南海多奈川線

大阪は「ミナミ」で名高い難波を起点に、和歌山市方面へ向かう本線(南海線)、高野山へ向かう高野線を主軸とする私鉄。関西国際空港へのアクセスも担い、空港開港に合わせて登場した特急『ラピート』はその特異な車両デザインも手伝って、未だに看板の地位を保ち続けている。
大阪は土地柄もあってか、私鉄路線は北部から東部にかけての方に割と集中している。南側はというと地理などの関係もあるのか、あまり広範囲に展開しておらず、南海がほとんど引き受けている格好だ。北側は私鉄同士が競合するが、南側はそうでもない。

基本は通勤電車だが、海が近かったりローカルムード満点な支線があったり、和歌山港で徳島への航路に連絡するなど、観光面の要素も多い。

難波から南海本線の特急『サザン』で45分、和歌山との県境にほど近い、みさき公園。子供達のはしゃぎ声が聞こえてくる。そして潮風がなんと心地よい!香りもいい!

みさき公園から出るのが多奈川線。2230系の多奈川線に乗り換える。2両編成、30分毎。乗客の姿は少なく、寂しい。大阪都心の汐見橋線よりはまだ良いだろうが。

みさき公園駅は1番線から5番線まであり、4番線は3、5番線の和歌山市寄りを切り欠いて設置されたホームである。この4番線が多奈川線用のホームといえるがここから出る列車は毎日13時15分発の一本しかなく、他の列車すべて5番線から発車している。

  
  

緑に囲まれて、単線を進む。のんびりしたペースだ。よく見ると沿線の山にソーラーパネルがある。

海と山に囲まれたローカルムード満点な支線だ。深日町。

ホームは長いが、今は2両編成しかないので途中柵で仕切られている。かつては淡路島行きのフェリー連絡の急行淡路号がなんばから乗り入れていたので6両編成の電車があった。

深日港。古びた駅名看板が印象的。以前はここから淡路島へのフェリーが出ていたが、関西空港開港で空港から出るようになったため現在は発着がない。開業時は存在せず、フェリー開設にあたって造られた。そんなこともあり隣の多奈川駅とは非常に近く、すぐ目の前に多奈川駅が見えている!

電車は発進してすぐに加速を終え、徐行のまま多奈川駅に進入。あっという間の旅であった。

   
  
 多奈川駅から深日港駅を見る。