信州旅行へ

8月も終盤だが気晴らしに休暇を取って小旅行へ。
長野県内でいくつかの路線にまだ乗っておらず、上高地の方にも前々から行ってみたい(行くことで、ついでに松本電鉄にも乗れる)と思っていたこともあり長野方面へ向かうことにした。
行程は二泊三日、一日目は特急『あずさ』で茅野まで行き諏訪大社上社の観光、二日目は朝に諏訪大社下社(秋宮)に行ったあと松本を経由して上高地を訪問、三日目(最終日)は辰野回りの中央線(旧線)に乗り、そのまま塩尻から中央西線に乗り奈良井宿を観光、奈良井から塩尻に戻って『スーパーあずさ』で帰る、というものとなった。
普段東海道線(新幹線含む)や東名方面へ向かうことが多く、中央線方面自体久々だ。

八王子駅9時7分発の特急あずさに乗り込む。夏の休日の八王子駅、下りホームは行楽客や私のような鉄ちゃんで今日も賑わっている。鉄ちゃんの比率が心なしか多く感じたが、休日の朝ということでホリデー快速富士山号、そして特急『はまかいじ』と行楽向けの臨時列車があることも要因だろう。私も『はまかいじ』は初めて目にした。『はまかいじ』は、「ハマ」の名の通り横浜発の特急で、横浜線を通って八王子から中央線に入る。土休日のみ運転で中央線の特急では珍しく185系が使用される。なお、通常の特急『かいじ』は甲斐路の名の通り甲府あたりまでの運転だが、『はまかいじ』は『あずさ』と同様松本行きとなっている。

さて、いよいよ『あずさ』に乗り込む。先頭車を予約したが、休日朝の下りとあって車内は満席状態。グループも多く賑やかなこと…。高尾を抜けて、早くも山に入っていくと誰でも胸が踊る。
最初の停車駅は大月だが、ここで多くの人が降りて一気に静かになった。笹子トンネルを抜けて勝沼ぶどう郷へ。峠越えで登ってきた中央線はここから甲府盆地に向けて下っていく。

勝沼ぶどう郷にて、甲府盆地の眺めが素晴らしい。

 

2時間ほど乗って茅野駅に到着。
ちょっと雲が多く、空模様が怪しい感じもするがなんとか持ってくれることを祈る。

 

発車案内を何気なく見ていたら、「木曽あずさ号」の文字!
今年は、観光キャンペーン「信州アフターデスティネーションキャンペーン」に合わせてJR東海と共同で信州方面の臨時列車の運行が盛んに行われているが、その一環となる。
後日この旅行でも訪問することになるが、松本へ向かう通常の『あずさ』とは違う木曽方面に向かう列車である。塩尻から先、中央西線(JR東海管轄)に入るが、定期列車では東西の中央線の直通列車は一切なく、臨時でしかみることができない非常に貴重なものである。

なお逆バージョンみたいなものとして、中央西線の特急『しなの』が9月8日、9日の土日に、臨時の『諏訪しなの』で塩尻から中央東線に入り小淵沢まで乗り入れる。近年、臨時ではあるが東西の直通列車の運転機会も徐々に見られていると思う。定期便でも、少し設定につながれば面白い所だが…。

さて、茅野(ちの)といえば、ごちうさのチノちゃん(笑)
茅野市でもアニメの聖地のプロジェクトをやっているそうで、
この駅の観光案内所には市内の聖地紹介コーナーが設けられている。
もはやご当地のアニメ聖地巡りも新しい旅の楽しみ方か。
で、チノちゃんもいると聞いて期待して、
心ぴょんぴょんさせて見に行ってみたら、もういなかったようで、残念。。。
いつかまた、呼んであげてください。

 

ゴホン!気を取り直して諏訪大社へ。全国にある諏訪神社の総本社。諏訪は何度か通ってもあまり降りたことがなく、諏訪大社も初めてだ。上社と下社に分かれてそれぞれ二箇所ずつの四箇所ある。上社は茅野・諏訪周辺、下社は下諏訪の周辺にある。上社もさらに前宮と本宮に分かれており、前宮が茅野市内、本宮が諏訪市内にある。ちょうど茅野に宿泊だったので上社を歩いて回ったが、茅野駅からは前宮まででも2km強はある。お昼時だったので駅から30分ほど歩いて昼食にして、ホテルに荷物を預けて回る。昼食は、勝味庵でトンカツを食べたがなかなか量が多く満腹になった。地元でも人気があるようで、開店間もない時間だったがほぼ満席で賑わっていた。
国道を歩き、中央道をくぐって山にぶち当たると、前宮と本宮に分かれる地点に出る。まずは前宮を訪問。

 

道路から鳥居をくぐって石段と坂を登っていく。それほどきつくはないが貫禄がある感じ。休日とあって観光客も多かった。でも公共交通では少々行きづらく、車で来る人ががほとんどだろうな。鳥居の前に駐車場がある。

境内にはなんと湧き水があり、そこで手水となる。
物珍しさに、ここで皆さんすっかり撮影タイム、なかなか順番が来ない(笑)
清流と心地よい風で癒される。

 

前宮をお参りした後は本宮へ。今度は諏訪方面に向かって歩く。それほど遠くはなく、距離にしたら1kmくらいである。しかし日差しが強くなり、暑い。夏の諏訪地方は盆地ということで、標高が高いが気温も高い。(ただし盆地なので朝晩は気温が下がり、いくぶん過ごしやすい)

 

途中で上社本宮に向かう道が左に分かれる。
しかし、そこを入った先には、度肝を抜かれる別の神社があった!

北斗神社

入口の看板にも書いてあるが、見て驚くのはその高さと延々続く石段。
200段にも登る急な石段を登った先に神社があるのだ。

一瞬ためらったが、私の好奇心はここを素通りすることを許してはくれなかった(笑)
本当にこういう場所ほど人の心をくすぐる所はない。。。
というわけで「怖いもの見たさ」で、登る!

