お伊勢参りですが…(3)

どしゃぶりの雨の中、外宮をお参りして次の場所へ。友人の運転する車で昼食がてら二見浦の夫婦岩へと向かった。

昼食はメンバーも食べたがっていた伊勢うどん。お餅のようにもっちりした食感に濃いたまり醤油のたれ、まるで磯辺餅をうどんにしたような食感が特徴。うまい。

食事を終えてそのまま歩いて夫婦岩へ。台風の接近もあり海はすでに荒れ放題。

あたりは岩場で波が激しく打ち付けるが、この光景から何か連想されるものがある。

東映!(笑)

映画の一番最初、岩に波が打ち付けて「東映」というロゴが出てくる映像。子供の頃アニメ映画を見に行っても必ず最初にこれが出てきたわけだが、本編と無関係の実写、しかも自然の厳しさを想起するような映像は妙に何か訴えてくる感じがするし、子供にとってはちょっと怖いものとして映ったかもしれない。なんでこんな映像なのか不思議に思ったものだ。ちなみに調べて見たらこの映像は犬吠埼で撮られたものらしい。
実は、私は頭に連想されたものの先に「東映」と口にしたのは友人だった。東宝のキラキラしたロゴと並んで、日本人なら一度は見ているであろうこの光景、アニメや映画好きなら本編と同じくらい脳裏に焼き付いているものだろう。

二見興玉神社にお参りする。
そういえばこの辺りは蛙の像を数多く見かける。猿田彦神社(翌日に参拝した)の神様の使いなのだそうだ。

夫婦岩を回って、次は宿泊予定の鳥羽へ向かう。予定ではこれまたパワースポットの、いちべ神社にお参りして、鳥羽駅でレンタカーを返して宿に向かうことになっていた。
いちべ神社は友人が見つけたもので私は知らなかったが、鳥羽市内のホテルの中にある神社である(どこにあるかはまあ調べてください)。ホテルの中と思ってしまうのだが、有名人、スポーツ選手も密かに訪れるパワースポットだそうである。ちなみに建立されたのはホテルよりもはるかに前の江戸時代は文政年間とのこと。
宿泊しない単なる参拝者も多いのだろう。ホテルのロビーに立ち寄らずに駐車場に車を止めると、いつも通りといわんばかりにホテルの女性係員が駆け寄ってきて「参拝ですか」と尋ねられた。しかしなんとこの日は悪天候もあって早く閉めてしまったそうだ。通常なら参拝は15時までである。

予定外の動きになり、もう宿泊地の鳥羽まで来てしまったので時間がだいぶ余ってしまった。この後の時間をどう潰すか。有識者会議にて、志摩方面の観光地を回るか、そこまで行って戻ってこれるのかなどいろいろ議論した結果、せっかくクルマなんだし伊勢志摩スカイラインでも走ってみるのはどうか、ということで落ち着いた。

伊勢志摩スカイラインは、伊勢神宮周辺と鳥羽とを結ぶ有料道路で、海沿いから朝熊山に登って降りるルートで山頂付近からのパノラマが良く知られている道路である。ということで実はこの道路を通ると、鳥羽から神宮方面へと逆戻りしてしまうことになるのだが、実はここでちょうどいい(?)事実に気づいたのだった。レンタカーを鳥羽で返すつもりだったが、最初宇治山田駅で借りるときにドライバー君がそのことを伝え忘れており、宇治山田駅で返却しなくてはならなかったのだった。普通なら凹むところだろうが「そんならちょうどいいじゃん!」と、一同大爆笑。。。

ということで車は伊勢志摩スカイラインに入るが、入り口の料金所で係員の一言

「今日は何も見えないですよ!」
「いえ、いいんです!」

www

またまた爆笑の渦の中、山を登り始める。この悪天候、係員のいう通り山上はすっかり霧の中で何も見えない。片側一車線の道路だが、こんな天候の中わざわざ走る人はおらず、対向車は数えるほどしかこない(笑)
車中のBGMは友人のセレクションだが、懐かしの90年代アニメ、スラムダンクのテーマソングがメドレーで流れている(懐かしすぎる・・・)。景色は見えないけど、俺らには違うものが見えるんだ!終始爆笑、熱唱、まつたくなにやってんだか・・・(笑)

山頂近くのドライブインに車を止めるが、駐車している車も人の姿もほとんどない。店に入ると売店のおじさん以外、誰もいない。。。そして、寒い。。。

ドライブインには天空のポストなるポストが設置されている。しかし、残念ながらこの天候…。

下山の道になる。そしてBGMもいつのまにかSMAPに変わっている。心憎いことに割と初期のからの選曲、私もあの頃の曲が一番好きだな。彼らが解散して、もう一年経とうとしているのか。いつも変わらずにいるような存在みたいな感じだっただけにあの解散は、歴史の一ページが更新されてしまったように思えてならない。

