つくばエクスプレス(3)

さて、流山おおたかの森から旅を続けるとしょう。
柏の葉キャンパスでは大型マンション群に吸い込まれるように進入する。しかし柏たなかすぎると田園が広がり、景色ががらっと変わる。左側に常磐自動車道が並行する。利根川渡って茨城県に入る。
新興住宅地になり、守谷へ。関東鉄道常総線が接続する。
守谷止まりなのでここでいったん乗り換え、2番線降車専用ホームに到着。1番線に来る区間快速に乗り換える。ここから先は近隣を走る常磐線同様、電化方式が直流から交流に切り替わるため、両方に対応したTX-2000系のみが走行出来る。

 

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万博記念公園、1985年に開催された科学万博の会場跡地を整備した公園付近に位置する。
駅周辺はマンションが立ち並ぶが、まだ開発途上といった印象。
当時この場所に直接アクセスする鉄道はなく、常磐線に臨時に設置された万博中央駅からバスというのが主だったようである。

 

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前方に山がうっすら見え始める。突出している山は筑波山か。

相変わらず120で飛ばす。右に大きくカーブ、前に見えた山が左にそれて行く。研究学園。あと一個でつくば。研究学園をでてしばらくして地下へ。高速で走るもトンネルに入ってほどなくして減速。徐行してつくばのターミナルへ。

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ホームの端っこからさい果てを見る。車両基地は守谷にあり、折り返し用の引き上げ線もないのでホームの少し先まで暗闇の空間が伸びて終るだけの構造。地下駅ってことで秋葉原と同じでなんか都会的で無機質な終り方なのがちょっと味気ない。この先の延伸の構造は全くない訳でもないようだが、まあ実現することはなさそうな。せめて出入口への通路を延ばしておいしたり、なんか多目的なスペースでもつくっておけば明るく済んだことだろうが。

 

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コンコースに出る。壁やアーチなど、曲線が多用されている。未来的なイメージとか、つくばの学研都市といったイメージを持たせるような感じだ。まあ、実際つくばに行ってるからそう思うところだろうが、この写真だけ見せられると大江戸線の駅と変わんないような。

 

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外に出て昼食をとり、少し散策する。2005年の開業まで鉄道路線のなかったこの街、もっぱらバスの天下であった。今もここをハブとして各所へのバスが頻発する。ターミナルの規模がかなりデカい。近年開発されたニュータウン的な地域ということからか、駅前にもかかわらず広々と公園が広がっている。あまりゴミゴミしてなくて気持ちが良い。

 

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帰りは快速で秋葉原までひとっ飛び。TX-2000系にはクロスシートがついているので今度はそちらに乗ってみる。休日午後の上り、乗った時点では空いていてすんなり座れたが、始発駅だし最速達の列車だけに発車時刻近くなるとやはり席がかなり埋まった。

 

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全部立体交差の路線をひたすらかっ飛ばす、新幹線並みの車窓!都心の地下区間を除外すれば、設備的には本当にそのまま新幹線に出来そうな感じがする。座席はちょっと硬いし、リクライニングもしない。でも眺めがいいから良し!ちょっと眠たくなってうたた寝、あっという間に都内に戻って来てしまった。

つくばエクスプレス(2)

八潮を出て三郷中央を過ぎる。駅の周囲は開発され大型マンションに囲まれている。その先、江戸川を渡って千葉県流山市に入る。千葉県というと成田や房総半島のイメージが先行して、位置関係を頭で描いた時に東京から見て東、あるいは南東と思ってしまうのだが、ここ流山や隣の野田も千葉県に属しておりかなり北まで伸びている。南端は房総半島先端の白浜あたりでここは静岡は伊豆半島の伊東市とほぼ同緯度で、北端は現在野田市になるが元は関宿町だった区域で2003年に合併された。そちらは地図でみれば数キロ西へ行くと埼玉県久喜市や加須市のある辺りで、実は東北本線、東北新幹線も割と近くを通っていたりする。関東の桜スポットとしてしばしばニュースに登場する埼玉県側の幸手市権現堂桜堤にもほど近い。というわけで北の方角でも、かなり北にまで食い込んでいるものである。しかしこんな区割りになってるのもよくよく見れば自然なもので、県の領域が江戸川、利根川の2つの河川でほぼ奇麗に仕切られておりほとんど川が県境になっているからである。旧関宿町だったところがちょうど利根川から江戸川が分岐する地点になっていて、そこから南東方向に広がるV字型の地域が千葉県ということになる。そういえば、陸地の部分がほぼ完全に二つの川で仕切られ、房総半島は海に囲まれていることから、他の都県と純粋な「陸続き」になっていないというような理由で、(定義上、厳密には島とはいえないのだが)「千葉島」なんて言われることもあるようだ。