下から見ても分かるが、石段はかなり急で軽く登山レベルだ。
登る疲労もさることながら、「高所恐怖症」だけども大丈夫か?
登り始めたらそんなことはすっかり御構い無しに、少しずつ無心に登っている自分がいた。登れば登るほど、「後で後悔しても知らんぞ」ともう一人の自分がささやきかける感じになってくるが(笑)

中腹で上と下を見てみるとこんな感じ。下を振り返るとこの辺りでも結構登った感じがして、ちょっと怖い。。。

 

息も切れ切れにゆっくり登り続けてようやく頂上、いや神社へ!
振り返ると高層ビルを階段で登ったかのような眺望!
ただそれだけに下見たら案の定、ちょっと怖くなった・・・。
でも実際には、登りきって疲れた、暑い!っていう方が大きかったかな。
あんまり頂上に長くいる余裕まではなかった。というか肝心のお社を撮らなかった(苦笑)参拝を終えて、ゆっくり慎重に降りる。降りるときはやっぱり緊張した。
でも、荷物を預けて身軽になっておいたのがよかった。

「天空の長寿神」ということでこれでしっかり長生きできるかしら。。。

 

北斗神社から降りて、ジュースで一休み。はあ、思いがけない運動したな。
今度は本当に上社本宮へ。
入口からもう厳かな渡り廊下。あゆみも自然とゆっくりになるようだ。

 

おお、御柱!7年に一度の御柱祭でも名高い諏訪大社。間近でみると本当に大きい。

自然に触れながらお参りする。緑の中って本当に良いものだ。

暑さしのぎに参拝後に神社前でソフトクリームで一休み。少し早いがこの日の行程をを終える。明日はちょっと朝早く起きて上高地に向かうことになる。

紀伊半島一周の旅(5)

白浜から特急くろしお3号で紀伊勝浦に向かう。途中、周参見や串本などに停車する。トンネルで山々を抜けながら、時々海を望むという紀伊半島の典型的な風景が続く。関東近辺でいえば東海道線の熱海付近や伊東線・伊豆急が、似たようなシチュエーションだろうか。地形的にも似ていると思うが、こちらの景色はやはりスケールが違うように思う。

 

 

隣を走る国道に串本町の看板が見えた。本州最南端の町だ。最初はここで降りてバスに乗り、潮岬や大島に行ってみたかったが、接続するバスが限られており那智大社なども行こうとすると調整が難しいことがわかり、今回は断念して白浜をとらせてもらった。ごめんなさい、またきます。。。レンタサイクルもあるらしいので、次回来た時はそれで回ってみるのも良いかもしれない。本当は自力で走ってもいいんだけれど、ランニングしながら観光ってのもあんまり気分が出ない気がする。。。

地図で見ると串本駅のところは本当に先端部になっている。ここまで和歌山駅方面から、だいたいUの字を描くように南東方向へ向かって来たのだが、この先U字の反対側に入り、新宮・伊勢方面へ向けて北上することになる。

この辺りに来ると、車窓からは大島をはじめとする大小の島や奇岩が車窓を飾り、かなり見応えがある。特に串本〜紀伊姫間にある橋杭岩は必見である。朝の三段壁や千畳敷もそうだが、自然の造形美に息を飲まずにはおれない。

古座、太地と停車していく。太地はクジラでも有名な町で、駅の壁面にもクジラの壁画が描かれている。

12時57分、今日の目的地の紀伊勝浦に到着。白浜と並んで紀伊半島観光の拠点で、那智大社へのバスもここから出ている。特急くろしおは、ここの次の新宮が終点で、名古屋からはJR東海の特急南紀がここ紀伊勝浦までやってくる。

 

紀伊勝浦ではオーシャンアローこと283系と初めて遭遇。南紀の海をイメージした爽快感のある塗装、間近でみると改めてカッコ良いと思う。

駅を出て早速、少し遅めの昼食をとる。この辺りはクジラと並んでマグロも欠かせない。行列している店を発見、気になったしそれほど長くなかったので並んで入ってみた。まぐろづくし定食を頼む。まぐろの刺身、まぐろかつ、まぐろの角煮、とおかずが全部まぐろだったが、やっぱり美味い。

腹ごしらえの済んだところで、那智大社へ向かうため熊野交通のバスに乗る。あまり来たことがないのでよく知らなかったが、那智というと黒飴で商店街の入り口にも「那智黒」の看板が堂々と掲げられており、各所で売られている。バスに乗る前に早速購入、喉が潤される。

バスは紀伊勝浦から途中那智駅を通り、那智山に向かう。所要時間は25分程度である。那智駅は紀伊勝浦の先にある紀勢本線の駅で、那智観光の拠点として以前は特急も止まっていたそうだが、今は普通列車しか止まらない。しかし玄関口らしく駅舎は那智大社をイメージしたような構造となっている。

那智駅から先は山登りのルートになる。本格的に「熊野古道」っていう感じがしてくる。大門坂だけでも歩いてみようという人も多いだろう。歩いてみたい気もするが、今の時期は寒い。。。
那智山まで行かずに手前で降りて、まずは那智の滝を参拝。華厳の滝、袋田の滝とともに日本三名爆に数えられている。高い、とにかく高い。300円でお滝拝所と呼ばれる少し高い舞台のようなところへ上がって滝を間近で見ることができる。

那智の滝の入り口にある世界遺産の石碑。平成16年に「紀伊山地の霊場と参詣道」として、那智大社や熊野古道などと共に世界遺産に登録された。

 

 

続いてバスの道を歩いていよいよ那智大社へ、というところなのだが、ここからの石段がまあ長かった。四国香川の金比羅さんにも負けないくらいの数で、上がって来ると下を見下ろすのもちょっと怖いほど。疲れと、この時期の山上ということで寒さも加わってなかなかしんどかった。いやいや、これくらいはしないとご利益は得られないか。。。

 

その大社のお社は残念ながら現在工事中だったが、参拝はできるのでお参りする。すぐ隣には、那智山 青岸渡寺がある。神聖な空間に今まで上がって来た苦労もふっとぶ。西国三十三箇所の第一番札所に指定されている。こういっては何だろうが第一番が那智の山上というのも、なんだかスケールが大きいような。ちなみに第二番は、昨日通って来た紀三井寺。巡礼、修行ということを考えれば当たり前ではあるのだろうが、なかなかハードな行程である。

 

お土産を買ってバスで紀伊勝浦に戻り、この日の宿に入る。今日はよく歩いた。というか那智山、那智の滝のスケールにまた驚いた。さすがは熊野だと実感。。。次は暖かい時期に来て、少し熊野古道も歩いてみたいところだ。

