紀伊半島一周の旅(1)

すっかり忙しい中で、昨年出かけた高山のこともまだ書き終えていない状態ですが(笑)
気晴らしにまた乗り鉄してみたくなり二月の三連休で旅行に出た。行き先は、前々から行ってみたかったが、東京からだと鉄道での到達には時間がかかり、なかなか実行に移さずにいた紀伊半島に行ってみることにした。

というわけで、紀伊半島をぐるりと回るJRは紀勢本線と、途中和歌山県は御坊から出ていて以前は日本一短い鉄道としても知られていた紀州鉄道を今回のメインにすることとした。

三連休初日の2月10日土曜日、いつもの通り新横浜駅からのぞみに乗り込む。三連休とあって、行楽客でホームはスーツケースを持った人や家族連れで埋め尽くされている。
まずは新大阪へ向かい、そこから紀勢本線に入る特急くろしおに乗り換える。天気は良かったが寒い。北陸方面などは大雪で大変な状況である。そんな気候を示すかのように、新幹線の車窓から見える富士山は美しい雪化粧で笠雲までかぶっている。新幹線にとっても泣き所となる関ヶ原周辺では、降ってはいなかったもののやはり辺り一面、雪景色となっていた。

関東を出る時の天気は良かったが、大阪に近づくにつれ怪しくなり雨が降り出した。今日の天気は残念ながら、和歌山方面は雨だ。このところすっかり天候に祟られているし、普通の雨ならむしろまだありがたい方だと思わなくてはならない。

新大阪で降りる。寒い・・・。
コンコースに出るとまたすごい人だ。在来線ホームに移動して、特急くろしおが発車する11番線に降りる。紀伊半島方面への観光客か、ここでも結構な人がおり指定席券は売り切れとのアナウンスも入っていた。指定券を買っておいて良かった。しかし私の隣に座る人は、どういうわけかいなかった。

地形の厳しい紀伊半島では海沿いを走る区間が多く、景色は美しいが自然災害のリスクとも隣り合わせである。台風の通り道ともなりシーズンになると風雨の被害も多いが、もっとも恐れられるのは、大地震発生時の津波である。初めて紀伊半島方面の列車に乗ったが、列車には津波避難の際の用具や手順などが備えられており、特急の座席にもパンフレットが入っている。また半島内の各駅にも避難を促す表示が出ていたり、各所の高い建物は「津波避難ビル」として指定されている。

新大阪を発車すると列車は梅田貨物線を走る。しばらく東海道線(JR京都線)と並行するが、淀川を渡り終えると右カーブして分かれる。大阪駅は直接通らずに、阪急中津駅など大阪駅の北側を通っていく。福島駅近くで高架になって大阪環状線に合流する。貨物線ではあるが特急くろしおや、関空アクセスの特急はるかがこの線路を通る。よってこれらの列車は大阪駅を経由せず、新大阪駅から直接和歌山・関空方面へと直通する。
環状線で大阪の街をしばらく走るが、本数が多いこともあってか速度はゆっくりである。天王寺で結構人が乗って、ここからは阪和線、その先和歌山駅からは紀勢本線に入る。くろしおは一部を除き、阪和線内はノンストップである。

阪和線内でもあまり速くなかったが、途中日根野を過ぎると関空方面の列車がなくなって余裕ができるためか速度が上がってくる。同時に和歌山との県境が近づいて峠越えのような感じになっていく。途中山に入り長いトンネルを抜けると和歌山県、峠を抜けると一気に平地に降りて、紀ノ川を渡って和歌山に着く。阪和線の終点で、紀勢本線、和歌山線と接続するため構内は広く、ターミナル駅という感じがする。

ここから紀勢本線となる。和歌山から新宮まではJR西日本、新宮から先亀山まではJR東海の区間となっており、JR西日本の区間では「きのくに線」の愛称が付いており、案内で用いられている。なお、和歌山駅から南海線の和歌山市駅まで単線の路線が存在し、それも紀勢本線の一部とされているが、支線の位置付けであり普通列車が折り返し運転している。

和歌山駅はターミナルとはいえ途中駅のような構造で、紀勢本線も途中の紀伊田辺まで複線化されていることもあり、和歌山近郊は阪和線の延長のような感じもする。言われないとわからないかもしれない。ただ、紀伊半島に本格的に入り陸地はほとんど山になってしまうため、トンネルを交えながら山々と海が連続する車窓となり景色はだいぶ変わって見える。阪和線に比べると全体的に本数も少なくなり、駅も主要駅以外はローカル色が強い感じがする。
桜で有名な紀三井寺を過ぎて、海南市に入り高架の海南に停車する。海沿いということもありこの辺りの都市は工業都市が多く、海沿いはもっぱら化学工場が占めており工業地帯の景色になっている。

カーブやトンネルを繰り返しながら進む。山と山の間、あまり広くないところに町が広がってそこに駅があるような感じだ。
やがて御坊に到着、御坊市の代表駅で紀州鉄道との接続駅。まずはここで降りて御坊の町を歩きながら、紀州鉄道を訪問する。

高山の旅(2)

名古屋発、特急『ひだ』での高山本線の旅。岐阜からはいよいよ高山本線に入る。
岐阜駅は立派な高架駅だが、高山本線に入ると単線になりすぐ高架を降りる。
同じ岐阜駅に乗り入れている東海道本線、高山本線、どちらも「本線」ではあるが、その格差は非常に大きい。
高山本線は岐阜駅から、飛騨地方経由で北陸は富山駅までを結ぶ。路線長は225.8kmと長く、美濃太田や高山といった沿線の主要都市を結び本線の風格はあるが、大半が山間部を通るため主要都市周辺以外の利用客は少ない。特急は岐阜〜高山でだいたい1〜2時間に1本程度、普通列車は名古屋近郊となる岐阜〜美濃太田間は本数が多いもののそれでも30分に1本程度で、それ以外の区間では昼は3〜4時間も列車が来なかったりする。全線が単線、非電化路線で、特急は、JR東海のキハ85系が4〜7両編成で走り本線の特急らしい感じだが、普通列車は1〜2両編成の気動車がコトコト走り完全にローカル線の運行形態である。岐阜から富山県に入ってすぐの猪谷までがJR東海、その先猪谷〜富山間がJR西日本の管轄となっており、特急以外は猪谷を境に車両も異なっている。

