奈良井宿へ

塩尻から中央西線の普通列車で奈良井へ向かう。
長野から名古屋方面への路線ということで、この辺りに来る行程を立てないと乗る機会はなかなかない。
中央西線は中津川以東の大部分で中山道沿いのルートをとる。沿線には馬篭宿や奈良井宿など宿場が点在しており、今も多くが史蹟として残り多くの観光客が訪れる。一度乗ったことはあったものの降りて宿場を歩いて見たことがなかったので、今回は奈良井宿に行ってみることにした。

塩尻から普通列車で5つ目の奈良井で下車する。この間にも、洗馬、贄川といったかつての宿場とそれに対応する駅が設けられている。

 

奈良井駅、宿場の佇まいに合わせるかのような作りが良い。駅の自体も特徴的。

 

この辺りの中山道は、山間の少し険しい地域を通る。かつては人の往来も今より多かったことだろうが、自動車や鉄道に取って代わられた今は少し寂しい感じもする。鉄道にしても中央西線はこのあたり、長距離輸送の特急『しなの』が主体で1時間に1本程度走るが、普通列車は2時間に1本程度と極端に少ない。特急も一部臨時で奈良井に止まるものがあるものの、通常は塩尻を出ると木曽福島までノンストップである。そのため、この辺りを鉄道で訪問する際は列車の時間に注意して行程を組む必要がある。

というわけで現代もっとも往来が激しいのは道路で、名古屋と長野を結ぶ国道19号線が今の中山道にあたるが交通量がかなり多い。奈良井あたりでは中央西線沿いに奈良井川が流れていて、その川の向こう側が19号線となるが、実際見ていても片側一車線ながらトラックなどの往来が激しかった。本数の少ない鉄道、落ち着いた宿場町の雰囲気とは対照的だ。
現在の名古屋〜長野方面の中山道にあたる高速道路には中央自動車道が相当するものの、岡谷〜中津川の間は飯田線沿いを通り、恵那山トンネルで中津川に出ているため、この辺りを直接通る高速がない。19号線自体も走りやすいのでこちらを選択する車も多いようで、交通が集中しているようだ。

 

奈良井駅を出るとすぐに奈良井宿の入り口となる。
南に向かう旧中山道沿いに細長く宿場の街並みが続く。
木曽路にきたんだなぁ…。しゃぶしゃぶの方で名前はすっかりおなじみだが(すいません)

昔からの建物がしっかり残された宿場町をゆく。本当に徹底して残されているのがよくわかる。しかし歩いてみるとわかるが非常に長く、歩きがいがある。それもそのはずで全長1km、日本最長の宿場とされている。恐れ入った。
思わずシャッタを押すがなんだか恐れ多い気にもなってくるような。昔はどこでも当たり前な感じだった光景なのだろうが。

 

看板類も昔のままでノスタルジックだなぁ〜

店の軒先に「日野百草丸」という薬の看板や製品が積まれてるのを目にする。この辺り(日野製薬)で作られ売られている胃腸薬のようだ。買って飲むことはなかったが、正露丸みたいなものなのだろうか。
写真に撮っていなかったが、本店がここ奈良井にある。

井戸もいくつかあり、飲めるものがある。虫によりつかれてしまったが(笑)

 

上問屋資料館、明治天皇が休憩された行在所で、中も見学することができる。

 

ジョンレノンがこよなく愛したと言われるソフトクリームを見つけて、休憩に食べる。おやきも良いが、ソフトクリームもよし!

中央本線 辰野経由

長野県内の中央本線(中央東線)は、岡谷駅で新線と旧線の二手に分かれている。旧線は一旦南下して辰野へ向かい、その後Uターンするように塩尻へと向かう大回りだが、それをショートカットするように後になって塩嶺トンネル経由の新線が作られたもの。特急をはじめほとんどの列車は新線経由で、旧線の方はほとんどが岡谷で乗り換え、それも辰野で接続する飯田線の直通列車がメインとなっている。

茅野から松本行きの普通列車で岡谷へ、この列車は3両編成しかなく乗客は多かった。岡谷では数分の乗り換えで辰野方面(飯田線直通)の列車に接続するが、列車の発車する0番線は地下通路を通った向こう側。乗り換え時間が短いとあって、降りた客は一目散に階段に向かっていく。そして私もその中を急ぐ。