山を下りきって再び神宮周辺の道を走る。まさかここに戻ってくるとは全く考えていなかった。(笑)

宇治山田駅で車を返却して、再び近鉄電車に乗って今度こそ鳥羽の宿へと向かう。
宿で風呂に入り、一日の疲れを癒す。お部屋での食事に思い出話もまた弾む。

お伊勢参りですが…(2)

さて、名古屋10時10分発の近鉄特急伊勢志摩ライナーで伊勢へと向かう。11時34分に宇治山田で下車の予定で1時間半ほどの旅となる。
快適なサロンシートに一同、胸が踊る。通りかかった乗務員の方に記念撮影をお願いする。

一人旅でも過去に二回訪問している伊勢。そういえば初めて、誰も同行しない泊りがけの一人旅に行ったのが伊勢であった。近鉄に乗って伊勢に行くということをやってみたくて、社会人になってまもない頃に一泊二日で行ったのだったか。1日目は名古屋線の急行に乗って宇治山田から外宮に参拝、伊勢市駅近くのホテルに泊まって、2日目に内宮、バスで夫婦岩方面を回って、帰りはビスタカーで帰ったんだったな。実質初めての一人旅、修学旅行で奈良方面へ行って以来乗ることもない近鉄電車と、神宮の神聖な空間に触れて短いながらも充実した旅だった。そんなこともあって、伊勢方面にはちと思い入れがある。
実は、この時も台風に見舞われて一度は中止しており、実際に伊勢に行ったのは翌年だった。今回も、なんだか当時と状況が似ていて、妙な因縁みたいなものを感じる。。。

少し思い出話が長くなった。悪天候の中を列車は進んで行く。雨がだんだん強まり、木曽川、長良川を渡って三重県に入って行くが、雨の影響で川は増水気味。最初の停車駅の桑名に着くと窓ガラスが雨でびっちりだ。とはいえまだ台風は離れており前線の影響での雨で、風はそう強くなく列車も普通に走っている。

津にも停車する。日本一短い駅名、ひらがな一文字の「つ」の文字が面白い。一同思わず駅名の写真を撮る。

名古屋線も終わりに近づき、久居を過ぎて伊勢中川へ向かって行く、大阪線に入る名阪特急用の短絡線が右に分かれて行く。ここで、前後の列車が遅れているのか駅間で少し停車した。大阪、名古屋双方から伊勢に向かう列車が合流することもあり、ダイヤが乱れると面倒そうだ。

せっかく乗ったので少し車内を探訪する。伊勢志摩ライナーの23000系は運転席背後のデッキが展望スペースになっている。二階建てではないものの前面展望を楽しめる人気の場所だ。今日も代わる代わる見物客が入り、その中に我々も入る。椅子ではないが腰を休められる程度のバーが付いておりそこに寄りかかっている人もいる。とはいえ何人もの人の出入りが繰り返されると、落ち着かないだろうが…。

山田線に入り伊勢へのラストスパートを走る。
伊勢市に止まり、すぐに高架の宇治山田駅へ。
伊勢志摩ライナーに別れを告げて、いよいよ伊勢旅の始まりとなるが、外はすでに大雨で散々な天気。波乱な旅の幕開けであった・・・。

数年ぶりに宇治山田駅にやってきた。赤福も久しぶり。

コンコースに降りると英語の看板にも出迎えられる。このたたずまいが落ち着くのだが、まさかこの翌日、この場所でとんだ目に合うとは、この時誰も予想していない…。

 

駅前でも記念に撮影。雨が普通に降っていて写真を撮るのもちょっと煩わしかった。1日目は、友人が手配したレンタカーで回る。伊勢志摩は観光地同士がそれほど散らばっていないし列車やバスでも充実しているので、それらで回ることもできるが、荷物もあるし人数もいるならレンタカーも便利だ。それにこの雨とくれば車は有難い。

まずは外宮に向かう。
アクセル、じゃなくてワイパー全開!
ドアを開けるともうびしょびしょ・・・。
同行の友人は雨合羽でしのいでいたが、風邪ひくなよ~

伊勢路(7)

