朝の四万十から(4)

江川崎を出る。なおも川沿いを走るが、四万十川は江川崎駅付近で予土線と分かれて既に南下しておりまた別の川のようだ。西ヶ方を過ぎ、次の真土との間で県境を越えて愛媛県に入る。このあたりから山との距離が少し広がり、宇和島の海の方へ下っていく感じになる。沿線には集落も増えてきて乗客も宇和島に向けて増えていく。真土では数人の乗車、少し走って吉野生(よしのぶ)、松丸と過ぎ、駅間も予土線にしては比較的短い。ついでに線路の規格も低いようで列車はそれまでとはうって変ってスローペースで走る。沿線の様子の違いもあるが路線の成立過程の違いもあり、予讃線接続の北宇和島から吉野生までは戦前に宇和島鉄道として開業し後に国鉄路線となったもので、そこから東の窪川方面は戦後になって国鉄により新規開業した区間となる。速度の違いがあるのはそのためのようだ。

 

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完全に里の景色になり、道路も並行する。集落も多い。地形もだいぶなだらかでトンネルもない。飯田線とかでも見られるようなごく普通の田舎列車の光景。出目、近永とすぎる。速度はとろいが、逆に駅間がやや短くなるのでそんなに長いとは感じない。地元の利用増え学生多くなる。宇和島に向かって一駅ずつ増えていく。近永も予土線の中では主要な駅で、宇和島へ折り返す列車が何本か設定されている。ここまで3時間ほど列車がない区間だったが、ここから先は1~2時間に1本程度の頻度で運行される。鬼北町の中心的な駅で北宇和高校が駅前にある。

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深田〜大内間で宇和島市に入る。伊予宮野下で交換のため6分停車。ここで席はほぼ埋まる。少しホームをぶらぶら。

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行き違ったのはホビートレインだった。でも車内から撮るのがやっと…。

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しばらく走ってすぐ務田、純粋な予土線の駅としては最後の駅。ここまで穏やかな里の風景だったがこの先で久々にトンネルをくぐって山林に入り、崖にへばりつきながら蛇行しつつ走る山間ルートになる。もっとも四万十川流域ほど険しい場所ではないし、道路も並行している。
速度が遅いせいもあってか、駅間相当長く感じる。今までの何倍もある。10分近く走ったか、ようやく里の方に下りてきて、予讃線に合流し、北宇和島に着く。ちょうど予讃線の伊予市行きが待っていた。

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宇和島は海沿いだが、このあたりも決して広くはないようだ。北宇和島の周囲も山だ。
ここから一駅だけ予讃線を走行、町になってすぐ終着の宇和島に到着。

高松から走ってきた予讃線もここが終点で、四国島内の鉄路の最果ての駅の一つになっている。ホームは行き止まり式だ。現在高知県内は宿毛で終わっている宿毛線(開業区間は土佐くろしお鉄道が運営)は、もともとここまで繋げる計画だったらしいが未成に終わっている。この宿毛線の未成区間と、高知県内の室戸岬方面の鉄路(現在の阿佐海岸鉄道の甲浦から、ごめん・なはり線の奈半利までの間)がつながっていれば、四国島の沿岸部を一筆書きで一周できる周回ルートが完成、となるはずだったが…夢に終わってしまったようだ。

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駅前に出てみる。駅ビルになっていて上はホテルになっており結構な規模だ。背の高いパームツリーも印象的。冬だったが暖かく南国に来た感じ。ちょうどお昼になったので駅弁ないかとみてみるがここは現在残念ながら売っていないようだ。駅ビル内の売店にちょっとした弁当かベーカリーでパンが調達できる程度。パンもよかろうとベーカリーに入る。

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宇和島は闘牛でも知られ、市営の闘牛場で定期的に闘牛大会が行われる。人対牛ではなく牛対牛の戦いである。ウッホウッホ!

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こちらは宇和島鉄道時代の蒸気機関車のレプリカ

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朝の四万十から(3)

すっかり梅雨入りしてじとじと雨が続いてますね。あ、それとJR山手線の田町~品川間に新駅設置の発表がされたようですね。昨日は大手携帯電話会社からはロボットくん投入の発表もありましたが。いちいち気にせずマイペースにまいります。あはは。

さて、そんなこんなで宿毛を出て、土佐くろしお鉄道で窪川までやってきた。ここからはJRに戻って予土線に乗る。

 

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窪川駅は4番乗り場発、「普通列車内にはトイレはありません」の注意書きがある。その通りやってきたキハ32-5、座席はオールロングシート、トイレは影も形も、ない。なんとも簡素な車内だ。まあ、つべこべいわない!
喉が渇いたのでつい三ツ矢サイダー買っちゃったのだが、これから宇和島まで2時間トイレなしになるので、飲むのはほどほどにした方がよさそうだ。

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10時4分発の宇和島行きで窪川を後にする。中村方面からの上り特急と接続し発車するが、特急から乗る人はおらず乗客わずか10人くらいというお寒い状況…。それも旅行者かトランクと一眼レフを持った人の方が目立つ。やはり旅行者頼みといったところか。なんせ窪川発の運行本数は1日7本、3時間空きは普通のことで10時4分発を逃すと13時20分発までない。

前にも触れたが次の若井までは土佐くろしお鉄道を一つ戻る形になる。車窓右には四万十川が並行しているが、このあたりはまだ普通の川といった感じの風景である。

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ポイントわたり土佐くろしおと分岐、ここからJRになり予土線に入る。
先に乗って土佐くろしお鉄道はトンネルをループで上がってきたが、こちらもいきなり長めのトンネルだ。抜けると家地川。
駅を出るとトンネルくぐり川並行。このあたりから四万十川の流れがメインになり始める。カメラマンたちの出番だw

次は土佐大正、隣の土佐昭和とのコンビだ。
川もさることながら背景の山も美しい。
線路は見事なまでに川にべったり沿って蛇行している。途中ジグザグはあるが基本的に宇和島へ向かって右側に流れている。
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ずっと清流近くの風景、時の経つのを忘れそうだ。
テレビで見たことのある「沈下橋」というやつも、初めてこの目で見る。「橋」ではあるのだ増水した際は沈む、あるいは流されることを前提に造られたような、ちょっと首をひねりたくなる橋。全国的には数少なくなったが、いまだに四万十流域には数多い。増水時の橋の破壊を軽減するなどの意味からか、欄干は多くの場合設けられていない。

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一部のスパンは過去に流されて架け直されたのか、舗装のグレーがやけに明るい。

珍名な半家(はげ)駅を過ぎていく。相変わらず美しい。水もさることながら岩も特徴がでてくる。これは見て楽しむべし!
で、沈下橋を自動車がフツーに走ってるのを見てまたぶったまげる。というか本当に大丈夫なんだろうか?欄干もないし、橋桁にしても「アスファルトの路面をただ橋脚にのっけただけ」のように見えるほど薄っぺらだ。落ちたら一巻のおわりやで!まあ、地元の方々は慣れたものなのか。知りません…。

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といってたら本当に途中なくなっている橋があった…

 

 

途中江川崎で小休止的に4分ほど停車。ホビートレインとすれ違う。予土線の中心的な駅の一つ。車内にトイレがないので、この駅にはトイレがあるむね放送も入る。というかみんな結構撮影にホームにおりてたけど。今やこの路線、途中から乗る人は少なく観光が圧倒的なようだ。四国周遊の特急があってもよいような気がするが。

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側線があり構内は広め。この駅発着の列車が1日数本ある。