飯田線のほとんどが岡谷駅まで乗り入れており、ここ0番線に主に発着する。0番線、諸々の都合でできてしまった奇怪な番線ではあるが、今も全国規模で見るとそれなりに存在し、首都圏でも見ることができる。狙ったわけではないが、0番線の写真も集まってきたことだし、そのうち取り上げてみようかと思う。

飯田線ということで車両は313系となる。2両編成で、乗り換え客で席のほとんどが埋まった。

岡谷を出ると、北西側の塩嶺トンネルに吸い込まれる新線と分かれて単線で我が道を進む。ここから先、飯田線にかけて線路のほとんどは天竜川と並行する。天竜川はちょうど諏訪湖が元になっている。
最初の駅、川岸に停車。小さな駅舎を持ち、中央線の駅らしくそれなりな構えだが乗客は少ない。

右に左にカーブが多い。単線ということでローカル線の情緒も感じられる。昭和末期になるまでは中央本線もこのルートしかなかった訳で、列車の往来も多かったことだろう。

坂を下り盆地に降りると、町になって辰野に到着する。列車はここから飯田線に入るので、中央線塩尻方面はここで乗り換えである。ちょうどホームの反対側に塩尻行きが停車していてタイムリーに接続した。

 

ここまでの中央本線(飯田線)はほぼ1時間に1本くらいあるが、ここから先塩尻へは本数が極端に少なく、昼間は2-3時間列車がない。今回12時43分発の列車に乗るが、これを逃すとその次は15時2分まで来ない。以前なら特急街道だったことだろうが、特急が新線に移った今はこんな調子である。
車両はE127系で、飯田線共々新型車両、ワンマン2両編成である。以前はミニエコーと親しまれた、荷物車から改造の123系の数少ない活躍の場だったが、置き換えられた。

 

 

辰野駅。駅構内は広くかつての中央本線の賑わいも想像されるが、今は普通列車しか発着しない。
実はこの駅にも0番線があるのだが、なにせ本数が少ないし時間の都合で割愛・・・。

辰野〜塩尻間はE127系2両編成によるワンマン列車。大糸線中心に運用されてきたが、近年は塩尻、長野方面への運用にも進出してここ辰野にも乗り入れている。

 

E127系と313系の並び。東日本と東海の新車同士が並ぶ。ローカル線ではあるが時代を経て、車両は一新されている。

 

きついカーブで飯田線から分かれて、山を回り込むようにUターンして西北側に向かう。
最初の駅は信濃川島だが、駅はホーム一面のみで周囲は何もない。誰もいないし降りる人もいない。昔の名残か、ホームだけやたらと長い。

 

 

山間に住宅地が見え始めて、小野。ホーム2面あり多少のまとまった乗降もある。中央線の駅らしい感じだが、今となっては本数が少なく持て余し気味ではある。

 

 

この先いくつかトンネルをくぐり、盆地を見下ろすように走る。勾配を緩くするためかトンネルをくぐったりカーブを繰り返しながら下っていく。かなりの大回りだ。新線建設の効果も大きいだろう。
やがて右から新線が近づいてきて合流、塩尻大門を過ぎて左から中央西線が合流、塩尻駅の3番線に到着する。

 

ちょうど反対側の4番線には13時8分発の中央西線中津川行きが停車中で、ここでもタイムリーな接続だ。次はこの列車に乗って、奈良井に向かう。

塩尻駅

 

松本とともに信州の主要都市に数えられる塩尻にある中央本線の駅、東京から222.1km、名古屋から174.8kmと、ほぼ中間に近い。中央本線にとっては途中駅だが、路線はここで東西に分断されている。東西間の直通は定期便では存在せず、その代わりに双方の列車がここから篠ノ井線に入り松本・長野方面へ向かうユニークな形態である。東京・名古屋双方と長野方面との流れがメインになっていることが伺える。
線路も北側から見るとY字型で中央線側が分岐になっており、東西の中央線と篠ノ井線を行き来するのに都合良い形になっている。現在のこの形になったのは昭和57年のことで、それ以前の駅は岡谷寄りに位置し、中央本線側の線路がメインで東線(東京方面)側から篠ノ井線が分岐する形だった。しかし以前から東西間の直通はあまりなく篠ノ井線との直通の方がメインで、分岐が東線側からになっていたため西線(名古屋方面)と篠ノ井線の行き来にはスイッチバックを強いられていた。実態に合わせた駅の移転だったと言える。かつての駅あたりは今も線路が広がっており、以前は貨物駅として使われていた。

