍道湖周辺に路線網を持つ。中井貴一主演の映画『RAILWAYS 49歳で運転士になった男の物語』で一躍有名(!)になった私鉄である。休日ということもあってか出雲市や出雲大社周辺は観光客で大賑わい、そして車両を撮る者も、やはり多めだ…。
JRの出雲市駅に隣接する電鉄出雲市駅から松江しんじ湖温泉へ向かう北松江線、途中川跡(かわと)から出雲大社前を結ぶ大社線とがある。電鉄出雲市から出雲大社へ向かう場合は、川跡で乗り換えとなる(特急など一部直通の列車もあり)。川跡もそうだがこの路線の駅が多数出てくるので、一度見ていると地元の路線でもないのに知らず知らず駅名を覚えてしまう。「ああこの駅、聞いたような…」と思うかもしれません。

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JR出雲市駅のすぐ北側にある電鉄出雲市から乗車。JRと並んで高架駅になってしまったため少々味気ない感じもするが、ひとたび乗ればこの路線ならではの風景がしっかり待ってくれている。
駅舎に入ると改札待ちの乗客で待合室は賑わっている。自動券売機で切符を買うが、改札は駅員さんの手による。この手の路線らしく列車の時間が近づくまで改札はしない。

 

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改札を済ませてホームに上がる。早速2100系(元京王5000系)がお出迎え。この2101+2111号車は平成26年から京王の塗装に復元されている。ご丁寧に「ヒゲ」まで。

ローカル線らしくけたたましい発車ベルが鳴って発車。女性のガイド兼車掌さんが乗り込み、沿線の案内や車掌風景、この路線ゆかりのことなども含めて丁寧に説明してくれたり、適宜車内巡回して乗客の対応に当たったりときめ細かい。本来はワンマン運転だが、休日などは観光客も多いからかガイド役も兼ねて車掌さんが乗っているようだ。

 

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京王5000系ほとんどそのままの味わいのある車内。こちらの広告や案内に囲まれているが、何気なく見ていると1台310円で自転車を持ち込める、との案内。うらやましい話!まあ遠方からはるばる自転車を持ってきて、なんて考えることはないだろうが…。最近は自転車ブームか、都会でも山地や遠方などで自転車を楽しむ人も多いようで休日早朝の小田急線などでは「輪行」する乗客もよく見かけるようになった。こういうのを見ると長距離には向かないだろうが、やっぱり折り畳みの自転車が欲しくなってくるwww

かっ飛ばしたJRと比べのんびりとしたペースで進む。出雲科学館パークタウン前を過ぎてJRと分岐、町を離れると田んぼに囲まれる。このロケーションが一畑らしい所で、撮影にもよく使われる。

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8分ほどで川跡に到着、ちょうど川跡止まりだったのでここで出雲大社前行きに乗り換える。ばたでんは全体の本数こそ少ないものの接続の便は良い。