岐阜からはまず東へ向かい、各務原や鵜沼といった周辺の市街地を走っていく。本数が一番多い区間だが、ここでも単線である。ちなみに岐阜〜鵜沼間は名鉄各務原線と並行しており競合関係にあるが、名鉄側の方が複線で本数も多く優位に立っている。私も名鉄各務原線は、一度乗ったことがある。
大幅に遅れてはいるが徐行することなく、特急らしく走る。ただし単線なので所々で行き違い待ちのため運転停車はある。

鵜沼では並行してきた名鉄線が犬山に向かって離れていく。名鉄(犬山線・各務原線)は新鵜沼という駅名だが、連絡通路で繋がっており乗り換え可能である。以前は高山本線の富山側と名鉄犬山線は連絡線で繋がっており、名鉄の新名古屋駅から高山本線に乗り入れる特急『北アルプス』が運行されていた。小田急のJR御殿場線直通『あさぎり』などとともに数少ない私鉄・JRを直通する特急で、私鉄の気動車特急としても珍しいものであった。

 

鵜沼までは平野部に広がる市街地といった感じだったが、ここからは少し山越えのようなルートになり木曽川に沿ってカーブしながら走る。山を越えて盆地に出てくると町が広がって、美濃太田に着く。美濃加茂市の中心駅で、太多線や長良川鉄道が分岐し、高山本線の駅では利用客が多い。なお、岐阜から運行されている普通列車の多くは、ここから太多線に乗り入れて多治見へと向かう。普通列車はここまでが1時間に2本程度(約30分おき)の運行だが、ここから先高山方面へ向かう普通列車は極端に少なく、平成30年1月時点の時刻表では下りで見ると9時57分発の下呂行きの次は、なんと12時39分発の高山行きまで3時間近く来ない。この間に特急が3本走るダイヤとなっており、この先利用が多いのは、特急の止まる主要駅に限られることを物語っている感じがする。

 

途中坂祝で少し長めに運転停車した以外あまり異変がないような感じだったが、美濃太田の時点で列車の遅れは50分になっていた。
美濃太田を出ると太多線と分かれて北へ進むようになる。しばらくは美濃加茂の市街地を走り車窓は賑やかだが、やがて本格的に山間部に入っていく。飛騨川の渓谷沿いに走り、上麻生〜白川口間あたりは飛水峡と呼ばれる渓谷となっている。車窓からでも迫力十分、自然の叡智が感じられるスポットの一つである。

 

 

そうかと思うと少し走ったところで上麻生ダムを通過する。完全に人工物ではあるが、これもまた間近で見ると迫力がある。私はダムには詳しくないが(笑)、ダムもまた一つ一つ違っていていろいろと見ていると面白いことだろう。ダム好きにとってここはどう思われるでしょうか。しかし、こんなにダムのすぐそばを走る鉄道路線もそんなに数多くないだろう。

ダムから少し走ると白川口、ここでも運転停車する。同じ岐阜県内に、世界遺産にもなり有名な白川郷(白川村、この旅でも最終日に訪問した)があるがそちらのことではなく、ここの駅でいう白川は、沿線にある白川町のことを指している。私も駅名だけは前から聞いたことがあったが、ずっと白川郷の玄関口だと思っていた。地図を見ると全然場所が違う。
上りの普通列車を待ち合わせるがなかなか来ず、長時間停車した。ダイヤ乱れで上り列車もかなり遅れているようだ。単線であることもさることながら、この辺りは駅間距離が特に長く、間を埋めるために信号場も設けられているものの列車の行き違いは特に一苦労である。

飛騨金山通過、ここから下呂まで28kmの間、川の両岸は中山七里と呼ばれ国定公園に指定されているそうだ。列車は鉄橋を渡りながら川のこっち側向こう側と行ったり来たりしている。そして断崖の下の川岸のわずかな部分に線路が続いている。建設も一苦労だったことだろう。

そして1時間3分の遅れで下呂に到着。あたりは日本三名湯の下呂だけあって、温泉旅館に囲まれて車窓は賑やかだ。ちなみに、翌日に下呂温泉を訪問するスケジュールで行程を組んでいる。

この先も反対列車待ちが長く飛騨萩原、上呂と停車、長い…。

飛騨一ノ宮を過ぎ、山から町へと入ってようやく高山に到着。結局1時間の遅れとなり時刻はとうに18時を回っていた。通常なら、ひだ13号は高山着17時10分である。

ともあれなんとか高山に着くことができた。実質的には明日からの観光だが楽しみである。
この日は名物の高山ラーメンで締めくくった。

乗り納め2017

さして更新できなかったが、もう2017年も終わりか…。(笑)

ということで毎年恒例となりつつある乗り納めの日帰り旅へ。行ってみようかと思いつつもなかなか実行してなかった栃木県は佐野へ向かってみた。

北千住から東武の特急りょうもう号に乗る。各線帰省ラッシュで新幹線や特急は大混雑、多分に漏れず東武特急も日光・鬼怒川方面はもう満席との放送が入る。特に事前予約したわけではなく券売機で特急券を買うつもりだったので、買えるかどうか確証はなかった。ダメだったら急行で向かうつもりだったのでかなり時間には余裕を見ておいたが、りょうもうの方は幸い空席があり無事購入できた。東武線自体あまり乗らないし、せっかくならりょうもう号に乗ってみたかった。

北千住駅では特急はほかの列車とホームが分けられており、中間改札で仕切られている。特急券を持っていないと入ることはできない。

日光方面は満席との放送が繰り返し入る。列車の時間が近づくとスーツケースを持った人たちや家族連れが集まってホームは人で埋め尽くされた。

11時2分発のりょうもう11号に乗る。こちらはまだ空席はあったが、乗客は多い。しかし最近の特急は車内放送も四ヶ国語が主流になったか。なんだか長い…。

快適なシートに揺られて11時51分に館林に到着。

館林で佐野線に乗り換える。以前はレトロな感じの駅舎が特徴的だったが、時代は流れて今や真新しい橋上駅舎になっている。

ここから先普通列車はワンマン運転、列車が発車するときにはメロディーが鳴るが、佐野線は色・ホワイトブレンドである。伊勢崎方面は、デイドリームビリーバーだった。ほかの駅はメリーさんのひつじなど童謡だった気がするが…。