ホームは3面で、東側の1面(1・2番線)が中央東線、西側の1面(5・6番線)が中央西線となっている。ただし東西の中央線のどちらも、東京・名古屋と反対の方向は篠ノ井線となるので、2番線・6番線は篠ノ井線の乗り場ということになる。ということで同じ中央線、篠ノ井線でも乗り場は変わるので注意が必要である。行き先・列車により乗り場が違うため、駅の構内は乗り場案内が充実している。

 

ホーム3面と書いた通り、東西の中央線がメインで使用する2面の間にもう1面ホームがあり、3・4番線となっている。ここに発着する列車はあまり多くないが、主に中央東線の小野方面(旧線)の列車が発着したり、列車の退避で使われている。4番線はこの駅で唯一線路が全方向につながっていて、中央西線の普通列車も一部発着する。
そしてこの3・4番線ホームだがこの駅の名物、ぶどう園があることで知られている。塩尻はぶどう、ワインでも知られる町。
列車から見たことはあったものの降りてきたのは初めてだ。
コンコース、ホームに通じる階段にはしっかり看板もつけられている。

 

 

ホームの松本寄り、屋根のない部分は木柵が設けられぶどうに覆われている。

いやー本当に、ぶどうだ!(当たり前や)
香りも良い。
というかこれだけ見ると、どこで撮ったのかわからん・・・(笑)
本当に収穫前!という感じだが、実際に収穫もしているらしい。

では、ここがちゃんと駅のホームだっていう証拠に(笑)

ここの駅名標には植えられている銘柄「ナイアガラ」、「メルロー」と書かれている。収穫されたぶどうはワインにもなっているようだ。
ベンチも置かれていてここで一休みもできる。

乗換の合間にベンチでしばし座ったが、人のあまりこないホームの端っこに作られた自然の空間で癒された。ぶどうもそうだが、こういった緑の環境が都会の駅にももっとあっても良いんじゃないかと思う。
入り口の看板にあった「日本でここだけ」、そらそうでしょう!(笑)塩尻を通る際は、少し時間を作って立ち寄って見ることをお勧めしたい。

 

5・6番線は中央西線(名古屋方面)系統が発着、名古屋と長野を結ぶ、特急『しなの』も発着する。
JR東海管轄となるためオレンジ色の車両がメイン。東線は信州エリアの色で青系になっているが、東京近郊はオレンジ色ですな。東京で中央線というとやはりオレンジの方がしっくり来ると思う。

 

中央西線はJR東海となるため、5・6番線ホームの駅名標は名古屋側(洗馬駅)がオレンジ色になっている。
写真にも写っているが、ホームは地酒の広告などでも賑やかだ。地方の主要な駅ではよく見かける光景だが、酒も飲めないのになぜかこれを見ると、なんだかその土地にきたという感じになったり、妙にホッとした感覚になる。看板に使われている文字やデザインもやっぱり昔ながらというか、どこかしっくりくるものがあるのだろう。

 

1・2番線が中央東線で東京・新宿と長野方面を結ぶルートとなる。特急『あずさ』もこちらから。新型の特急E353系『スーパーあずさ』で東京に帰る。

 

1・2番線から全体を見る。3・4番線にぶどう園があるのでちょっと無理やりだが、ちょうど1番線に『スーパーあずさ』、5番線に『しなの』と東西の特急が揃った。4番線には中央西線の普通列車が停車中。

 

さて、最後にもう一つこの駅の見どころ(?)を。
1・2番線の階段を上がった所にある立ち食い蕎麦「信州そば」
肝心の蕎麦の方ではなく、その変わった店舗の構造で有名になってしまったお店だ。

写真右側が店の入口だがご覧の通り、店の入口というよりも従業員用の入口かと思うほどの狭さ。「そば処」と大きく看板が出ているが、なかったら気づかないかもしれない。
中に入ると人の立つスペースがなんとたったの二人分という狭さだ。