宿に向かうため紀伊勝浦駅に戻ってきたら、ちょうど名古屋行きの特急南紀が止まっていた。明日は最終日、新宮に出て速玉大社に行ったあと、その南紀に乗って帰京する。

紀伊半島一周の旅(1)

すっかり忙しい中で、昨年出かけた高山のこともまだ書き終えていない状態ですが(笑)
気晴らしにまた乗り鉄してみたくなり二月の三連休で旅行に出た。行き先は、前々から行ってみたかったが、東京からだと鉄道での到達には時間がかかり、なかなか実行に移さずにいた紀伊半島に行ってみることにした。

というわけで、紀伊半島をぐるりと回るJRは紀勢本線と、途中和歌山県は御坊から出ていて以前は日本一短い鉄道としても知られていた紀州鉄道を今回のメインにすることとした。

三連休初日の2月10日土曜日、いつもの通り新横浜駅からのぞみに乗り込む。三連休とあって、行楽客でホームはスーツケースを持った人や家族連れで埋め尽くされている。
まずは新大阪へ向かい、そこから紀勢本線に入る特急くろしおに乗り換える。天気は良かったが寒い。北陸方面などは大雪で大変な状況である。そんな気候を示すかのように、新幹線の車窓から見える富士山は美しい雪化粧で笠雲までかぶっている。新幹線にとっても泣き所となる関ヶ原周辺では、降ってはいなかったもののやはり辺り一面、雪景色となっていた。

関東を出る時の天気は良かったが、大阪に近づくにつれ怪しくなり雨が降り出した。今日の天気は残念ながら、和歌山方面は雨だ。このところすっかり天候に祟られているし、普通の雨ならむしろまだありがたい方だと思わなくてはならない。

新大阪で降りる。寒い・・・。
コンコースに出るとまたすごい人だ。在来線ホームに移動して、特急くろしおが発車する11番線に降りる。紀伊半島方面への観光客か、ここでも結構な人がおり指定席券は売り切れとのアナウンスも入っていた。指定券を買っておいて良かった。しかし私の隣に座る人は、どういうわけかいなかった。

地形の厳しい紀伊半島では海沿いを走る区間が多く、景色は美しいが自然災害のリスクとも隣り合わせである。台風の通り道ともなりシーズンになると風雨の被害も多いが、もっとも恐れられるのは、大地震発生時の津波である。初めて紀伊半島方面の列車に乗ったが、列車には津波避難の際の用具や手順などが備えられており、特急の座席にもパンフレットが入っている。また半島内の各駅にも避難を促す表示が出ていたり、各所の高い建物は「津波避難ビル」として指定されている。

新大阪を発車すると列車は梅田貨物線を走る。しばらく東海道線(JR京都線)と並行するが、淀川を渡り終えると右カーブして分かれる。大阪駅は直接通らずに、阪急中津駅など大阪駅の北側を通っていく。福島駅近くで高架になって大阪環状線に合流する。貨物線ではあるが特急くろしおや、関空アクセスの特急はるかがこの線路を通る。よってこれらの列車は大阪駅を経由せず、新大阪駅から直接和歌山・関空方面へと直通する。
環状線で大阪の街をしばらく走るが、本数が多いこともあってか速度はゆっくりである。天王寺で結構人が乗って、ここからは阪和線、その先和歌山駅からは紀勢本線に入る。くろしおは一部を除き、阪和線内はノンストップである。

阪和線内でもあまり速くなかったが、途中日根野を過ぎると関空方面の列車がなくなって余裕ができるためか速度が上がってくる。同時に和歌山との県境が近づいて峠越えのような感じになっていく。途中山に入り長いトンネルを抜けると和歌山県、峠を抜けると一気に平地に降りて、紀ノ川を渡って和歌山に着く。阪和線の終点で、紀勢本線、和歌山線と接続するため構内は広く、ターミナル駅という感じがする。

ここから紀勢本線となる。和歌山から新宮まではJR西日本、新宮から先亀山まではJR東海の区間となっており、JR西日本の区間では「きのくに線」の愛称が付いており、案内で用いられている。なお、和歌山駅から南海線の和歌山市駅まで単線の路線が存在し、それも紀勢本線の一部とされているが、支線の位置付けであり普通列車が折り返し運転している。

和歌山駅はターミナルとはいえ途中駅のような構造で、紀勢本線も途中の紀伊田辺まで複線化されていることもあり、和歌山近郊は阪和線の延長のような感じもする。言われないとわからないかもしれない。ただ、紀伊半島に本格的に入り陸地はほとんど山になってしまうため、トンネルを交えながら山々と海が連続する車窓となり景色はだいぶ変わって見える。阪和線に比べると全体的に本数も少なくなり、駅も主要駅以外はローカル色が強い感じがする。
桜で有名な紀三井寺を過ぎて、海南市に入り高架の海南に停車する。海沿いということもありこの辺りの都市は工業都市が多く、海沿いはもっぱら化学工場が占めており工業地帯の景色になっている。

カーブやトンネルを繰り返しながら進む。山と山の間、あまり広くないところに町が広がってそこに駅があるような感じだ。
やがて御坊に到着、御坊市の代表駅で紀州鉄道との接続駅。まずはここで降りて御坊の町を歩きながら、紀州鉄道を訪問する。

高山の旅(2)

名古屋発、特急『ひだ』での高山本線の旅。岐阜からはいよいよ高山本線に入る。
岐阜駅は立派な高架駅だが、高山本線に入ると単線になりすぐ高架を降りる。
同じ岐阜駅に乗り入れている東海道本線、高山本線、どちらも「本線」ではあるが、その格差は非常に大きい。
高山本線は岐阜駅から、飛騨地方経由で北陸は富山駅までを結ぶ。路線長は225.8kmと長く、美濃太田や高山といった沿線の主要都市を結び本線の風格はあるが、大半が山間部を通るため主要都市周辺以外の利用客は少ない。特急は岐阜〜高山でだいたい1〜2時間に1本程度、普通列車は名古屋近郊となる岐阜〜美濃太田間は本数が多いもののそれでも30分に1本程度で、それ以外の区間では昼は3〜4時間も列車が来なかったりする。全線が単線、非電化路線で、特急は、JR東海のキハ85系が4〜7両編成で走り本線の特急らしい感じだが、普通列車は1〜2両編成の気動車がコトコト走り完全にローカル線の運行形態である。岐阜から富山県に入ってすぐの猪谷までがJR東海、その先猪谷〜富山間がJR西日本の管轄となっており、特急以外は猪谷を境に車両も異なっている。