佐野線にも2005年頃に乗って以来だな。

渡瀬を発車して北館林の解体所を過ぎる。最近は日比谷線系列の車両置き換えがたけなわで、03系、20000系が複数留置されていた。廃車前というか普通に竹ノ塚あたりの光景と変わらない。

渡良瀬川を渡る。鉄橋もちょっと古く、速度も程よいところがのんびりした感じを醸し出す。

栃木県に入りいよいよ佐野市内へ。東武線は市の中心部を回り込むように走っており、南側に佐野市駅、中心部近くに佐野駅がある。なお、車内でもアナウンスされているがJR両毛線の乗換駅は佐野駅。佐野市駅ではないので間違えないように案内される。

今回は佐野市駅で降りる。佐野市の中心部には近いが、北関東の主要都市の趣か、昔ながらの街並みが広がる。

駅前の道路を10分くらい北に向かうと厄除け大師に通じる。

参拝の前に腹ごしらえ。佐野といえばラーメン。厄除け大師の前のラーメン店で佐野ラーメンを食する。ラーメンにも色々あり、好みも別れるだろうが佐野ラーメンは青竹で打ったコシのある麺が特徴、味もオーソドックスな醤油の味で個人的には一番しっくりくる。餃子も大き目で食べがいがあったな。

そして佐野厄除け大師へ。

初詣を控えてもう準備万端という感じだ。関東の三大師、として年末年始になるとテレビコマーシャルでも毎年のように放映されている。そこで名前は昔から知っていたものの、実際に行くことはなくちょっと気になっていた。まだ平静だったが、初詣になると殺到するんだろうな。境内は大勢の人が並ぶことを想定してかパイロンで仕切られ、参拝順路も一方通行で決められていた。

立派な境内だ。久しぶりのお寺に心も落ち着く。ちょうど護摩を焚いていたようだった。

来年の益々の繁栄を願って、佐野からお別れです。では、良いお年を!

お伊勢参りですが…(2)

さて、名古屋10時10分発の近鉄特急伊勢志摩ライナーで伊勢へと向かう。11時34分に宇治山田で下車の予定で1時間半ほどの旅となる。
快適なサロンシートに一同、胸が踊る。通りかかった乗務員の方に記念撮影をお願いする。

一人旅でも過去に二回訪問している伊勢。そういえば初めて、誰も同行しない泊りがけの一人旅に行ったのが伊勢であった。近鉄に乗って伊勢に行くということをやってみたくて、社会人になってまもない頃に一泊二日で行ったのだったか。1日目は名古屋線の急行に乗って宇治山田から外宮に参拝、伊勢市駅近くのホテルに泊まって、2日目に内宮、バスで夫婦岩方面を回って、帰りはビスタカーで帰ったんだったな。実質初めての一人旅、修学旅行で奈良方面へ行って以来乗ることもない近鉄電車と、神宮の神聖な空間に触れて短いながらも充実した旅だった。そんなこともあって、伊勢方面にはちと思い入れがある。
実は、この時も台風に見舞われて一度は中止しており、実際に伊勢に行ったのは翌年だった。今回も、なんだか当時と状況が似ていて、妙な因縁みたいなものを感じる。。。

少し思い出話が長くなった。悪天候の中を列車は進んで行く。雨がだんだん強まり、木曽川、長良川を渡って三重県に入って行くが、雨の影響で川は増水気味。最初の停車駅の桑名に着くと窓ガラスが雨でびっちりだ。とはいえまだ台風は離れており前線の影響での雨で、風はそう強くなく列車も普通に走っている。

津にも停車する。日本一短い駅名、ひらがな一文字の「つ」の文字が面白い。一同思わず駅名の写真を撮る。

名古屋線も終わりに近づき、久居を過ぎて伊勢中川へ向かって行く、大阪線に入る名阪特急用の短絡線が右に分かれて行く。ここで、前後の列車が遅れているのか駅間で少し停車した。大阪、名古屋双方から伊勢に向かう列車が合流することもあり、ダイヤが乱れると面倒そうだ。

せっかく乗ったので少し車内を探訪する。伊勢志摩ライナーの23000系は運転席背後のデッキが展望スペースになっている。二階建てではないものの前面展望を楽しめる人気の場所だ。今日も代わる代わる見物客が入り、その中に我々も入る。椅子ではないが腰を休められる程度のバーが付いておりそこに寄りかかっている人もいる。とはいえ何人もの人の出入りが繰り返されると、落ち着かないだろうが…。

山田線に入り伊勢へのラストスパートを走る。
伊勢市に止まり、すぐに高架の宇治山田駅へ。
伊勢志摩ライナーに別れを告げて、いよいよ伊勢旅の始まりとなるが、外はすでに大雨で散々な天気。波乱な旅の幕開けであった・・・。

数年ぶりに宇治山田駅にやってきた。赤福も久しぶり。

コンコースに降りると英語の看板にも出迎えられる。このたたずまいが落ち着くのだが、まさかこの翌日、この場所でとんだ目に合うとは、この時誰も予想していない…。

 

駅前でも記念に撮影。雨が普通に降っていて写真を撮るのもちょっと煩わしかった。1日目は、友人が手配したレンタカーで回る。伊勢志摩は観光地同士がそれほど散らばっていないし列車やバスでも充実しているので、それらで回ることもできるが、荷物もあるし人数もいるならレンタカーも便利だ。それにこの雨とくれば車は有難い。

まずは外宮に向かう。
アクセル、じゃなくてワイパー全開!
ドアを開けるともうびしょびしょ・・・。
同行の友人は雨合羽でしのいでいたが、風邪ひくなよ~

日帰り日光と餃子の旅(4)