実は店のカウンターは改札の内、外側両方にあり、超狭いのは内側の方だけで、外側(待合室)の方は普通の広さである。よく見ると、混んでいる時は改札を出て待合室側のカウンターに行くように書いてある。写真に写っていないが、お店の隣にはホームに向かうエレベータが設置されており、それをつくるために内側だけこんなに狭くなってしまったようだ。これもある意味「日本にここだけ」ですな。
信州といえば蕎麦だけにせっかくなので入ってみたい所だが、二人ぶん埋まっていたし時間も半端だったので、やむなくまた今度に・・・。

高山の旅(2)

名古屋発、特急『ひだ』での高山本線の旅。岐阜からはいよいよ高山本線に入る。
岐阜駅は立派な高架駅だが、高山本線に入ると単線になりすぐ高架を降りる。
同じ岐阜駅に乗り入れている東海道本線、高山本線、どちらも「本線」ではあるが、その格差は非常に大きい。
高山本線は岐阜駅から、飛騨地方経由で北陸は富山駅までを結ぶ。路線長は225.8kmと長く、美濃太田や高山といった沿線の主要都市を結び本線の風格はあるが、大半が山間部を通るため主要都市周辺以外の利用客は少ない。特急は岐阜〜高山でだいたい1〜2時間に1本程度、普通列車は名古屋近郊となる岐阜〜美濃太田間は本数が多いもののそれでも30分に1本程度で、それ以外の区間では昼は3〜4時間も列車が来なかったりする。全線が単線、非電化路線で、特急は、JR東海のキハ85系が4〜7両編成で走り本線の特急らしい感じだが、普通列車は1〜2両編成の気動車がコトコト走り完全にローカル線の運行形態である。岐阜から富山県に入ってすぐの猪谷までがJR東海、その先猪谷〜富山間がJR西日本の管轄となっており、特急以外は猪谷を境に車両も異なっている。

岐阜からはまず東へ向かい、各務原や鵜沼といった周辺の市街地を走っていく。本数が一番多い区間だが、ここでも単線である。ちなみに岐阜〜鵜沼間は名鉄各務原線と並行しており競合関係にあるが、名鉄側の方が複線で本数も多く優位に立っている。私も名鉄各務原線は、一度乗ったことがある。
大幅に遅れてはいるが徐行することなく、特急らしく走る。ただし単線なので所々で行き違い待ちのため運転停車はある。

鵜沼では並行してきた名鉄線が犬山に向かって離れていく。名鉄(犬山線・各務原線)は新鵜沼という駅名だが、連絡通路で繋がっており乗り換え可能である。以前は高山本線の富山側と名鉄犬山線は連絡線で繋がっており、名鉄の新名古屋駅から高山本線に乗り入れる特急『北アルプス』が運行されていた。小田急のJR御殿場線直通『あさぎり』などとともに数少ない私鉄・JRを直通する特急で、私鉄の気動車特急としても珍しいものであった。

 

鵜沼までは平野部に広がる市街地といった感じだったが、ここからは少し山越えのようなルートになり木曽川に沿ってカーブしながら走る。山を越えて盆地に出てくると町が広がって、美濃太田に着く。美濃加茂市の中心駅で、太多線や長良川鉄道が分岐し、高山本線の駅では利用客が多い。なお、岐阜から運行されている普通列車の多くは、ここから太多線に乗り入れて多治見へと向かう。普通列車はここまでが1時間に2本程度(約30分おき)の運行だが、ここから先高山方面へ向かう普通列車は極端に少なく、平成30年1月時点の時刻表では下りで見ると9時57分発の下呂行きの次は、なんと12時39分発の高山行きまで3時間近く来ない。この間に特急が3本走るダイヤとなっており、この先利用が多いのは、特急の止まる主要駅に限られることを物語っている感じがする。

 

途中坂祝で少し長めに運転停車した以外あまり異変がないような感じだったが、美濃太田の時点で列車の遅れは50分になっていた。
美濃太田を出ると太多線と分かれて北へ進むようになる。しばらくは美濃加茂の市街地を走り車窓は賑やかだが、やがて本格的に山間部に入っていく。飛騨川の渓谷沿いに走り、上麻生〜白川口間あたりは飛水峡と呼ばれる渓谷となっている。車窓からでも迫力十分、自然の叡智が感じられるスポットの一つである。

