湊川にて

新開地から神戸電鉄に乗るのだが、ちょっとその前に一つ用事を済ませるとしよう。新開地から一つ隣の湊川へ歩いて移動。先にも書いたが距離はたったの400mだから歩いてもすぐに着いてしまう。元々湊川がターミナルだった神戸電鉄が、阪神・阪急・山陽と連絡するということで神戸高速鉄道によって延伸されたものではあるが・・・。

 

新開地駅

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新開地駅前。大通りの交差点で車の通りが多い。東西(左右)方向を横切るのは国道28号線でその下を阪神や山陽電車が通り、写真奥に向かう通りを神戸電鉄が通る。一応は神戸都心部ということで、駅前には金融機関などが集まっているものの、三宮が中心になってきた今ではぱっと見ちょっと寂しい感じもしなくもない。一応、古くから商店街、歓楽街、娯楽施設などで盛り上がっていて、それなりの活気はあるようだが。

 

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湊川方面への通りを歩く。写真奥に小さく山が見えているが、今度はそちらへ向かうことになる。

 

湊川も神戸電鉄にとっては神戸都心部だし、かつてのターミナルということもあって駅はそれなりに大きい。今は神戸市営地下鉄(湊川公園駅)と連絡している。しかしここにきてなんかとっても気になるのが、交差点に接する「人工衛星饅頭」のお店。聞く所、別に形が人工衛星だからという訳ではないようで、昭和33年に人類初の人工衛星である、スプートニク1号が打ち上げられた翌年に売り出されたものだそうで、それに因んだものということらしい。今回は残念なことに、時間がちょっととれなかったもので購入は割愛してしまった。一個70円らしい。実態としては、どら焼きに似たものだとか。

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さて、なんでここ湊川へ歩いてやってきたかと言えば、神戸電鉄の粟生線(あおせん)全通60周年記念入場券をゲットするためである。新開地は神戸高速鉄道なもので売っておらず、神戸電鉄でも起点の湊川始め主要駅でしか売っていないようだ。1190円。実は限定2000部なので、入手できるか行ってみないとちょっとわからなかったが、あっさり入手できてしまった。かんばしくないのだろうか?東京ならこの手のものがすぐに売れてしまうのだが。

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さて、このあとはいよいよ神戸電鉄に乗ることにしよう。湊川から乗っても良かったがせっかくなので完乗するために、再び歩いて一旦新開地へ戻った。

ちょっとだけ阪神電車

神戸は三宮で、JRを一旦離れる。
三宮といえば神戸の中心市街地で、大阪梅田からやってくる阪神電車、阪急電車のターミナルで、神戸市営地下鉄なども乗り入れる。新幹線はここではなく新神戸駅となるが、そちらも地下鉄で一駅移動すれば良いだけだ。
JRでは二つ西に行くと神戸駅があり、ここが東海道本線の終点・山陽本線の起点となっているが、現在神戸止まりの列車はほぼ皆無で両線一体で運行され、単なる途中駅となっている。特急も三ノ宮(細かいことにJRは「ノ」が入る)に停車して神戸は通過するものが多いようだ。神戸市役所も三宮にある。
ちなみにJR西日本は大阪近郊路線に愛称をつけていて、東海道本線は米原〜京都間を「琵琶湖線」、京都〜大阪間を「京都線」、大阪〜姫路(神戸からの山陽本線含む)を「神戸線」と愛称を付けており、基本的にその名前で案内している。「東海道線」、「山陽線」などと正式名称で案内されることは少ない。

神戸の街は港町として古くから栄え、今は人口150万の大都市である。しかし古くからの中心部に関して言えば、六甲山と海とに挟まれたほんのわずかな所に造られたような横長の街だ。そんな所では鉄道路線網も基本的には横(東西)ラインが中心で、JR、私鉄、地下鉄が近接して並行し激しく競合している。今ではすっかり六甲山方面も市街地化、今回はこれからそちらをメインとして訪れるのだがまったくこの沿岸都市とのギャップはなんだろうか。
三宮で地下に降りて阪神電車に乗る。阪神電車はここから一つ西へいった元町が終点で、始発も大阪梅田なので30キロ程と短い。特急が10分おきくらいに来る典型的な都会電車。しかし実態としては、元町から神戸高速鉄道を経由して反対側の山陽電車と相互乗り入れしており、梅田〜姫路間を結ぶ直通特急が現在のベースである。ちょうどJRが大阪〜姫路間をやはり新快速で結んでいるのでこちらも対抗という感じだが、前にも触れた通りライバルがスピードが武器の新快速ではとても勝負にならない。直通特急は6両編成のロングシート車だが、三宮からでは座席がほとんど空席だった。