また間が少し空いてしまった。

JR日光駅にやってきた。ここから日光線で宇都宮へ向かう。

日光線は日光駅と宇都宮駅を結ぶJRの路線。全長40.5kmあるが駅は7駅しかなく、駅間距離がかなり長い。全線単線で車両は京葉線の中古を改造し帯を日光線仕様とした205系が使われている。

日光駅の標高は500m級で、日本国内最高のJR小海線野辺山駅(長野県、標高1,345m)には遠く及ばないものの、関東地方の駅の中ではかなり高い部類である。東京タワーの高さ(333m)を軽く凌ぎ、高さ634mの東京スカイツリーとではてっぺんには負けるものの、お客が入れる最高地点である第二展望台(450m)よりは高い。ちなみに関東で標高が高い駅は高い山地の続く群馬・栃木県にほぼ集中している。

この標高の高さのため宇都宮との高低差は400m近くあり、ほぼ全線にわたり日光に向かってひたすら登り坂となっている。カーブがきつくなく直線的だし勾配もそれほどきつくはないので箱根登山電車のような本格的山岳路線の雰囲気まではなく普通にスピードを出すが、特に今市周辺から日光間は(並行する東武線もそうだが)車窓からも段々畑などが見えたりして急な地形を登っているのがよくわかる。

日光を発車するとさっそく宇都宮に向けて急な下り坂を下り始める。先述の通り線路自体は割と直線的で、駅間が長いためそれなりにスピードを出す。

今市を出ると東武線が右カーブして交差、東京都心方向へ向かう。こちらはそのまましばらく直進し、少し間隔を置いて南下する。両線は間隔を置きながらも鹿沼市内までほぼ並行している。

鹿沼までは日光例幣使街道にほぼ沿って走り、車窓には杉並木が続く。なかなか見応えある車窓で、気持ちが良い。時に牧場を通過したりするのものどかなもんである。


鹿沼を過ぎると進路を東にとり宇都宮市街地に入っていく。鶴田あたりでは日光駅周辺の長閑な雰囲気とは打って変わって住宅街に囲まれ都会的になってくる。

やがて右から東北本線が合流してくる。まるで複々線のようになるが、線路自体は合流しないので日光線はあくまで単線で途中のすれ違いはできない。

東北新幹線をくぐり終点宇都宮に到着する。宇都宮とはいえありふれた都会の駅。パーティー一同「ああ、都会に帰ってきてしまったな」と、素直な感想を述べるw



宇都宮駅も日光線のホームは各駅共通のレトロな仕様。

でも、落ち着きがあってとてもいいと思う。どこも同じような駅デザインになる傾向がある昨今、都内の駅でも全部とは言わないので、どこかでやってもらえないだろうか…。

折り返しを待つ日光線電車。銀の車体にブラウン濃淡という帯はいままでになかなか見られなかった組み合わせだが暖色系の色ははあっていると思う(見方を変えると「カフェオレ」に見えるという感想はおいといてw)



ドンキの地下にある宇都宮きらっせで餃子タイム!各店の餃子を食べ比べできる。店毎に個性があって好きな店も分かれたりで面白い。そしてご当地ビールを片手に楽しむw

個人的には焼き餃子もよかったが宇都宮みんみんの水餃子も推しだった。


餃子浪漫、なんとも餃子のお供にと言わんばかりのご当地ビール。しかし日光のもそうだったが色も味も上品な印象。私はここで今日初めての酒に入るが、同行者さんはさてこれで何杯目でしょうかwww

そして酒の弱い筆者はこのあとすっかり眠気に襲われてテーブル席でも帰りの電車の中でもぐうたらしてしまったとさ…。

楽しい時間、とくに人といる時間というのはあっという間なもの。最終の東武特急スペーシアで帰るべく東武宇都宮から再び東武線へ。

栃木で最終の上りスペーシア、きぬ140号浅草行きに乗り換える。

旅の最後を飾る特急、やってきたのはなんと金ピカ仕様の日光詣スペーシアであった。


思いがけない収穫に一同興奮気味。栃木で撮る方に集中して、ここで乗るのを忘れてしまわないように…。北千住まで揃って乗車し解散。お疲れ様でした。

(完)

日帰り銚子の旅(1)

またもしばらく更新が止まってもうた…。

日帰りで、銚子、鹿島方面の旅に出た。特急しおさいで銚子、そこで昼食をとり銚子電鉄、再び銚子に戻り成田線で香取、そこからは鹿島線、鹿島臨海鉄道経由で水戸へ出るというルートだ。今回は連れがいる。

まずは東京駅から総武本線の特急、しおさい3号に乗り込む。連れもおれば話も弾んで自然と時間も経ってしまう。

  
晴れの予報だったが朝からぱっとしない天候、先行き不安な感じだったが千葉方面へ向かうにつれ青空が覗き始めた。

千葉までは快速線をさっそうと走行し割とあっという間に着く感じだ。途中錦糸町しか止まらないのは特急らしい。ちなみにしおさい1号は、途中錦糸町に加えて船橋にも停車する。

千葉から先は複線になり、千葉駅折り返しの普通列車がメインの区間となる。「総武線」といえば多くの人が見慣れているのは都心を走る「黄色い電車」だろうが、その電車も千葉駅までの運行である。

「上空」には都心の交通を担う千葉都市モノレールがしばらく並行し、千葉都心の風景が展開する。しかしその風景も長くは続かず、住宅が増え、少し行くと早くも田畑や小高い台地や山が目立つようになる。

途中佐倉までは成田線が乗り入れておりNEXや快速エアポート成田も走り、本数もまだ多めである。しかし佐倉を過ぎて成田線が分岐すると早くも単線となり、運行本数も1時間に2、3本に減る。

途中落花生で有名な八街や成東といった主要な町を過ぎていく。風景はすっかり房総半島といった感じだ。

12時30分、銚子着。関東地方東端、太平洋に面した地にやってきた。

   

  
 

名古屋日帰り乗り鉄(1)

11月の3連休がやってきた。今年最後の三連休だっw

というわけでこの機会を利用して旅行でもと思ってたが案の定考えることは皆同じか、宿はどこも取れず。日帰りで名古屋の乗り鉄を行うことにした。

名古屋は観光目的と言ったらリニア鉄道館しか行ったことがない(汗)。あとはせいぜい仕事のついでに栄をぶらぶらした程度だ。ということで、ベタかもしれんが名古屋観光をしつつの旅とした。名古屋城にも行ってないしなぁ。