 

 

そうかと思うと少し走ったところで上麻生ダムを通過する。完全に人工物ではあるが、これもまた間近で見ると迫力がある。私はダムには詳しくないが(笑)、ダムもまた一つ一つ違っていていろいろと見ていると面白いことだろう。ダム好きにとってここはどう思われるでしょうか。しかし、こんなにダムのすぐそばを走る鉄道路線もそんなに数多くないだろう。

ダムから少し走ると白川口、ここでも運転停車する。同じ岐阜県内に、世界遺産にもなり有名な白川郷(白川村、この旅でも最終日に訪問した)があるがそちらのことではなく、ここの駅でいう白川は、沿線にある白川町のことを指している。私も駅名だけは前から聞いたことがあったが、ずっと白川郷の玄関口だと思っていた。地図を見ると全然場所が違う。
上りの普通列車を待ち合わせるがなかなか来ず、長時間停車した。ダイヤ乱れで上り列車もかなり遅れているようだ。単線であることもさることながら、この辺りは駅間距離が特に長く、間を埋めるために信号場も設けられているものの列車の行き違いは特に一苦労である。

飛騨金山通過、ここから下呂まで28kmの間、川の両岸は中山七里と呼ばれ国定公園に指定されているそうだ。列車は鉄橋を渡りながら川のこっち側向こう側と行ったり来たりしている。そして断崖の下の川岸のわずかな部分に線路が続いている。建設も一苦労だったことだろう。

そして1時間3分の遅れで下呂に到着。あたりは日本三名湯の下呂だけあって、温泉旅館に囲まれて車窓は賑やかだ。ちなみに、翌日に下呂温泉を訪問するスケジュールで行程を組んでいる。

この先も反対列車待ちが長く飛騨萩原、上呂と停車、長い…。

飛騨一ノ宮を過ぎ、山から町へと入ってようやく高山に到着。結局1時間の遅れとなり時刻はとうに18時を回っていた。通常なら、ひだ13号は高山着17時10分である。

ともあれなんとか高山に着くことができた。実質的には明日からの観光だが楽しみである。
この日は名物の高山ラーメンで締めくくった。

高山の旅(1)

更新が滞ったまま年明けを迎えてしまった。ということで2017年夏のことにはなるが、以前から行って見たいと思っていた岐阜県は飛騨高山に行ってみることにした。ついでに高山本線も初乗車となる。
行程としてはまずは東海道新幹線で名古屋へ。新横浜9時32分発の、のぞみ215号で名古屋に10時54分に到着、そこから11時43分の高山本線特急ひだ9号に乗り換える、はずだった。

東京を離れるときは天気も良く幸先の良いスタート、と思っていたが静岡県内あたりからちょっと空模様が怪しくなる。数日前に犬山あたりがゲリラ豪雨で、犬山城のしゃちほこが落雷で破損するほどの状態となり高山本線も運休になっていた。以前に書いた北陸日帰りの旅も大雨で予定変更を余儀なくされたばかりだった。

が、またも不安が的中。新幹線車内のテロップには無情にも高山本線運転見合わせ、特急ひだも運休との文字が…。ひゃああ!またも東海地方を記録的大雨が襲い、犬山、各務原、美濃太田方面で局地的にゲリラ豪雨となったのであった。高山本線の岐阜〜美濃太田間、名鉄の一部区間で運転見合わせとなってしまった。
今やもう夏に雨が降るとなると、タダでは済まないようだ。

雨の名古屋に降りる。運休の高山本線、この天気ではしばらくは動きそうにない。大人しく運行再開を待つが、まあ暇である。名古屋で観光しても良いのだがそれが目的ではないし、どこかへ行っている間に運転再開の情報が入る事を考えたら、あまり名古屋駅から離れたところには行きたくなかった。
事前に買っていた特急の指定券を払い戻し、矢場とんで昼食をとる。名古屋駅周辺は、昼食の間に天気が回復してすっかり晴天になった。だが列車はなかなか再開の気配がなく、運行情報を気にしながら駅構内をウロウロしたり、ドトールに入って時間を潰す。名古屋から高山方面へは高速バスも出ているので、念のためバスセンターで高速バスを調べたりもした。そうこうするうちに13時頃になってようやく高山本線が運行再開し、14時48分発予定のひだ13号に乗れることになった。
やれやれ。。。