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阪神三宮駅。古くから存在する地下駅。バリアフリー化、防災などの観点もあって最近大幅にリニューアルされたが、ドーム型の天井など昔の面影を色濃く残している。止まっているのは、難波経由で奈良へ向かう近鉄奈良線直通(近鉄5800系)。阪神は従来の山陽に加えて、2009年から近鉄との相互乗り入れを開始している。

 

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阪神8000系の直通特急。これで新開地へ向かう。

三宮から神戸市街地の間はずっと地下を走っていて、阪神の終点元町を過ぎるがここもまあ普通の地下駅といった感じ。かつては本当に終点だったが、神戸高速鉄道が出来て山陽と結ばれるとただの途中駅のようになった。運行上も元町止まりの電車はほぼ皆無である。
神戸高速鉄道に入り、地下駅の西元町駅を通過して、高速神戸に停車する。阪神と同じく梅田からやってきた阪急神戸線も、三宮から先はやはり神戸高速鉄道となってここ高速神戸で合流する。2路線が合流するということで実質的なターミナルになっている。ということで阪神に乗って先の「山陽姫路行き」と合わせて頻繁に見られるのが「高速神戸行き」という電車。「高速神戸」と聞くと思わず「一体どういう駅だ?」と昔は思ったものだが、後に神戸高速鉄道なるものがあることを知って謎が解けた。JRの神戸駅にほど近く、ここで阪神と阪急が接続するということもあって、阪神電車はここで終着になる列車が多い。対する阪急はそこから一駅、足を伸ばした新開地で終着になるものが多い。

この神戸高速鉄道、神戸市内に元々別の場所に存在した4社の私鉄路線(阪急、阪神、山陽、神戸電鉄)のターミナルを結ぶのと、路面電車の代替を兼ねた第三セクターの地下鉄である(昭和43年に開業)。特筆すべきは自社の車両や乗務員を持たず、先の4私鉄の車両と乗務員がそのまま乗り入れる。なので実態としては4私鉄の電車がそっくりそのまま、地下を走るだけ。しかしそういったところで事業者が違うので運賃はきっかり、別である。会社境界になる阪神の元町や阪急の三宮を過ぎると別料金になるので、地下鉄乗り入れの切符を買うのと同じでその分運賃がはね上がる。なのでそんなところが大阪始め他方面から神戸への移動の泣き所の一つだったりする。
ちなみに多くの私鉄電車が乗り入れているため、ダイヤが分かりにくいのも欠点である。市内にはJR、地下鉄、バスなど充実しているのでそれらを利用するのも手だ。

 

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阪神三宮から直通特急で三個目、新開地で降りる。神戸電鉄の始発駅だ。一つ手前の高速神戸もそうだが、昭和40年代の開業とあって結構年季が入っているなという気がする。昼間は阪急電車の特急がここで折り返す。
神戸電鉄は写真左の姫路寄りホーム端の階段を上がって、コンコースに出た所で乗り換えられる。ちなみに先の高速神戸駅とは600mほどしか離れておらず、「メトロこうべ」という地下街で結ばれていて、歩いていくこともできる。

 

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神戸高速鉄道は私鉄同士の乗り入れで運営されているので、とにかく色んな電車が来る。これは姫路へ向かう、山陽電車3000系。一見、「どれに乗って良いのやら・・・」と思う。関東でいえば「都営浅草線」といい勝負。それにしてもこの電車、3両編成しかない。

 

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新開地駅の構内には「高速そば」というおそば屋さんがある!
さて、ここでそばをたのむと何秒で出てくるか?まあ、種を明かせばなんのことはないが。

 

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新開地駅で「高速そば」の先に広がるのが神戸電鉄乗り場である。とはいえここも「実質的」なターミナルであり、正確にはここから一つ隣の湊川までは神戸高速鉄道なので、別運賃である。それも隣の湊川までなんとたったの400mしか離れていないというから、なんとも癪な話である。新開地から神戸電鉄に乗ると、このたった400mのために神戸高速の初乗り120円が上乗せされてしまう。あとで触れることになろうが、神戸電鉄にとっても泣き所の一つと言えよう。