というわけでひかりに乗って西へ向かう。で、降りたのは名古屋、ではなく豊橋!今回のテーマは名鉄を主軸としたことから名鉄名古屋本線の起点となる豊橋をスタートとした。

ここから名鉄に乗るのは二回目だ。何年か前に伊勢神宮に行くのにここで名鉄特急に乗って名古屋まで向かったことがある。今回もここから特急に乗る。

豊橋駅から次の伊奈駅の手前までは、歴史的な経緯からJRと設備を共有している。名鉄は、飯田線などが発着するホームの一角にある3番線に発着する。電車は名鉄だが駅設備はJRそのもので、乗り入れているような感じだ。
   
 1000系パノラマスーパーの特急が入線、乗り込む。8両編成で、2両は座席指定のパノラマカーだが、残念ながら後ろ寄り。名古屋方面で先頭を眺めるには一般車に乗るしかない。まあ別にそれは今回はどうでもいいがw 気にせずに先頭車に陣取る。

豊橋を出て伊奈の手前までは飯田線の線路を走る。名鉄の本数には制限があるため基本的に急行から上の列車しか豊橋には来ない。普通など下の列車は隣の伊奈で折り返す。

伊奈から直線になりスピードが出るが、前方は山が迫る。国府に停車。豊川稲荷からきた豊川線に接続する。乗る人多く車内少し混んでくる。

直線が主体だが、軽い山越えで右左にカーブがある。左に国道1号が、右に東名が並行する。

名電山中の先に車庫が広がる。そういえば以前、この辺の国道1号線は車で走っていてその時にも見たことがあるなあ。

急行とすれ違う。しかし赤一色だった名鉄も、ステンレスの銀の車両が増えたな。関東とあんまり変わらない気がする。

藤川には6000系がいた。こいつを見ると名鉄っていう気がする。7000系パノラマカーがなくなり、ステンレスの新型も増えてきた今、昔からいる名鉄らしい車両も貴重になってきた感がある。

山越え的な風景は終わり住宅地に入る。美合を通過。目の前にマンション群がいきなり出てくる。岡崎市街地に入り、東岡崎に停車。賑わっている。このあたりから、都会の私鉄電車の風景が色濃くなってくる感じか。

矢作川を渡る。急に田園になるが遠くにマンション群も見えるのが都市近郊らしい。新安城。普通と接続、西尾線乗り換えもある。先頭車だがかなり混んできた。

次の停車駅の知立で降りる。まだ名古屋の手前だが、ここで三河線に乗り換え、豊田市方面へ向かう。

 

京阪電車

大阪と京都を結ぶ鉄道、JR京都線(東海道線)と阪急京都線が梅田(JRは大阪駅だが)から出ていて途中もほとんど並行し距離も割と短いとあって、この二つが割とメジャーなところだろうか。しかしもう一つ、淀川を挟んで向こう側を走る京阪もまた京都へのアクセスルートの一つだ。大阪に来てまだ京都に行っていないということで、JRと阪急は以前乗ったことがあったので、今回は京阪で向かってみることにした。

梅田から御堂筋線で一つ、大阪都心のビジネス街の一角である淀屋橋からスタート、京都市街の北東寄りの出町柳までを結ぶ。梅田に乗り入れておらず、淀川の対岸を多くのカーブを通りながら結ぶとあって距離が長くちょっと不利な印象がある。反対の京都側も全く違うルートを取っており、テリトリーも少し違う感じである。京都側は鴨川の東側を南北に走っており、終点の出町柳は叡山電鉄線に接続、比叡山や鞍馬山方面へは京阪の方がアクセス性が良い。京都の街の中でも祇園や清水寺といった京都市の東側の観光地は沿線に比較的近い(もっとも祇園あたりであれば、阪急の終点河原町から歩いても近いが)。

淀屋橋から京阪の特急に乗る。車両は特急用に造られた8000系。大阪と京都、そんなに長くない距離を結び特急料金も要らないが、車内はクロスシートが並びダブルデッカー車も連結される豪華仕様。かつてはテレビがついているのも京阪自慢だったが、撤去されてしまった。

地下駅の淀屋橋ターミナル。地上を走る道路が狭いのか、スペースには制約がある。最大4本まで列車が入れるがホームをいくつも作れず、実質1面だけのホームでやりくりしていて、基本的に3・4番線が使用されるが、京都寄りはホームを一部切り欠いてそこに2番線を設けており、また4番線の線路についてはホームの京都寄りを1番線として、列車を2本「縦列駐車」可能にすることで、1番線から4番線まで確保している形である。なんとも窮屈なやりくりである。休日昼間は3、4番線しかつかっておらず、京都寄り先端部にある1、2番線は消灯されている。ちなみに、同じく京阪の大阪側起点である中之島駅も同じような構造をしている。
ターミナル駅のはずだがホーム、停車中の特急ともにガラガラと、各方面からの旅客が終日集まる阪急梅田と比べると、ずいぶんと寂しいものだ。ちなみに各駅停車は淀屋橋発着がほとんどなく、二つ先の天満橋で合流する中之島線から乗り入れてくるので(中之島線が開業する前は、天満橋で折り返しであった)、もともと淀屋橋を発着する列車がそんなに多くない、という事情もあるだろう。

 

空いている特急、余裕で運転席後ろの席を陣取る。
シートはリクライニングしないものの分厚くてかなり座り心地が良い。それと京阪の車両の特徴として、営業線全ての車両の端の天井付近に、沿線にある成田山大阪別院のお札が掲げられている。車両にお札が付いているのは、他ではなかなか見られない。成田山大阪別院は寝屋川市内、京阪の香里園駅からほど近いところにある。毎年交通安全を祈願してお札を受けて車内に掲げているものだが、もともと成田山のあった所は京阪が運営していた香里遊園地の跡地の一部だったそうで、そこを京阪が寄進したという経緯もあって今日までの縁があるようだ。京阪の通る方向は大阪から見ると鬼門に当たる方角であり、厄除けの意義は大きいようだ。