特急券を買い直し、改めてホームへ。コンビニでコーラとおやつを仕入れておく。運転再開したとはいえ当然ながらダイヤは大幅に乱れている。高山本線は全線単線ということもあって、ダイヤの回復は難しい。なかなか列車が来ないしすることもないので、ホームに発着する在来線の列車の写真を撮りながらボーッと過ごす。名古屋も三大都市の一つで日中も乗客が多く、東海道や中央線は6・7両くらいの列車が走り本数も多い。一方で名古屋から西へ向かう関西本線は乗客が少ないのか、昼でも2両編成が見られる。近鉄が並行していて、そちらの方が乗客が多く本数も多い。

 

大都会名古屋でも昼間は2両編成、ワンマン運転の関西本線(313系)。のんびりしたものだ。

中央本線の313系8000番台。かつて運行されていたセントラルライナー用だったため特別な塗装となっている。

上りのひだが遅れて名古屋に14時58分頃にやっと到着、そのためひだ13号は約30分遅れて15時17分発となった。ともあれ、はじめての特急ひだでようやく高山本線の旅の始まりである。

 

高山本線自体は岐阜が起点で、名古屋〜岐阜間は東海道本線に乗り入れている。岐阜駅では構造上、直進して高山本線には入れずスイッチバックして入ることになる。座席の向きは高山本線での進行方向に合わせているため、名古屋〜岐阜間は逆向きとなっており、慣れていないとちょっと違和感を感じる。

名古屋の天気は回復しているものの、岐阜方面の空はまだ薄暗い。ダイヤ乱れの影響で列車はしばしば徐行運転したり、途中止まる箇所もあった。木曽川を渡るが茶色く濁り水量も明らかに多い。一部の木も倒れかかっている。一部の木も倒れかかっていて豪雨の爪痕を見せつけられる。

岐阜から高山本線に入るが、ここから単線となりダイヤ乱れのため反対列車待ちで長く待った。岐阜の時点で43分遅れとなる。
もっともこんな状況下ではあったが無事に乗れたことに、まずは感謝である。

お伊勢参りですが…(1)

友人達との飲みの席でまたどこかへ行こうということになり、10月の土日に4人で伊勢に行くことになった。
前回は日帰りだったが今回は幸いにも全員の予定が合い、初めて一泊二日の行程を組むことになった。
しかし、今年の旅行は天候のおかげでどこへ行っても偉い目に遭っている。今回は一体どうなることやら。。。

伊勢ということで名古屋まで新幹線、そこから近鉄で向かうことになったが、メンバーの一人の発案で近鉄はしまかぜに乗ろうということになった。ハイグレードだが切符を取るのもそれなりにハードルの高いこの列車、しかし今回も切符手配の達人の力を借りて(笑)帰りだけではあるが取ることができた。その代わり行きは伊勢志摩ライナーのサロンシートが確保された。まったくよくぞここまで・・・。

伊勢に昼過ぎにつく想定で組んでいたが、名古屋できしめんを食べてナナちゃんと再会しようということになり、早めの新幹線に。そのため6時50分に東京駅に集合となった。
が、当日が近づくにつれてまたも天気予報が不穏な動き。一週間前から、台風21号発生のニュースが入ってきてしまった。シーズンとはいえ今回はまさかの台風が相手か・・・。もう嫌な予感しかない。
友人からLINEで「すまん!しまかぜを予約できた強運で台風を呼び寄せてしまった!」と悲痛なメッセージ。もう苦笑するしかないわ。。。
なんとか持ってくれないかと祈る。幸い(と言えるのか)にも台風は速度が遅く、予報では日曜になっても西日本方面にいそうな気配で、なんとか台風本体に見舞われる前には東京に帰って来れるだろうと少し安堵する。が、その期待はやっぱり裏切られることになるわけだが(笑えないわ・・・)