岐阜からはまず東へ向かい、各務原や鵜沼といった周辺の市街地を走っていく。本数が一番多い区間だが、ここでも単線である。ちなみに岐阜〜鵜沼間は名鉄各務原線と並行しており競合関係にあるが、名鉄側の方が複線で本数も多く優位に立っている。私も名鉄各務原線は、一度乗ったことがある。
大幅に遅れてはいるが徐行することなく、特急らしく走る。ただし単線なので所々で行き違い待ちのため運転停車はある。

鵜沼では並行してきた名鉄線が犬山に向かって離れていく。名鉄(犬山線・各務原線)は新鵜沼という駅名だが、連絡通路で繋がっており乗り換え可能である。以前は高山本線の富山側と名鉄犬山線は連絡線で繋がっており、名鉄の新名古屋駅から高山本線に乗り入れる特急『北アルプス』が運行されていた。小田急のJR御殿場線直通『あさぎり』などとともに数少ない私鉄・JRを直通する特急で、私鉄の気動車特急としても珍しいものであった。

 

鵜沼までは平野部に広がる市街地といった感じだったが、ここからは少し山越えのようなルートになり木曽川に沿ってカーブしながら走る。山を越えて盆地に出てくると町が広がって、美濃太田に着く。美濃加茂市の中心駅で、太多線や長良川鉄道が分岐し、高山本線の駅では利用客が多い。なお、岐阜から運行されている普通列車の多くは、ここから太多線に乗り入れて多治見へと向かう。普通列車はここまでが1時間に2本程度(約30分おき)の運行だが、ここから先高山方面へ向かう普通列車は極端に少なく、平成30年1月時点の時刻表では下りで見ると9時57分発の下呂行きの次は、なんと12時39分発の高山行きまで3時間近く来ない。この間に特急が3本走るダイヤとなっており、この先利用が多いのは、特急の止まる主要駅に限られることを物語っている感じがする。

 

途中坂祝で少し長めに運転停車した以外あまり異変がないような感じだったが、美濃太田の時点で列車の遅れは50分になっていた。
美濃太田を出ると太多線と分かれて北へ進むようになる。しばらくは美濃加茂の市街地を走り車窓は賑やかだが、やがて本格的に山間部に入っていく。飛騨川の渓谷沿いに走り、上麻生〜白川口間あたりは飛水峡と呼ばれる渓谷となっている。車窓からでも迫力十分、自然の叡智が感じられるスポットの一つである。

 

 

そうかと思うと少し走ったところで上麻生ダムを通過する。完全に人工物ではあるが、これもまた間近で見ると迫力がある。私はダムには詳しくないが(笑)、ダムもまた一つ一つ違っていていろいろと見ていると面白いことだろう。ダム好きにとってここはどう思われるでしょうか。しかし、こんなにダムのすぐそばを走る鉄道路線もそんなに数多くないだろう。

ダムから少し走ると白川口、ここでも運転停車する。同じ岐阜県内に、世界遺産にもなり有名な白川郷(白川村、この旅でも最終日に訪問した)があるがそちらのことではなく、ここの駅でいう白川は、沿線にある白川町のことを指している。私も駅名だけは前から聞いたことがあったが、ずっと白川郷の玄関口だと思っていた。地図を見ると全然場所が違う。
上りの普通列車を待ち合わせるがなかなか来ず、長時間停車した。ダイヤ乱れで上り列車もかなり遅れているようだ。単線であることもさることながら、この辺りは駅間距離が特に長く、間を埋めるために信号場も設けられているものの列車の行き違いは特に一苦労である。

飛騨金山通過、ここから下呂まで28kmの間、川の両岸は中山七里と呼ばれ国定公園に指定されているそうだ。列車は鉄橋を渡りながら川のこっち側向こう側と行ったり来たりしている。そして断崖の下の川岸のわずかな部分に線路が続いている。建設も一苦労だったことだろう。

そして1時間3分の遅れで下呂に到着。あたりは日本三名湯の下呂だけあって、温泉旅館に囲まれて車窓は賑やかだ。ちなみに、翌日に下呂温泉を訪問するスケジュールで行程を組んでいる。

この先も反対列車待ちが長く飛騨萩原、上呂と停車、長い…。

飛騨一ノ宮を過ぎ、山から町へと入ってようやく高山に到着。結局1時間の遅れとなり時刻はとうに18時を回っていた。通常なら、ひだ13号は高山着17時10分である。

ともあれなんとか高山に着くことができた。実質的には明日からの観光だが楽しみである。
この日は名物の高山ラーメンで締めくくった。

乗り納め2017

さして更新できなかったが、もう2017年も終わりか…。(笑)

ということで毎年恒例となりつつある乗り納めの日帰り旅へ。行ってみようかと思いつつもなかなか実行してなかった栃木県は佐野へ向かってみた。

北千住から東武の特急りょうもう号に乗る。各線帰省ラッシュで新幹線や特急は大混雑、多分に漏れず東武特急も日光・鬼怒川方面はもう満席との放送が入る。特に事前予約したわけではなく券売機で特急券を買うつもりだったので、買えるかどうか確証はなかった。ダメだったら急行で向かうつもりだったのでかなり時間には余裕を見ておいたが、りょうもうの方は幸い空席があり無事購入できた。東武線自体あまり乗らないし、せっかくならりょうもう号に乗ってみたかった。