淀屋橋を出るとしばらくは大阪都心部を地下トンネルで走る。中之島線が合流する天満橋で乗客が少し増えて席も埋まってくる。地上に出て複々線になり、高架になって京橋に停車。内側の急行線に入る。ホームで待ってる人は多いが、ここでも席は埋まらない。JRや阪急に比べると不利なのが出てしまっているか。空いているもんだ。ちなみに京阪ではここ京橋駅がもっとも乗降客数が多い。JR環状線との接続駅でもあり、拠点と言えるだろう。

京橋を出るとさっそくs字カーブ。ここからは関西の私鉄では珍しい複々線区間が始まる。それと京阪は「京阪電鉄”カーブ”式会社」と揶揄されるほどカーブが多いのが特徴だが、このあたりは珍しく直線が続き、複々線を気持ち良く飛ばす。
途中、千林、滝井、土井、と各駅停車しか止まらない駅があるが、それらの駅は各々400mほどしか離れていない。見ていてもマジで短く、ホームを伸ばせば隣の駅に届きそうに見えてしまうほど。なんでそんな間隔で駅があるのかと首をひねりたくなる。
守口市を通過。特急は止まらないが、急行、準急などの列車は止まる主要駅。この辺からカーブになり速度制限がかかってくる。
生駒山系が見え、避けるように左にカーブしていく。萱島を通過すると複々線が終わって複線になる。眼下に車両基地が広がる。萱島駅は通過であったが、駅のホームを貫通するようにクスノキが立っていることで有名である。萱島神社の御神木で樹齢は推定700年、大阪方面行きのホームにある。駅の拡張をする際にこの領域にホームがかかることになったが、木を保存するために避けた構造としてホームがつくられている。ちなみに同様の例が阪急宝塚線の服部天神駅にもあり、梅田方面行きのホームに堂々とクスノキが立っているのを目にすることができる。東京ではこんな例は見られないぞ!

 

寝屋川市を通過。大阪都心にもわりと近く、けっこうでかい街だ。通勤の便が良さそうだ。
地上に降りて、香里園を通過、名前は綺麗だが現在駅前には巨大なタワーマンションが立ちはだかる典型的なベッドタウンという印象である。先にも書いた通り
少し登りになる。カーブ多いな。さすが京阪という感じだ・・・。速度を小刻みに上げ下げする。
枚方パークを右に見て枚方公園を通過、高架になって枚方市に停車。ここから交野線が分岐する。ここも栄えている街だな。寝屋川市、香里園、枚方市と大阪の周辺の大きな街が続く。

淀川対岸のJR、阪急と違って、京阪沿線は大阪市内で近くを地下鉄谷町線、JR学研都市線などが多少並行してはいるものの、基本的に京阪がメイン路線となっており、それほど競合ムードがない。ということで必然的に京阪に集中する傾向があるようだ。通勤時間帯の混雑も長年激しく、複々線が造られたり、朝夕ラッシュ時は「通勤なんたら」の種別も走らせて関東も顔負けなダイヤ編成をしている。

左手に淀川の河川敷が並行し、樟葉に停車。すぐ左がモロに淀川でガチでリバーサイドな駅である。ということで一見寂しげに見えるのだが、反対側の南側は街として栄えている。
淀川の対岸がよく見える。高槻あたりだろうか。前方も天王山か山崎あたりの山が立ちはだかる。
山沿いに走り淀川から離れ、八幡市を通過。トラス橋で木津川と淀川を渡る。ここで淀川を渡るのか。

淀を通過。駅の南側には広大な京都競馬場があり、淀も高架駅なので良く見える。開催日は競馬ファンでごった返すことだろう。関西の中央競馬はここ京都と、阪急今津線の仁川駅が最寄りの阪神競馬場がある。阪急今津線も開催時は西宮北口〜仁川間の折り返し便がある。そういえば桜花賞の頃に意識もせずにたまたま乗って、かなりの賑わいだった。

南側に宇治川が並行する。中書島に停車、宇治線が分岐する。
伏見桃山を通過して丹波橋に停車。近鉄京都線との乗り換え駅。京都らしくなってきた気がする。
店などを挟んで右手に近鉄が通り、駅を出るとオーバークロスする。
名神高速をくぐって藤森、その次は名神でもよくきく名前の深草を通過。名神に深草バスストップがあるので高速バス利用者にとってはおなじみの地名だと思う(但し名神をくぐったところに藤森駅がある通り、深草バスストップの最寄駅は藤森駅)。伏見稲荷、鳥羽街道と通過。この辺は駅間短い。右手にJR奈良線が並行、オーバークロスして奈良線の右に回り込むと東福寺。正面に東海道新幹線が見え、下り勾配で京都都心の地下トンネルへ。七条に停車。大阪と京都の都心部では多くの駅に止まる京阪の特急だが、京都の地下線では各駅には止まらず、七条の次は祇園四条に止まる。途中清水五条は停車しない。ここが清水寺の最寄駅ではあるのだが、乗降客数は少ないようだ。

三条を過ぎると次は終点の出町柳に停車する。途中駅は神宮丸太町しかなく実質終点に近いが、ここで各駅停車に接続して追い抜く。以前はここ三条が京都側の終点で、今も淀屋橋からここまでが「京阪本線」である。この先、出町柳までの2駅は平成元年に新しく開業した「鴨東線(おうとうせん、難しい名前・・・)」となる。とはいえほとんどの電車は出町柳まで乗り入れ、三条止まりは現在ほとんどないので乗客にとっては特に気にする話でもなかろう。ただし、新しく開業した路線とあって、運賃だけはちゃっかり高めに設定されているのだが。

路線は変わったものの、京阪本線から続くなんの変哲もない地下鉄を走行して神宮丸太町を通過、終点出町柳に到着する。ここも2線だけのターミナルらしさがあまりない地下駅。
ちょっと変わっているのは、特急は停車して客を下ろすとドアを閉めて車内整備を行い、所定の停止位置まで前進しドアを開けて折り返しの客を乗せるという「儀式」がある。
駅の上はすぐ叡山電車の乗り場で、比叡、鞍馬方面へのアクセスは抜群だ。