当日を迎えてまだ夜の開けない朝5時台に家を出て、東京駅に向かう。この時点で雨が降ってはいたがまだ台風は遠く、まあ仕方ないと思える程度の天候。
新宿駅に出てそこから中央線で東京駅に向かったが、この時間帯中央線の快速電車はなく各駅停車での移動となる。事前にジョルダンで調べて6時20分新宿発の各駅停車で向かうことにしていたのだが、いつものクセか、早朝でちとボケていたこともあるのか何も考えずに快速線の上りホーム(8番線)に行ってしまった。エスカレーターを上がるがホームには当然誰もおらず、発車案内を見ると快速東京行き6時39分の表示。「列車遅れてるか、これでは間に合わない!」と焦ったが、そこでようやくこの時間快速がないことに気づいて、各駅停車の13番線ホームまで戻る始末。全くなにやってんだか。。。
20分の各駅停車に乗って時間内に東京駅に着いた。

友人と合流して朝食に弁当を調達し、いよいよ出発する。修学旅行的なノリで談笑しながら始まるが朝早いこともあって皆途中うとうとしてしまう。まあ混んでいる車内は、静かに過ごしましょう。(笑)

今日の朝食、朝のおむすび弁当
ワンコイン500円なのが嬉しい。サイズもコンパクトで内容もオーソドックスなおにぎりとおかずのセットだがそれなりに入っている。

グレーな空の中をずっと進み、名古屋に到着。そういえば3年前に4人でリニア・鉄道館に日帰りしているが、その時も天気はこんな感じだったかねぇ。晴れ男くんが同伴しているけれども雨男くんの私が足を引っ張ったかな(笑)そうそう、あの時にナナちゃんと初めて会ったんだっけ。私はそのあと個人的に大阪に行った時も名古屋で降りて会っているので、これで3回目になるかな。

まずは新幹線ホームにあるきしめんの住よしへ。駅ホームの立ち食いのお店で、こんなに有名なお店もなかなかないだろう。関東にも我孫子駅の弥生軒(唐揚げそば、書いてると食べたくなるではないか!)とかあるけど、知名度ではここには勝てない気がする。

立ち食いなので、店内空いたスペースにバラバラに立って黙々と食べる。さっと出てくるのが嬉しい。
しかし、まだ朝9時台なんだが(笑)

食べ終えたらいよいよナナちゃんとの再会だ。桜通口から外に出て名鉄のデパート伝いに歩いていくと、彼女は立っている。ただ、立っている。どこに行くこともなく、逃げも隠れもしない。進撃しない、巨人!(笑)

今回のコスチュームは明治のおいしい牛乳だった。
今日も多くの人のカメラに収められることだろう。

というわけでまたいつの日か会うことを心に誓って、近鉄線に乗る。(笑)
行きは伊勢志摩ライナーのサロンカーだ。
伊勢志摩ライナーは特急車23000系、色が赤と黄色の二種類あり今回は赤の方だった(設備は特に変わらない)。

サロンカーは2号車に連結されている。座席が4人用と2人用のクロスシートになっており、ドアで仕切られてはいないが、背もたれが高くゆったりした座席とテーブルが設置されており個室と遜色ない設備となっている。グループ旅行には最適である。2人用シートは2人以上、4人用は3人以上でないと利用できず、複数名の旅行用に特化した設備となっている。料金の特徴として、サロンカー利用には人数分の乗車券・特急券があれば良くそれ以外の追加料金が要らないというのが嬉しい。席数は限られているが、家族や友人との旅行に是非抑えたい席だ(関東では東武鉄道の特急スペーシアに個室車があるが、こちらは乗車券・特急券に加えて個室券が必要である)。
伊勢志摩ライナーには他にデラックスカーが設けられており、そちらはサロンカーほどではないものの、シートピッチと幅が広くとられておりJRのグリーン車並みの設備となっている。こちらはサロンカーと違い、利用には乗車券、特急券の他にデラックス券が必要である。こちらは一人からでも利用できるので、追加料金を払ってもゆったりした座席に座りたい向きには良いだろう。

乗り納め2014

というわけで今年も残すところあと1日とちょっとであります。昨年に引き続き今年もカレンダー通りで行くと9連休ですね。今年は国内中心に自然災害や大雪などに見舞われた一年でしたね。低気圧も「爆弾」という語が付くのがだんだん定着してしまったようです。来年は是非とも穏やかな年になることを祈るばかりです。
そんなわけでささやかながらの最後の旅に小田原へ。