IMG_3929

IMG_3955

IMG_3966

賢島を散策して昼食、伊勢うどんなるものを初めて食べた。大変太くかなりもちもちの麺が、濃いめの甘辛なたれに浸かっている。見た目はまあうどんっぽいが、食べた感じはあまりうどんらしからぬ、ちょっと一風変わった味。
特急も出ているが、今回は普通で戻る。特急を使わず新幹線もこだまにしたので、そろそろ出ないと時間が厳しい、ということでこれから帰路の始まりである。
11時45分の白塚行きで賢島を後にする。時刻表によると伊勢中川で松阪始発の名古屋行き急行に連絡するようだったので、松阪からその急行に乗ることにした。そこまででも1時間半、結構な距離だ。とりあえず来た道を戻っていく。なんか眠た〜くなりそうだ。
宇治山田に戻ってくるとまた本数が増える。この先は通過待ちがあり、本数の割に抜きどころがあまり多くないので結構待たされる。明星で早速特急を1本退避、櫛田では特急、急行、特急と3本に抜かれた。明星では長く止まるので写真でも撮ろうかなと思い、ホームに降りたらなんとドアを締められ、呆然。開かず発車したらどうしよう・・・と思いつつ近づいていったら開けてくれた。やれやれ。どうやら停車時間の長い駅では一旦全てのドアを閉めてしまうようだ。もちろん乗り降りが有るときや、発車の直前には再度開けてくれる。大概、私鉄では一部のドアだけを開ける機能があって寒い日の長時間停車時に使われているが、近鉄の車両にはそれが備わっていないようだ。ともあれ誤解を招いてはいかんのでもう降りるのはよします。
そんなこんなで13時14分松阪に到着、普通を見送り19分発の急行に乗り換える。クロスシートの多い名古屋線急行だが、この列車は珍しく全車ロングのようだった。よく見ると世代の違う車が一緒になっているのか、車体の大きさが違い編成が異様にデコボコしている。トイレは付いているんだろうか?まあこれで名古屋までハイスピードで戻れます。

伊勢路(小ネタ)

IMG_3796

IMG_3804

IMG_3896

伊勢土産の代表といえば言うまでもなく赤福。本店は伊勢神宮内宮にあるおかげ横丁に構えているが、むろん圏内どこの店でも売っておりまず目立つ存在である。
土産屋で目立つだけではない。駅でもまるで「お忘れなく!」と言わんばかりにしっかり目立っている。伊勢市、宇治山田、伊勢中川、この辺りの駅のベンチの広告はみな赤福なのだ。右も左も、赤福、赤福、赤福・・・ベンチがずらりと並べば、赤福もずらりと並ぶ。素晴らしい程徹底的に赤福なわけだが、なんかちょっと気味悪いような。。。しかしまあ、こうして写真を公開するだけで立派な赤福宣伝になってしまうんだからなぁ。

上:名古屋からやってきて、伊勢中川で早速お出迎えの赤福 中央:伊勢市駅にずらりと並ぶ赤福 下:翌日の五十鈴川駅、やっぱり赤福。隣のホームにも。
あのぉ、ちゃんと買いましたから・・・

伊勢路(4)

IMG_3852

IMG_3808

IMG_3813

桃園を過ぎて川を渡ると右側に単線の線路が分岐、大阪線への短絡線で名阪特急が通る。その後右から大阪線が合流してきて伊勢中川。両線合流するため構内は広く、また一部を除き両側にホームがあり急行も両側のドアを開ける。一方の当駅止まりがもう一方から伊勢方面へ直通する列車に連絡することが多い。
名古屋線、大阪線ともここまでで、この先は山田線となる。急行はこの先松阪、伊勢市、宇治山田と停車する。松阪牛で全国に知られる松阪、しかしまあ実際行ってみるとそんなに牛、牛という雰囲気はない。まあ、電車に牛が乗って来られても困るがw。山田線は直線が多く、駅付近の住宅以外は目立つものも少なく開放感がある。通過区間も長いので気持ちがよい。ただ、ダイヤは一杯らしく速度はあまり乗っていない。途中先行の普通に追いついて徐行した。
伊勢の町に入り、JR参宮線と合流して伊勢市、高架に上がって右カーブするとすぐに終点の宇治山田である。内宮を始め各所へのバスがあり、伊勢観光の拠点になっている。駅舎は1931年に出来たもので旧式のターミナル駅らしい特徴的な外観、内装を持つ。駅は拠点という感じがするものの、街は隣の伊勢市駅共々シャッターが目立ってしまっている。外宮である豊受大神宮への最寄り駅でもあり、お伊勢さんは外宮、内宮とお参りするのが習わしと言われている。それならもっと賑わっていても良いはずだが、皆直接内宮へ行ってしまうのか外宮の参拝者自体があまり多くないようだ。外宮は休日でもさほど混雑していない。
外宮は歩いて10分程、4時になってしまったので早々と外宮へ。参拝時間が決まっており10月は午後5時まで。正宮をお参りする。前回来た時は別宮も含めてゆっくりお参りした。深い緑の中を歩けて、本当に日常から離れられる場所である。
夕食をとって宿へ。移動に少々時間がかかったものでちと忙しかったなぁ。