 

清水五条へ戻って清水寺へ。駅から結構歩いたな。十数年ぶりに来た清水寺、新鮮だった!雨だったけどすごい人やったな。


南海フェリーで四国へ(1)

さあ今年も待ちに待ったGW!まあ、29日休みだったし前後で有休取っちゃって、「待ってなんかないぜ!」って人もいるかも?そういえば朝のニュースでも、「GW後半」とか言ってたし。それくらい休める人はどれくらいいるんだろうか?多くのサラリーマン(但し土日きっちり休み前提ネ…)にとっては「昨日から5連休始まったばかりじゃないの!」と突っ込みたくなるところではないかと…。別にまあどうこう、って話じゃないんですけど、あんまり騒がれると「こっちはまだ休んでないんだぞ!」って、思えてきませんか??? って、どういう前振りやねん!
というわけでせっかく大阪にいてるからにはその力を発揮して(?)、どっかに行こうということで。昨年出かけた四国にまた行ってみることに。以前は関東から長時間かけて行ったわけだが、大阪からならちょっと足を伸ばす程度、日帰りでもそれなりなことが出来るのだから羨ましいもの。
行き方は鉄道、バス、船舶となんでもあり。まあ、最近は明石海峡大橋も通じて高速道路網が本州と四国をショートカットしているので淡路島経由が主流だろう。船も神戸から高松や、徳島方面なら和歌山へ出て南海フェリーもいい。今回は南海電車に乗るのも兼ねて南海フェリーで向かってみることに。

休日早朝の御堂筋線で難波へ向かう。さすがに休日早朝となれば本数も少ないし、乗ってみると空いている。と油断していると梅田では乗客が列を作って待っていて都心は混雑してくる。この路線で時間帯というものはあまり関係ないようだ・・・。しかし、難波へ向かうにつれ、スーツケースを持つ乗客が目立つようになって納得した。南海電車で関空へ向かう客ということだ。というわけで難波で一斉に下車、スーツケース組と南海電車乗り場へ向かう。まだ朝6時過ぎた頃だが、地下から上がるエスカレータは旅行客中心に上から下まで並んでいる。

南海で徳島へ向かうなら乗車券は「とくしま好きっぷ2000」に決まり!南海電車の発売駅から、電車・フェリーで徳島港までの片道切符で大人2,000円、子供1,000円で販売している割引乗車券で、通常の値段だとフェリーだけでこの料金になるので、電車の分が実質無料という美味しい切符である。むろん遠ければ遠いほど得で、難波から和歌山港なら始発から終点になり通常運賃は920円だがそれもちゃらだ。特急『サザン』の座席指定車や、南海フェリーのグリーン席は別途その分の料金が必要だが、どちらか一方だけなら使ってもお釣りがくる値段である。購入も窓口でなくてもタッチパネルの券売機で購入出来るので、とても手軽だ。

7時10分発の特急『サザン』1号、和歌山港行きに乗る。和歌山方面へ向かう南海線に乗る機会はまずなく、『サザン』も乗ったことがない。
『サザン』は8両編成で、和歌山港側の前4両は指定席、難波側の後4両は自由席である。指定席の方は専用の特急車両、自由席の方は普通の通勤車両が連結され8両編成となっている。リクライニングシートを備えた名実共に特急らしい車両と、いつも乗る通勤電車が連結されるという、ほかではちょっと見られない列車である。自由席は乗車券だけで乗車できるが、指定席は座席指定券(510円)が必要である。自由席と指定席の車両の通り抜けはできず、一本の列車でありながら無関係みたいな感覚である。
せっかく乗るならということで座席指定券を購入する。距離が60km少々でそんなに長くなく、乗車時間も1時間程度とあってか、指定券も直前でもすんなり手に入る。というか指定席の利用客自体低調らしく、時間も時間だろうが、空席ばかりであった。指定席車の10000系に乗り込む。後ろの自由席は通勤型の7100系。リニューアルはされているが、どちらも年季が入った車両である。南海の新型車両導入のペースは鈍く、『サザン』にも新型車両が投入され始めたものの未だに以前からの車両が現役で主力となっている。そのあたり良くも悪くも、通勤電車ながらローカルな面を醸し出しているような気がするが。

   
 
定刻になり発車、ありふれた通勤路線を走っていく。
朝早いこともあってリクライニングで気持ち良くうたた寝してしまう。

途中泉佐野で空港線が分かれ、しばらく走っていくと海沿いに出る。せんなん海浜公園のすぐ横を走る。これから海に出る期待感が増幅される。

   
 

みさき公園を過ぎると一転して孝子峠越えになる。しかし峠自体そこまで高くないし、道路も並行しているのであまりそれらしい雰囲気はない。
孝子峠を越えてすぐ、和歌山大学前(ふじと台)に停車する。南海では最も新しく2012年に開業したばかりの駅である。和歌山大学や造成中のふじと台へのアクセス駅となり、特急含め全ての列車が停車する。
カーブしながら下って行き和歌山市街地が良く見えるようになる。平坦なところに降りて再びスピードを上げる。南海の名物(?)の一つである紀ノ川橋梁で紀ノ川を越える。開業当時からの歴史ある橋梁で、特に上り線の橋梁は架けられてから100年以上経過している(のちに複線化されて下り線の橋梁が架けられている)。

   
紀ノ川を渡るとすぐ和歌山市に停車。南海線の終点で難波からきた列車の大部分はここで折り返す。この先は和歌山港線になるが、地元客の利用よりもフェリー連絡を主体としたダイヤ構成になっているので、運行時間も変則的で2〜3時間に1本くらいしかない。和歌山港までは2.8km、それなりな距離はあるし沿線も過疎地域ではないのだが利用が見込めないか。前は途中駅も存在し列車もそれなりにあったが、今は途中駅は全て廃止されている。

   
 

  

単線で家並みの間を窮屈そうに走って、港に出て終点和歌山港。フェリー乗り換えの客がどっと降り、逆にホームにはフェリーから乗ってきた客が待ち構えている。だがこの駅が賑わうのは本当に列車がつく時だけだろう。