小田原城あたり散策して、さらに御幸の浜というのがあったので行ってみました。明治天皇がこの地で地引網をご覧になったということでそこから付いたもののようです。湘南の海というと江ノ島方面が中心でしょうから小田原で海ってのはなかなか行きませんね。現在は西湘バイパスが海岸線をずっと走っていて、ドライブにも良いところです。

年末の海、波高め、風は冷たく吹き付けます。ここも初日の出ポイントとなるでしょうが、お越しの方は風邪をひかれませんよう…
それでは良いお年を。

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東海道新幹線50周年

色々新幹線の話題が尽きない昨今、東海道が今日で開業50周年なんですね。
グッズ関連の収集はほとんどしないんですが、新幹線乗車の機会に、50周年記念モノをちゃっかりゲッツw
というわけで50周年記念弁当であります。

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中身は新幹線沿線にちなんだものがおかずになっていますが、関東(東京、品川、新横浜)、名古屋、関西(京都、新大阪)と、販売地域により3種類の異なる内容となっています。筆者は京都で購入。湯葉や西京焼きなどが入ってるあたり京都風という感じがします。ちなみに関東版だとご飯が深川飯だったり穴子の蒲焼があったりと江戸前な内容です。
卵焼きには50周年の文字!あとは特典として新幹線車両のカードがついています。

東京駅

何があったわけでもないが、久しぶりに東京駅に行ってみた。いやいや、通ったことなら何度もあるが、降りる用事はそんなになく、あたりをほっつき歩くこともない。
丸の内側の駅舎は復原工事が完成。シンボルだった南北の丸ドームが見事に復原された。美しい!

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丸の内南口と北口はドーム型になっている。

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東京ステーションホテル。列車の乗降だけではない東京駅のもう一つの顔だ!部屋もよーろぴあんくらしっくだかで優雅な雰囲気だそーで。しかしそのお泊まりのお値段は……私はとてもではないが、無理orz

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八重洲口もしばらく来ないうちに大きくリニューアル、なんだか六本木ヒルズちっくな。

新幹線で一気に(4)

夜の浜名湖を通過、暗いものの明かりに照らされて水面がかすかに見える。遠くにイオンの大型店舗が城のごとく煌々としている。
浜松を通過。急速に東京に近づいている。5時近くまでは九州は博多にいたのに。九州新幹線が通じたことで東京~鹿児島中央間が新幹線で結ばれ、現在鹿児島中央から新青森まで新幹線で移動できるが、途中新大阪、東京で乗り継いで、10時間強くらいで行くことができる。陸路をゆく新幹線でもこれだけの時間で移動できてしまう。10時間といったら普通列車(快速含む)で東京~姫路あたりまで行くのがやっとだろう。そうこうするうちに静岡通過。今回このレポはほとんど車内で書いているが、そんなことしてたら本当にあっという間だ。これはもう赤い彗星シャアのごとく「3倍のスピードで接近」、いや、何に対して3倍なんだ?とにかく新横浜に着くまでもう30分ちょっとだ。
三島を過ぎて新丹那トンネルを過ぎる。静岡県区間ももうすぐ終わってついに関東地方に戻る。思えば今日一日で中国、近畿、中部を素通りである。
小田原通過、新横浜到着15分前の放送が入る。名古屋~新横浜間は1時間以上ノンストップになるためか、下りは三河安城通過時に名古屋到着の、上りは小田原通過時に新横浜到着の予告の放送が入る。さあ、4時間50分の新幹線の旅も終わり、降りる体制を整える。

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というわけで新横浜駅。本当にテープを巻き戻すように帰ってきてしまった。

というわけでございまして(重ねてなんだ)、長々と書いて参りましたが、九州旅これにて完了となります。最初に書いたのいつだろ?ああ、8月16日から書いていたんですねぇ!夏から書いて4ヶ月、ありゃりゃありゃりゃで年末になっちゃいましたorz!まあ、毎日ではなく、途中脱線することもありましたが、なんとか書いてこれてホッとしています。まあ、コレに懲りずに(!)今後も日常の息抜きにでも大なり小なり旅をしていくことでしょう。長らくのお付き合い有り難うございました!