北千住駅では特急はほかの列車とホームが分けられており、中間改札で仕切られている。特急券を持っていないと入ることはできない。

日光方面は満席との放送が繰り返し入る。列車の時間が近づくとスーツケースを持った人たちや家族連れが集まってホームは人で埋め尽くされた。

11時2分発のりょうもう11号に乗る。こちらはまだ空席はあったが、乗客は多い。しかし最近の特急は車内放送も四ヶ国語が主流になったか。なんだか長い…。

快適なシートに揺られて11時51分に館林に到着。

館林で佐野線に乗り換える。以前はレトロな感じの駅舎が特徴的だったが、時代は流れて今や真新しい橋上駅舎になっている。

ここから先普通列車はワンマン運転、列車が発車するときにはメロディーが鳴るが、佐野線は色・ホワイトブレンドである。伊勢崎方面は、デイドリームビリーバーだった。ほかの駅はメリーさんのひつじなど童謡だった気がするが…。

佐野線にも2005年頃に乗って以来だな。

渡瀬を発車して北館林の解体所を過ぎる。最近は日比谷線系列の車両置き換えがたけなわで、03系、20000系が複数留置されていた。廃車前というか普通に竹ノ塚あたりの光景と変わらない。

渡良瀬川を渡る。鉄橋もちょっと古く、速度も程よいところがのんびりした感じを醸し出す。

栃木県に入りいよいよ佐野市内へ。東武線は市の中心部を回り込むように走っており、南側に佐野市駅、中心部近くに佐野駅がある。なお、車内でもアナウンスされているがJR両毛線の乗換駅は佐野駅。佐野市駅ではないので間違えないように案内される。

今回は佐野市駅で降りる。佐野市の中心部には近いが、北関東の主要都市の趣か、昔ながらの街並みが広がる。

駅前の道路を10分くらい北に向かうと厄除け大師に通じる。

参拝の前に腹ごしらえ。佐野といえばラーメン。厄除け大師の前のラーメン店で佐野ラーメンを食する。ラーメンにも色々あり、好みも別れるだろうが佐野ラーメンは青竹で打ったコシのある麺が特徴、味もオーソドックスな醤油の味で個人的には一番しっくりくる。餃子も大き目で食べがいがあったな。

そして佐野厄除け大師へ。

初詣を控えてもう準備万端という感じだ。関東の三大師、として年末年始になるとテレビコマーシャルでも毎年のように放映されている。そこで名前は昔から知っていたものの、実際に行くことはなくちょっと気になっていた。まだ平静だったが、初詣になると殺到するんだろうな。境内は大勢の人が並ぶことを想定してかパイロンで仕切られ、参拝順路も一方通行で決められていた。

立派な境内だ。久しぶりのお寺に心も落ち着く。ちょうど護摩を焚いていたようだった。

来年の益々の繁栄を願って、佐野からお別れです。では、良いお年を!

お伊勢参りですが…(2)

さて、名古屋10時10分発の近鉄特急伊勢志摩ライナーで伊勢へと向かう。11時34分に宇治山田で下車の予定で1時間半ほどの旅となる。
快適なサロンシートに一同、胸が踊る。通りかかった乗務員の方に記念撮影をお願いする。

一人旅でも過去に二回訪問している伊勢。そういえば初めて、誰も同行しない泊りがけの一人旅に行ったのが伊勢であった。近鉄に乗って伊勢に行くということをやってみたくて、社会人になってまもない頃に一泊二日で行ったのだったか。1日目は名古屋線の急行に乗って宇治山田から外宮に参拝、伊勢市駅近くのホテルに泊まって、2日目に内宮、バスで夫婦岩方面を回って、帰りはビスタカーで帰ったんだったな。実質初めての一人旅、修学旅行で奈良方面へ行って以来乗ることもない近鉄電車と、神宮の神聖な空間に触れて短いながらも充実した旅だった。そんなこともあって、伊勢方面にはちと思い入れがある。
実は、この時も台風に見舞われて一度は中止しており、実際に伊勢に行ったのは翌年だった。今回も、なんだか当時と状況が似ていて、妙な因縁みたいなものを感じる。。。

少し思い出話が長くなった。悪天候の中を列車は進んで行く。雨がだんだん強まり、木曽川、長良川を渡って三重県に入って行くが、雨の影響で川は増水気味。最初の停車駅の桑名に着くと窓ガラスが雨でびっちりだ。とはいえまだ台風は離れており前線の影響での雨で、風はそう強くなく列車も普通に走っている。

津にも停車する。日本一短い駅名、ひらがな一文字の「つ」の文字が面白い。一同思わず駅名の写真を撮る。

名古屋線も終わりに近づき、久居を過ぎて伊勢中川へ向かって行く、大阪線に入る名阪特急用の短絡線が右に分かれて行く。ここで、前後の列車が遅れているのか駅間で少し停車した。大阪、名古屋双方から伊勢に向かう列車が合流することもあり、ダイヤが乱れると面倒そうだ。

せっかく乗ったので少し車内を探訪する。伊勢志摩ライナーの23000系は運転席背後のデッキが展望スペースになっている。二階建てではないものの前面展望を楽しめる人気の場所だ。今日も代わる代わる見物客が入り、その中に我々も入る。椅子ではないが腰を休められる程度のバーが付いておりそこに寄りかかっている人もいる。とはいえ何人もの人の出入りが繰り返されると、落ち着かないだろうが…。

山田線に入り伊勢へのラストスパートを走る。
伊勢市に止まり、すぐに高架の宇治山田駅へ。
伊勢志摩ライナーに別れを告げて、いよいよ伊勢旅の始まりとなるが、外はすでに大雨で散々な天気。波乱な旅の幕開けであった・・・。

数年ぶりに宇治山田駅にやってきた。赤福も久しぶり。

コンコースに降りると英語の看板にも出迎えられる。このたたずまいが落ち着くのだが、まさかこの翌日、この場所でとんだ目に合うとは、この時誰も予想していない…。

 

駅前でも記念に撮影。雨が普通に降っていて写真を撮るのもちょっと煩わしかった。1日目は、友人が手配したレンタカーで回る。伊勢志摩は観光地同士がそれほど散らばっていないし列車やバスでも充実しているので、それらで回ることもできるが、荷物もあるし人数もいるならレンタカーも便利だ。それにこの雨とくれば車は有難い。

まずは外宮に向かう。
アクセル、じゃなくてワイパー全開!
ドアを開けるともうびしょびしょ・・・。
同行の友人は雨合羽でしのいでいたが、風邪ひくなよ~

日帰り日光と餃子の旅(4)

