伊予鉄道の旅(2)

松山観光はちょっと後回しにして、いったん横河原線に乗る。
松山市から東へ向かい横河原までを結ぶ郊外線。松山市では高浜線と線路がそのままつながっており、同線の終点高浜までほとんどが直通運転している。郡中線同様、利用客は割と多いが全線単線である。
車両は710系2両、元京王5000系。運転席後ろに座る。
松山市を出るとほどなくして石手川公園、川のそばに駅があり、ホームの松山市よりは鉄橋にかかっている。
坂おりてすぐいよ立花、710系と行き違う。ホームは上下線に挟まれたいわゆる島式ホームというやつで、出口へは踏切で連絡しているが、降りた客はみんなマイペースに踏切を渡っていく。

直線で気持ちが良い。福音寺、北久米、久米、と続く。まだまだ市街地を走る。マンション多い。
平井で10人くらい降りた。車内は1両に10人くらいになったか。
新興住宅地か、家々がきれいになり、空間にも余裕がある。 梅本 四国がんセンター。駅名の通り右前方に四国がんセンーがある。
すぐに牛渕団地前、右に団地広がる。国道11号をくぐる。家並み続くが田圃も見られるようになってきた。牛渕。
田窪、ちょっと雲行き怪しくなってきたかな。
右手の山がでかくなってきた。家並みは続くが駅付近にしぼられつつある。
珍名な見奈良(みなら)。ここで最後の行き違いをする。郡中港もそうだが終点横河原はやはり一列車しか入れない。
愛大医学部南口、ここで結構降りる。2両目の乗客はほとんどいなくなった。
気づけば車窓がまた家並みやアパート、低層マンションで賑やかになっている。
直線進んで、終点横河原に到着。

IMG_0123

IMG_0122

風情ある昔ながらの木造駅舎、710系が止まっていると一層引き立つかのよう。

 

IMG_0126

IMG_0124

外観。駅の字が「驛」なのがまたいい。風情はあるのだがちょっと自販機に囲まれすぎてる気もする。左側の自転車置き場もぎっしりだ。なんだかんだで松山市周辺の足、そこは都市事情というものだろうか。

 

IMG_8586

駅舎の右横から小道があり、ちょうど線路終端部を通っている。線路横は駐車場になっていて遮るものがなく駅全景、停車中の列車を見ることができる。

 

IMG_8590

停車中の710系。

伊予鉄道の旅(1)

四国は愛媛県松山市周辺に展開する私鉄路線。松山市中心部と郊外を結ぶ「郊外電車」と、松山市内を走る「市内電車」とがある。前者は通常の鉄道線だが後者は路面電車で、いわば「市電」に相当するものを私鉄である伊予鉄道が担っている。
古くは多くの都市に見られた路面電車、いまや純粋に市がやっている「市電」の多くは廃止、市営地下鉄や市営バスへの転換などされて数を減らし、まともに見られるのも札幌、鹿児島、熊本など一部の地方都市に限られてしまった。一方でここ松山や広島、岡山、富山などにも路面電車があるがそれらは伊予鉄道、広島電鉄などといった私鉄による運営。まあ、あまりどうっていう訳でもなかろうが、比べると総じて私鉄運営の路線の多くは健在で頑張っているのではと思う。私鉄で大規模廃止があったのは九州の大都会、福岡市や北九州市に展開した西鉄の路面電車で、ことに福岡市についてはかつて市による鉄道が存在せず、西鉄の路面電車の代替に市営の地下鉄が開業するという珍しい事例であった。

前置き長くなったが松山市周辺を走る郊外線は2両とか3両のローカル風情漂う路線、都心部は路面電車と揃っていて楽しめる路線である。道後温泉はじめ観光スポットもあるし、小説『坊っちゃん』にちなんだ坊っちゃん列車も運行されるなど鉄道自体も目玉を持っている。今回は都合で坊っちゃん列車を見ることはできなかったが、まあ初回だし楽しんでみよう。

宇和島からJR予讃線で北上してきた。JRで松山駅へ行くのが素直なところだがあえて特急で一つ手前の伊予市駅で降りる。駅名違いだが、道路を挟んですぐの所に伊予鉄道郡中線の郡中港駅がある。通路でつながってはいないが、一応乗換に使える訳だ。郊外電車は3路線あるがそのうちのひとつ。郡中港から松山市駅までを結び、終点の松山市駅で郊外電車の横河原線、高浜線、さらに市内電車と接続している。郊外・市内電車とも基本的には松山市駅に通ずるようになっている。

IMG_0098

JR予讃線 伊予市駅。文字通り伊予市の代表駅で特急が停車する。

 

IMG_0100

国道を挟んですぐ向かいに伊予鉄道の郡中港駅がある。看板が目立ち始発駅らしい貫禄は感じられつつも、ローカル私鉄らしい雰囲気。切符は券売機で買うが改札は有人だった。

 

IMG_0102

松山市行き3000系。つい最近移籍してきた京王井の頭線3000系。採用例が多い。現在郊外電車は自社発注の610系を除き元京王車で占められている。終着駅だがホームは一面一線しかない。

 

IMG_0105

IMG_0103

駅名看板。なんか筆で書いたようなものまで。時代がかってるなぁ。今も南海電車の一部の駅などで見られる。

松山市に向けて発車する。車内ははやりのLED式の案内表示があるが、次駅案内ばかりでなく、乗り換えバスが直近の行き先、時刻付きで案内されたり、ニュースも流れたりと、各駅停車で駅間もそんなに長くない割に、情報がなかなかきめ細かい。ソチオリンピックの時期だったのだがそれについてのニュースも流れていてフィギュアスケートの成績まででたほど。新幹線顔負けな。。。
家並みの中を単線でいく。私鉄らしい。地蔵町で710と行き違い、もと京王5000系だ。難読駅名の松前、まさきと読む。
40、50kmくらいで走ってる。団地やマンションが少し見え始め、石手川を渡って、鎌田。
車掌が先頭車まで来て、また戻っていった。余戸、松山の市街地に入ってきたか、にぎやかになってきた。道路沿いに直線走り、土井田。正面にビル群、松山市の中心だ。
各駅、乗客は比較的多い。ほぼ終日15分に1本と結構な頻度で運転されていることもあるだろう。
予讃線くぐって、土橋。
目の前に松山市の駐車場の建物がみえる。
左から高浜線が合流して、駅ビルに突っ込み終点松山市に到着。一気に喧噪に包まれる。松山へやってきた。

IMG_0110