北条鉄道

さて神戸電鉄で兵庫県は粟生までやってきた。続いてここで接続する北条鉄道を訪問するとしよう。
小野市の粟生から加西市の北条町までを結ぶ13kmちょっとの短い路線で、元々国鉄北条線だったものが、いわゆる末期の路線整理で廃止対象となり昭和60年に第三セクターに引き継がれたもの。察しのつくところであろうがこちらも情勢としては厳しい所で、キャンペーンなど展開しつつ利用促進に努めている。
現在の運行形態は非常にすっきり(といっては悲しいが・・・)しており、起点、終点も含めて行き違いが一切できない構造であり、基本的に1両編成の列車が行ったり来たりするのみである。かつては途中で行き違い出来る駅があったが、撤去されてしまっている。行き違い出来ない構造ではあるものの、路線が短いため基本的にぴったり1時間に1本のペースで運行されている。非電化であり気動車による運行となっている。

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粟生駅3番線が北条鉄道のりばで、JR加古川線の下りと隣接している。粟生駅は改札は駅舎にしかないため駅構内は改札を出ずに乗り換える。ワンマン運転で運賃は整理券を受取り、下車駅で運賃箱に支払う。
フラワ2000形に乗る。1両編成だが車内にはロングシートがずらりと伸びていて、3分の2くらい埋まっていてなかなか賑わっている。もっとも、粟生線の所でも書いたが1時間に1本では、という所でもあろう。
粟生を出ると加古川線と分岐し西へ向かう。ひたすら田んぼが広がるが、バックには小高い山々があり、やがて少し狭まって竹やぶを通り過ぎたりする。ちょっと山を抜けて集落になると最初の駅の網引(あびき)。
今日はここまで天気が非常に良好だったのだが、ふと前を見ると雲行きが怪しくなっている。一雨来そうな予感。

ところで今回乗っている列車は「すず虫列車」。ふと網棚を見上げるとなんと本物のすず虫が虫かごに入って「乗車」している(「乗務」してるといった方が良いかしら)虫かごの中でマイペースに動き回っておりました。他にも「かぶと虫列車」も運行している模様。

トンガリ山を見ながら田畑の中を行く。電化されていないので線路上には何もなく周囲は大変すっきりしている。本当、「こんな所で丸1日、なんにもせずに過ごしてみたいな」なんて、のんきなことがふと頭に浮かぶ。むろん、生活しておられる地元の方には、申し訳ないことだろうが・・・。なんだかんだで、やっぱり都会っ子。

一文字駅名の長(おさ)。珍しい名前。と、ここでやっぱり降ってきた。
田畑の多い景観から街に入って、終点北条町に到着。ホーム1面1線(行き違い不可)の簡素な造りでは有るが、加西市の中心駅であり立派な駅舎を持ち乗客も多い。

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駅名票。加西市のキャッチコピーが「花、ゆめ、根日女」であることからそれにちなんだイラストと、根日女にちなんだゆるキャラ「ねっぴー」のイラストが入っている。

 

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折り返し待ちの列車と休み中の車両。北条鉄道は1列車しか走行できないので基本的に同じ車両が往復しているようだ。休んでいたのも「すず虫列車」であった。ちなみに車両は3両保有している。

 

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駅構内から粟生方面を見る。

 

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駅前の様子。加西市の中心部にあたり賑わっている。鉄道はこの北条鉄道しか通っておらずJRの路線はないが、道路交通では駅の少し北側を中国自動車道が横切り、加西インターチェンジも近い。