かつてはこの先水軒まで路線が通じていたが2005年に廃止、水軒ゆきは1日たったの2往復というなんともやる気のない(失礼)ダイヤであった。

   
 
和歌山港駅は南海フェリーの乗り場に連絡通路で直結している。フェリーは8時30分発。旅客は1階、2階が客席、一番上は展望デッキ、ほか船底の部分は自動車用のスペースである。

連休とあって結構な人で、グリーン席は満席、普通の席もほとんど埋まって座るところがない。カーペットの席もあるがそこもびっしりだ。トラック運転手用のスペースも開放されていた。あとはデッキに座り込む人も。

徳島までは2時間の船旅、船旅もそんなにするものではない。しばしの非日常体験だ。

   
  

 

特急『やくも』で出雲へ

岡山と山陽本線の伯耆大山を結び、米子・出雲方面へ連絡する伯備線。特急『やくも』がこの間を3時間程度で結んでいる。国鉄時代から活躍する振り子機能付特急車381系6両編成、基本的に出雲市寄り先頭車はグリーン車となっているが、一部の車両は前面展望を楽しめるパノラマタイプとなっており岡山9時5分発の5号などが該当する(パノラマ車は数が限られているため日によってパノラマでないこともある)。せっかくの機会だし、国鉄型のパノラマ車となれば今後滅多に乗れることもないだろうということで頑張ってチケットを取り乗車した。グリーン車ということでちょいと高くついたがまあ乗った甲斐は十分!乗り込んで座席に座るなり一人興奮気味…www 1号車はほかに乗客はほとんどおらず最前列は独り占め状態であった。
小田急ロマンスカーなどとは違って運転席と客席が分かれている(運転席が2階にある)タイプではなく、平屋建ての構造で運転席も1階にあるので展望も運転席越しにはなってしまうが、運転士気分も味わえるしこれはこれで面白い。

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岡山を出てしばらく山陽本線を走行、早速特急らしくぶっ飛ばす。倉敷から分かれて伯備線へと入る。いわゆる陰陽連絡路線は西から東までいくつか存在し、東海道・山陽新幹線連絡の意味も込めて特急列車も多数運転されている。が、経由地の大半が中国地方の山間部という事情もあってか電化され本数の多い路線は少ない。岡山と山陰本線の伯耆大山を結ぶ伯備線が唯一全線電化されて電車の特急が走り、他は非電化路線で気動車での運転である。気動車ファンにとってはたまらんことだろうが。

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岡山を出て瀬戸大橋線の『マリンライナー』と並走。

 

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倉敷から伯備線に入る。

山の比率が圧倒的に高い中国地方、伯備線に入って程なくして早くも登山モードになり、左右にカーブしたり時にトンネルをくぐりながら山間を進むようになる。もっともこのあたりはまだ岡山に近く、総社、備中高梁といったある程度の規模の駅が続き周辺も結構な町になっている。備中高梁までは複線化され本数も割と多い。

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伯備線に入って最初の停車駅、総社に停車。吉備線が接続する。NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』のラッピングがここでもされていた。

右から太陽が照り付け、まぶしい。備中高梁を過ぎると一部複線化された所を除き単線になる。特急『やくも』は本数が多いので、特急停車駅でなくても途中行き違いのために運転停車する。それも上下どちらかで遅延が起きると結構長い信号待ちになる。筆者が乗った際も岡山行き列車が遅延して途中信号待ちの駅で5分程待たされた。

新見に停車、姫新線、芸備線と接続しておりこのあたりの中心駅。接続する両線とも本数が非常に少ないしこの駅の乗客自体も減少傾向にあり、広い構内はあまり人がおらず寂しい。

ここから二つ先の備中神代まで芸備線が乗り入れる。布原、備中神代と通過していくが、ちょっとおかしなことに備中神代駅の看板には次の駅は「にいみ」と書かれ、「ぬのはら」とはなっていない。布原駅には芸備線の列車しか停車せず、伯備線は普通列車も含めてすべて通過するためである。

緑の中を行く。シートが良すぎて思わず眠くなる。新郷を通過していくと車掌によるガイドの放送が入る。この先トンネルで谷田峠を越えるが、そこが岡山県と鳥取県との県境であり、分水嶺であるということだった。
トンネルをくぐってしばらく行くと上石見を通過するが、標高が最も高い駅とのこと。とはいえ周囲は割と穏やかであまり変わった所はないが。

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生山(しょうやま)に停車、根雨(ねう)で行き違い停車、このあたりでは主流の「黄色い」普通列車が停車していた。本当にこればかりだな。
勾配を下ってだんだんおりてきて、周囲も山々から平野へと開けていく。米子市が近づき車掌による米子市についての放送が入る。ゲゲゲの鬼太郎関連のガイドもしっかりついている。
右から山陰本線が合流、伯耆大山を通過。伯備線が終わりここから山陰本線に入る。大部分非電化の同線だが岡山との連絡強化でここから西出雲までは昭和57年に電化され、山陰本線で最初の電化区間ともなっている。普通列車は気動車が多いが、電化されている京都近郊やこの区間については電車による普通列車が見られる。
米子を過ぎ、島根県に入り安来、境港から流れ込む中海を右に見ながら進む。

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高架で県庁所在地の松江を望み、この先右側は変わって宍道湖が占めるようになる。実際の所、中海は国内で5番目、宍道湖は7番目の湖であるが、宍道湖の方が東西に細長い形をしており、鉄道線路もその沿岸に沿うように敷かれているため、車窓を見ているとどこまでも続く広大な印象が感じられる。松江から出雲方面にかけて宍道湖を挟むように、南側を山陰本線、北側を一畑電車が走っている。

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出雲空港にほど近い宍道に停車して宍道湖が終わり、荘原、直江を通過して一畑電車が合流、終点出雲市に到着する。JRで来ると出雲大社の玄関口、
駅前から出雲大社方面へバスも出ているが、一畑電車で途中川跡(かわと)乗換で出雲大社前まで行くこともできる(列車により出雲大社前直通もあり)。ローカルな雰囲気とレトロな車両が目玉、最近はすっかり映画『RAILWAYS』で全国的にも知られるようになった路線である。せっかく来たのなら後者をぜひとも味わっておきたい。

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