また間が少し空いてしまった。

JR日光駅にやってきた。ここから日光線で宇都宮へ向かう。

日光線は日光駅と宇都宮駅を結ぶJRの路線。全長40.5kmあるが駅は7駅しかなく、駅間距離がかなり長い。全線単線で車両は京葉線の中古を改造し帯を日光線仕様とした205系が使われている。

日光駅の標高は500m級で、日本国内最高のJR小海線野辺山駅(長野県、標高1,345m)には遠く及ばないものの、関東地方の駅の中ではかなり高い部類である。東京タワーの高さ(333m)を軽く凌ぎ、高さ634mの東京スカイツリーとではてっぺんには負けるものの、お客が入れる最高地点である第二展望台(450m)よりは高い。ちなみに関東で標高が高い駅は高い山地の続く群馬・栃木県にほぼ集中している。

この標高の高さのため宇都宮との高低差は400m近くあり、ほぼ全線にわたり日光に向かってひたすら登り坂となっている。カーブがきつくなく直線的だし勾配もそれほどきつくはないので箱根登山電車のような本格的山岳路線の雰囲気まではなく普通にスピードを出すが、特に今市周辺から日光間は(並行する東武線もそうだが)車窓からも段々畑などが見えたりして急な地形を登っているのがよくわかる。

日光を発車するとさっそく宇都宮に向けて急な下り坂を下り始める。先述の通り線路自体は割と直線的で、駅間が長いためそれなりにスピードを出す。

今市を出ると東武線が右カーブして交差、東京都心方向へ向かう。こちらはそのまましばらく直進し、少し間隔を置いて南下する。両線は間隔を置きながらも鹿沼市内までほぼ並行している。

鹿沼までは日光例幣使街道にほぼ沿って走り、車窓には杉並木が続く。なかなか見応えある車窓で、気持ちが良い。時に牧場を通過したりするのものどかなもんである。


鹿沼を過ぎると進路を東にとり宇都宮市街地に入っていく。鶴田あたりでは日光駅周辺の長閑な雰囲気とは打って変わって住宅街に囲まれ都会的になってくる。

やがて右から東北本線が合流してくる。まるで複々線のようになるが、線路自体は合流しないので日光線はあくまで単線で途中のすれ違いはできない。

東北新幹線をくぐり終点宇都宮に到着する。宇都宮とはいえありふれた都会の駅。パーティー一同「ああ、都会に帰ってきてしまったな」と、素直な感想を述べるw



宇都宮駅も日光線のホームは各駅共通のレトロな仕様。

でも、落ち着きがあってとてもいいと思う。どこも同じような駅デザインになる傾向がある昨今、都内の駅でも全部とは言わないので、どこかでやってもらえないだろうか…。

折り返しを待つ日光線電車。銀の車体にブラウン濃淡という帯はいままでになかなか見られなかった組み合わせだが暖色系の色ははあっていると思う(見方を変えると「カフェオレ」に見えるという感想はおいといてw)



ドンキの地下にある宇都宮きらっせで餃子タイム!各店の餃子を食べ比べできる。店毎に個性があって好きな店も分かれたりで面白い。そしてご当地ビールを片手に楽しむw

個人的には焼き餃子もよかったが宇都宮みんみんの水餃子も推しだった。


餃子浪漫、なんとも餃子のお供にと言わんばかりのご当地ビール。しかし日光のもそうだったが色も味も上品な印象。私はここで今日初めての酒に入るが、同行者さんはさてこれで何杯目でしょうかwww

そして酒の弱い筆者はこのあとすっかり眠気に襲われてテーブル席でも帰りの電車の中でもぐうたらしてしまったとさ…。

楽しい時間、とくに人といる時間というのはあっという間なもの。最終の東武特急スペーシアで帰るべく東武宇都宮から再び東武線へ。

栃木で最終の上りスペーシア、きぬ140号浅草行きに乗り換える。

旅の最後を飾る特急、やってきたのはなんと金ピカ仕様の日光詣スペーシアであった。


思いがけない収穫に一同興奮気味。栃木で撮る方に集中して、ここで乗るのを忘れてしまわないように…。北千住まで揃って乗車し解散。お疲れ様でした。

(完)

日帰り銚子の旅(1)

またもしばらく更新が止まってもうた…。

日帰りで、銚子、鹿島方面の旅に出た。特急しおさいで銚子、そこで昼食をとり銚子電鉄、再び銚子に戻り成田線で香取、そこからは鹿島線、鹿島臨海鉄道経由で水戸へ出るというルートだ。今回は連れがいる。

まずは東京駅から総武本線の特急、しおさい3号に乗り込む。連れもおれば話も弾んで自然と時間も経ってしまう。

  
晴れの予報だったが朝からぱっとしない天候、先行き不安な感じだったが千葉方面へ向かうにつれ青空が覗き始めた。

千葉までは快速線をさっそうと走行し割とあっという間に着く感じだ。途中錦糸町しか止まらないのは特急らしい。ちなみにしおさい1号は、途中錦糸町に加えて船橋にも停車する。

千葉から先は複線になり、千葉駅折り返しの普通列車がメインの区間となる。「総武線」といえば多くの人が見慣れているのは都心を走る「黄色い電車」だろうが、その電車も千葉駅までの運行である。

「上空」には都心の交通を担う千葉都市モノレールがしばらく並行し、千葉都心の風景が展開する。しかしその風景も長くは続かず、住宅が増え、少し行くと早くも田畑や小高い台地や山が目立つようになる。

途中佐倉までは成田線が乗り入れておりNEXや快速エアポート成田も走り、本数もまだ多めである。しかし佐倉を過ぎて成田線が分岐すると早くも単線となり、運行本数も1時間に2、3本に減る。

途中落花生で有名な八街や成東といった主要な町を過ぎていく。風景はすっかり房総半島といった感じだ。

12時30分、銚子着。関東地方東端、太平洋に面した地にやってきた。

   

  
 

名古屋日帰り乗り鉄(1)

11月の3連休がやってきた。今年最後の三連休だっw

というわけでこの機会を利用して旅行でもと思ってたが案の定考えることは皆同じか、宿はどこも取れず。日帰りで名古屋の乗り鉄を行うことにした。

名古屋は観光目的と言ったらリニア鉄道館しか行ったことがない(汗)。あとはせいぜい仕事のついでに栄をぶらぶらした程度だ。ということで、ベタかもしれんが名古屋観光をしつつの旅とした。名古屋城にも行ってないしなぁ。