一旦地下に潜って南流山、ここは武蔵野線との乗換駅で快速が停車する。乗り換え客で賑わう。武蔵野線が出来た頃は周囲もまだ何もなかったかもしれないが、今やこんな都会的な駅が出来てしまった。
再び地上に出る。この先は終点つくばまで地下には潜らない。
各駅停車のみが止まる流山セントラルパーク。周辺には雑木林が目立つ。しかし今に至るまででも結構切り開かれたのだろう。
次は流山おおたかの森、東武野田線と接続し快速も停車する。元々駅はなく野田線はただ通過するだけの場所だったが、つくばエクスプレスの開業により両線とも駅が出来た。名前は周辺に貴重なオオタカが生息する森があるということでつけられたもののようだ。しかしまあそれとは裏腹に駅前はできたてのマンションと開発をにらんだ空き地にすっかり囲まれてしまっている。当のおおたかの森は駅の南西方向にあるが開発により半分以上伐採されたという。残された所は公園として保全区域になってはいるようだが、オオタカが今後も住めるような環境、なんとか保護されて欲しいと願うところ。
東武野田線を少し撮影するつもりでいたのでここで一旦下車する。

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発車する守谷行きの普通

 

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駅前。3階の高架駅がつくばエクスプレス、写真左階段下の1階が野田線の駅で、2階コンコースで連絡している。

 

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駅周辺。真新しいマンションが建ち始めているが飲食店や商業施設は少なく、ほとんど駅の中と行った感じだ。

 

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2階コンコースは西側が開けており、交差する野田線を見下ろすことが出来る。少し離れた所は宅地化されているが、駅の真ん前はまだ何もなくちょっと殺風景。

つくばエクスプレス(1)

2005年に開業したつくばエクスプレス、開業したばかりという印象があったがもう8年ちょっと経過している。利用者数は順調に増えてすっかり千葉県北西部や茨城県の通勤・通学の足として定着している。
開業したばかりの頃に乗りに行ったものだが、ほとんど乗って終ったような印象だった。それに茨城方面もほとんど行ってないので、ちょっと行ってみることにした。

始発駅は秋葉原、JRの駅のすぐ下に入口がある地下駅だが、都営大江戸線に負けず劣らずの深さである。ホームどころか、改札に行くまででも長い。
始発駅だがホームは1面2線の単純な構造で2本までしか捌けず。中間駅といった構造である。まだ実現の動きはあまりないようだが、最終的には東京駅まで持って行くことを想定しているようだ。秋葉原駅が地下深いのも、延伸を考慮してのことらしい。

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路線は秋葉原〜つくば間58.3kmを20駅で結ぶ。途中南千住までは地下を走行、また速達便として快速・通勤快速・区間快速(なぜ快速ばかり?)が設定されているが、どちらも途中北千住までは各駅に停車する。なのでその辺りまでは都心の地下鉄とほとんど変わらないし、使える列車の本数も多い。停車駅が少ないのは快速で最速の45分で結ぶ。が、今回はせっかくなので各駅停車に乗車する。駅間距離が比較的長くどの列車もスピードを出すので、実は各駅停車でもそう極端に遅い訳ではない。秋葉原を出ると右にカーブして春日通りの下に入る、最初の駅は都営大江戸線との接続駅である新御徒町。ここは大江戸線よりも、つくばエクスプレスの方が深い所にある。まあ先に出来たのが大江戸線の方だからでもあろうが。
新御徒町を出るとまた左にカーブしていく。地下鉄そのものでこの辺りの線形はきつい。都心部で地下を通すしかなく、そうなると必然的にほとんど道路の下ということになるので、ある程度は必然的にこうなってしまう。
その先は国際通りの下を走る。次の駅は「浅草」なのだが、銀座線や東武線など「本家」の浅草駅のある雷門とは正反対の六区の方に位置している。本家とは600m程離れているので直接は乗り換えられず、浅草の街を歩かねばならない。まあ一応浅草地区なのは間違っていないし、呼び込み関連の事情からしても同名をつけたくなるところだろうが、ちょっと無理があるところ。
国際通りが国道4号日光街道と合流、その下を通る地下鉄日比谷線と合流し北千住まで並行する。といってもトンネルなので見えないが。その合流地点、日比谷線には三ノ輪駅があるがこちらに駅はなく、次はすっ飛ばして南千住である。都心部を外れて下町の住宅地や工場街に入ったような感じになる。

南千住の先ですぐに地上に出て、常磐線・日比谷線に挟まれて並走する。駅間が少し長くなり、直線でもあるので、各駅停車ながら地上に出たとたんいきなり120km/hでぶっ飛ばす。こういうところがなんだか新鉄道らしい所。
JR、地下鉄、東武と接続するターミナル、北千住を過ぎる。他の路線はどれも乗客がかなり多いが、こちらはそんなに多くはないようで割と余裕があるようだ。やはり最も多く利用するのはJRや東武から千代田線に乗り換える(帰宅ラッシュはその逆)乗客だろうか。

他の路線と一緒に荒川を渡る。ここは前から各線の鉄橋(トラス橋)が並び、大変目立つ賑やかな所だったが、この路線の工事でもう一つ鉄橋が出現したときは「まだ増えるか」といった感じだった。ここはドラマ『3年B組金八先生』のワンシーンでもおなじみの場所である。
川を渡ると再び地下に潜り、首都高速6号線に沿うようなルートで青井、六町と進む。六町の先で東京都を出て、埼玉県の最東端をかすめる。地上に出て八潮に着く。
八潮では区間快速に抜かれるため少し停車するが、気にせずこのまま乗り続ける。沿線は東京のベッドタウンともいうべき住宅地だが、この路線の開業まで鉄道がなかったこともあってかまだ開発途上な印象もあり、大型マンションや商業施設も増えてきているようだが、まだ空き地も目立つ。

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