というわけでひかりに乗って西へ向かう。で、降りたのは名古屋、ではなく豊橋!今回のテーマは名鉄を主軸としたことから名鉄名古屋本線の起点となる豊橋をスタートとした。

ここから名鉄に乗るのは二回目だ。何年か前に伊勢神宮に行くのにここで名鉄特急に乗って名古屋まで向かったことがある。今回もここから特急に乗る。

豊橋駅から次の伊奈駅の手前までは、歴史的な経緯からJRと設備を共有している。名鉄は、飯田線などが発着するホームの一角にある3番線に発着する。電車は名鉄だが駅設備はJRそのもので、乗り入れているような感じだ。
   
 1000系パノラマスーパーの特急が入線、乗り込む。8両編成で、2両は座席指定のパノラマカーだが、残念ながら後ろ寄り。名古屋方面で先頭を眺めるには一般車に乗るしかない。まあ別にそれは今回はどうでもいいがw 気にせずに先頭車に陣取る。

豊橋を出て伊奈の手前までは飯田線の線路を走る。名鉄の本数には制限があるため基本的に急行から上の列車しか豊橋には来ない。普通など下の列車は隣の伊奈で折り返す。

伊奈から直線になりスピードが出るが、前方は山が迫る。国府に停車。豊川稲荷からきた豊川線に接続する。乗る人多く車内少し混んでくる。

直線が主体だが、軽い山越えで右左にカーブがある。左に国道1号が、右に東名が並行する。

名電山中の先に車庫が広がる。そういえば以前、この辺の国道1号線は車で走っていてその時にも見たことがあるなあ。

急行とすれ違う。しかし赤一色だった名鉄も、ステンレスの銀の車両が増えたな。関東とあんまり変わらない気がする。

藤川には6000系がいた。こいつを見ると名鉄っていう気がする。7000系パノラマカーがなくなり、ステンレスの新型も増えてきた今、昔からいる名鉄らしい車両も貴重になってきた感がある。

山越え的な風景は終わり住宅地に入る。美合を通過。目の前にマンション群がいきなり出てくる。岡崎市街地に入り、東岡崎に停車。賑わっている。このあたりから、都会の私鉄電車の風景が色濃くなってくる感じか。

矢作川を渡る。急に田園になるが遠くにマンション群も見えるのが都市近郊らしい。新安城。普通と接続、西尾線乗り換えもある。先頭車だがかなり混んできた。

次の停車駅の知立で降りる。まだ名古屋の手前だが、ここで三河線に乗り換え、豊田市方面へ向かう。

 

京阪電車

大阪と京都を結ぶ鉄道、JR京都線(東海道線)と阪急京都線が梅田(JRは大阪駅だが)から出ていて途中もほとんど並行し距離も割と短いとあって、この二つが割とメジャーなところだろうか。しかしもう一つ、淀川を挟んで向こう側を走る京阪もまた京都へのアクセスルートの一つだ。大阪に来てまだ京都に行っていないということで、JRと阪急は以前乗ったことがあったので、今回は京阪で向かってみることにした。

梅田から御堂筋線で一つ、大阪都心のビジネス街の一角である淀屋橋からスタート、京都市街の北東寄りの出町柳までを結ぶ。梅田に乗り入れておらず、淀川の対岸を多くのカーブを通りながら結ぶとあって距離が長くちょっと不利な印象がある。反対の京都側も全く違うルートを取っており、テリトリーも少し違う感じである。京都側は鴨川の東側を南北に走っており、終点の出町柳は叡山電鉄線に接続、比叡山や鞍馬山方面へは京阪の方がアクセス性が良い。京都の街の中でも祇園や清水寺といった京都市の東側の観光地は沿線に比較的近い(もっとも祇園あたりであれば、阪急の終点河原町から歩いても近いが)。

淀屋橋から京阪の特急に乗る。車両は特急用に造られた8000系。大阪と京都、そんなに長くない距離を結び特急料金も要らないが、車内はクロスシートが並びダブルデッカー車も連結される豪華仕様。かつてはテレビがついているのも京阪自慢だったが、撤去されてしまった。

地下駅の淀屋橋ターミナル。地上を走る道路が狭いのか、スペースには制約がある。最大4本まで列車が入れるがホームをいくつも作れず、実質1面だけのホームでやりくりしていて、基本的に3・4番線が使用されるが、京都寄りはホームを一部切り欠いてそこに2番線を設けており、また4番線の線路についてはホームの京都寄りを1番線として、列車を2本「縦列駐車」可能にすることで、1番線から4番線まで確保している形である。なんとも窮屈なやりくりである。休日昼間は3、4番線しかつかっておらず、京都寄り先端部にある1、2番線は消灯されている。ちなみに、同じく京阪の大阪側起点である中之島駅も同じような構造をしている。
ターミナル駅のはずだがホーム、停車中の特急ともにガラガラと、各方面からの旅客が終日集まる阪急梅田と比べると、ずいぶんと寂しいものだ。ちなみに各駅停車は淀屋橋発着がほとんどなく、二つ先の天満橋で合流する中之島線から乗り入れてくるので(中之島線が開業する前は、天満橋で折り返しであった)、もともと淀屋橋を発着する列車がそんなに多くない、という事情もあるだろう。

 

空いている特急、余裕で運転席後ろの席を陣取る。
シートはリクライニングしないものの分厚くてかなり座り心地が良い。それと京阪の車両の特徴として、営業線全ての車両の端の天井付近に、沿線にある成田山大阪別院のお札が掲げられている。車両にお札が付いているのは、他ではなかなか見られない。成田山大阪別院は寝屋川市内、京阪の香里園駅からほど近いところにある。毎年交通安全を祈願してお札を受けて車内に掲げているものだが、もともと成田山のあった所は京阪が運営していた香里遊園地の跡地の一部だったそうで、そこを京阪が寄進したという経緯もあって今日までの縁があるようだ。京阪の通る方向は大阪から見ると鬼門に当たる方角であり、厄除けの意義は大きいようだ。

淀屋橋を出るとしばらくは大阪都心部を地下トンネルで走る。中之島線が合流する天満橋で乗客が少し増えて席も埋まってくる。地上に出て複々線になり、高架になって京橋に停車。内側の急行線に入る。ホームで待ってる人は多いが、ここでも席は埋まらない。JRや阪急に比べると不利なのが出てしまっているか。空いているもんだ。ちなみに京阪ではここ京橋駅がもっとも乗降客数が多い。JR環状線との接続駅でもあり、拠点と言えるだろう。

京橋を出るとさっそくs字カーブ。ここからは関西の私鉄では珍しい複々線区間が始まる。それと京阪は「京阪電鉄”カーブ”式会社」と揶揄されるほどカーブが多いのが特徴だが、このあたりは珍しく直線が続き、複々線を気持ち良く飛ばす。
途中、千林、滝井、土井、と各駅停車しか止まらない駅があるが、それらの駅は各々400mほどしか離れていない。見ていてもマジで短く、ホームを伸ばせば隣の駅に届きそうに見えてしまうほど。なんでそんな間隔で駅があるのかと首をひねりたくなる。
守口市を通過。特急は止まらないが、急行、準急などの列車は止まる主要駅。この辺からカーブになり速度制限がかかってくる。
生駒山系が見え、避けるように左にカーブしていく。萱島を通過すると複々線が終わって複線になる。眼下に車両基地が広がる。萱島駅は通過であったが、駅のホームを貫通するようにクスノキが立っていることで有名である。萱島神社の御神木で樹齢は推定700年、大阪方面行きのホームにある。駅の拡張をする際にこの領域にホームがかかることになったが、木を保存するために避けた構造としてホームがつくられている。ちなみに同様の例が阪急宝塚線の服部天神駅にもあり、梅田方面行きのホームに堂々とクスノキが立っているのを目にすることができる。東京ではこんな例は見られないぞ!

 

寝屋川市を通過。大阪都心にもわりと近く、けっこうでかい街だ。通勤の便が良さそうだ。
地上に降りて、香里園を通過、名前は綺麗だが現在駅前には巨大なタワーマンションが立ちはだかる典型的なベッドタウンという印象である。先にも書いた通り
少し登りになる。カーブ多いな。さすが京阪という感じだ・・・。速度を小刻みに上げ下げする。
枚方パークを右に見て枚方公園を通過、高架になって枚方市に停車。ここから交野線が分岐する。ここも栄えている街だな。寝屋川市、香里園、枚方市と大阪の周辺の大きな街が続く。

淀川対岸のJR、阪急と違って、京阪沿線は大阪市内で近くを地下鉄谷町線、JR学研都市線などが多少並行してはいるものの、基本的に京阪がメイン路線となっており、それほど競合ムードがない。ということで必然的に京阪に集中する傾向があるようだ。通勤時間帯の混雑も長年激しく、複々線が造られたり、朝夕ラッシュ時は「通勤なんたら」の種別も走らせて関東も顔負けなダイヤ編成をしている。

左手に淀川の河川敷が並行し、樟葉に停車。すぐ左がモロに淀川でガチでリバーサイドな駅である。ということで一見寂しげに見えるのだが、反対側の南側は街として栄えている。
淀川の対岸がよく見える。高槻あたりだろうか。前方も天王山か山崎あたりの山が立ちはだかる。
山沿いに走り淀川から離れ、八幡市を通過。トラス橋で木津川と淀川を渡る。ここで淀川を渡るのか。

淀を通過。駅の南側には広大な京都競馬場があり、淀も高架駅なので良く見える。開催日は競馬ファンでごった返すことだろう。関西の中央競馬はここ京都と、阪急今津線の仁川駅が最寄りの阪神競馬場がある。阪急今津線も開催時は西宮北口〜仁川間の折り返し便がある。そういえば桜花賞の頃に意識もせずにたまたま乗って、かなりの賑わいだった。

南側に宇治川が並行する。中書島に停車、宇治線が分岐する。
伏見桃山を通過して丹波橋に停車。近鉄京都線との乗り換え駅。京都らしくなってきた気がする。
店などを挟んで右手に近鉄が通り、駅を出るとオーバークロスする。
名神高速をくぐって藤森、その次は名神でもよくきく名前の深草を通過。名神に深草バスストップがあるので高速バス利用者にとってはおなじみの地名だと思う(但し名神をくぐったところに藤森駅がある通り、深草バスストップの最寄駅は藤森駅)。伏見稲荷、鳥羽街道と通過。この辺は駅間短い。右手にJR奈良線が並行、オーバークロスして奈良線の右に回り込むと東福寺。正面に東海道新幹線が見え、下り勾配で京都都心の地下トンネルへ。七条に停車。大阪と京都の都心部では多くの駅に止まる京阪の特急だが、京都の地下線では各駅には止まらず、七条の次は祇園四条に止まる。途中清水五条は停車しない。ここが清水寺の最寄駅ではあるのだが、乗降客数は少ないようだ。

三条を過ぎると次は終点の出町柳に停車する。途中駅は神宮丸太町しかなく実質終点に近いが、ここで各駅停車に接続して追い抜く。以前はここ三条が京都側の終点で、今も淀屋橋からここまでが「京阪本線」である。この先、出町柳までの2駅は平成元年に新しく開業した「鴨東線(おうとうせん、難しい名前・・・)」となる。とはいえほとんどの電車は出町柳まで乗り入れ、三条止まりは現在ほとんどないので乗客にとっては特に気にする話でもなかろう。ただし、新しく開業した路線とあって、運賃だけはちゃっかり高めに設定されているのだが。

路線は変わったものの、京阪本線から続くなんの変哲もない地下鉄を走行して神宮丸太町を通過、終点出町柳に到着する。ここも2線だけのターミナルらしさがあまりない地下駅。
ちょっと変わっているのは、特急は停車して客を下ろすとドアを閉めて車内整備を行い、所定の停止位置まで前進しドアを開けて折り返しの客を乗せるという「儀式」がある。
駅の上はすぐ叡山電車の乗り場で、比叡、鞍馬方面へのアクセスは抜群だ。


 

清水五条へ戻って清水寺へ。駅から結構歩いたな。十数年ぶりに来た清水寺、新鮮だった!雨だったけどすごい人やったな。