阿佐海岸鉄道(2)

さて、定刻になり甲浦行発車。たった2駅の旅だ。
JR牟岐線同様、地形条件はあまり良くない。いきなり長めのトンネルに入り、その後も小刻みにトンネルが続く。景色の見えるところは限られている。新しい路線とあって高架とトンネルしかなく踏切はない。

でもトンネルの合間では海が望めるので気持ちが良い。

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町に入って高架駅の宍喰へ。でも誰もいない。1面1線。線路のスペースは2線分あるが今の所甲浦方面分のホーム、線路しか設けられていない。
小ぶりな車両基地を抜け、長めのトンネル抜けて集落が見えてきて減速、終点甲浦。突如現れた終着駅、高架1面1線だが本当にいきなり途切れている格好だ。ちなみに宍喰までが徳島県で終点甲浦だけ高知県に入る。なんとか室戸へ…と意気込んだんだろうか、でも一駅だけ高知県に入った所で終わってしまっている。高知県最東端の駅となるが、今の所高知県の他の駅からは鉄道で到達できず、間の移動にはごめん・なはり線の奈半利駅、安芸駅方面とを結ぶバスを利用することになる。

 

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今の所終点で拠点ということからか、立派な駅舎が設けられている。

阿佐海岸鉄道(1)

さて、四国旅は徳島県、JR牟岐線の終点海部までやってきた。ここで阿佐海岸鉄道に乗り換えてドン詰まりの高知県は甲浦(かんのうら)を目指す。
阿佐海岸鉄道は平成4年に開業した比較的新しい第三セクター、路線名は阿佐東線。実態的にはJR牟岐線と線路がそのままつながっていてそのまま延伸したような感じである。何度か触れてはいるが、高知県内の同じく第三セクターである阿佐西線(通称ごめん・なはり線)と対をなすもので、元は国鉄時代に室戸岬経由で高知方面の土讃線までを結ぶ計画だったのが、真ん中が未完成のまま今に至っているもの。

駅は起点の海部、途中の宍喰(ししくい)、終点甲浦のたった3駅しかないミニ路線である。駅数少なく日本国内では短い鉄道事業者の部類に入るが、営業距離は8.5kmと、一応それなりにはある。かつては和歌山県は紀州鉄道が2.7kmで日本最短だったが、平成14年に首都圏は千葉県に芝山鉄道が開業、途中駅のない鉄道で長さも2.2kmと最短記録を更新してしまったwww

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海部駅に並ぶJR牟岐線と阿佐海岸鉄道

 

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海部駅でJRを降り、構内踏切を通って乗り換える。高架駅だが構内踏切とは珍しい。見た目終着駅でなく途中駅のような構造だが、直通運転する列車はごくわずかで大半は乗換を強いられる。

短い路線で本数も少なく車両はたった2両しかない。が、2両とも種類が違っていてASA-100形とASA-301形が1両ずつ在籍している。かつてはASA-200形が1両あったが事故廃車になり、代替として廃止になった高千穂鉄道から車両が1両譲渡され、ASA-300形として導入されている。もっとも起点の海部駅以外は行き違いができない構造であり2両とも見る機会はほとんどないだろう。今回あたったのはこちらのASA-300形。

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車内は何やら電飾の配線が…。

朝の四万十から(4)

江川崎を出る。なおも川沿いを走るが、四万十川は江川崎駅付近で予土線と分かれて既に南下しておりまた別の川のようだ。西ヶ方を過ぎ、次の真土との間で県境を越えて愛媛県に入る。このあたりから山との距離が少し広がり、宇和島の海の方へ下っていく感じになる。沿線には集落も増えてきて乗客も宇和島に向けて増えていく。真土では数人の乗車、少し走って吉野生(よしのぶ)、松丸と過ぎ、駅間も予土線にしては比較的短い。ついでに線路の規格も低いようで列車はそれまでとはうって変ってスローペースで走る。沿線の様子の違いもあるが路線の成立過程の違いもあり、予讃線接続の北宇和島から吉野生までは戦前に宇和島鉄道として開業し後に国鉄路線となったもので、そこから東の窪川方面は戦後になって国鉄により新規開業した区間となる。速度の違いがあるのはそのためのようだ。

 

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完全に里の景色になり、道路も並行する。集落も多い。地形もだいぶなだらかでトンネルもない。飯田線とかでも見られるようなごく普通の田舎列車の光景。出目、近永とすぎる。速度はとろいが、逆に駅間がやや短くなるのでそんなに長いとは感じない。地元の利用増え学生多くなる。宇和島に向かって一駅ずつ増えていく。近永も予土線の中では主要な駅で、宇和島へ折り返す列車が何本か設定されている。ここまで3時間ほど列車がない区間だったが、ここから先は1~2時間に1本程度の頻度で運行される。鬼北町の中心的な駅で北宇和高校が駅前にある。

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深田〜大内間で宇和島市に入る。伊予宮野下で交換のため6分停車。ここで席はほぼ埋まる。少しホームをぶらぶら。

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行き違ったのはホビートレインだった。でも車内から撮るのがやっと…。

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しばらく走ってすぐ務田、純粋な予土線の駅としては最後の駅。ここまで穏やかな里の風景だったがこの先で久々にトンネルをくぐって山林に入り、崖にへばりつきながら蛇行しつつ走る山間ルートになる。もっとも四万十川流域ほど険しい場所ではないし、道路も並行している。
速度が遅いせいもあってか、駅間相当長く感じる。今までの何倍もある。10分近く走ったか、ようやく里の方に下りてきて、予讃線に合流し、北宇和島に着く。ちょうど予讃線の伊予市行きが待っていた。

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宇和島は海沿いだが、このあたりも決して広くはないようだ。北宇和島の周囲も山だ。
ここから一駅だけ予讃線を走行、町になってすぐ終着の宇和島に到着。

高松から走ってきた予讃線もここが終点で、四国島内の鉄路の最果ての駅の一つになっている。ホームは行き止まり式だ。現在高知県内は宿毛で終わっている宿毛線(開業区間は土佐くろしお鉄道が運営)は、もともとここまで繋げる計画だったらしいが未成に終わっている。この宿毛線の未成区間と、高知県内の室戸岬方面の鉄路(現在の阿佐海岸鉄道の甲浦から、ごめん・なはり線の奈半利までの間)がつながっていれば、四国島の沿岸部を一筆書きで一周できる周回ルートが完成、となるはずだったが…夢に終わってしまったようだ。

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駅前に出てみる。駅ビルになっていて上はホテルになっており結構な規模だ。背の高いパームツリーも印象的。冬だったが暖かく南国に来た感じ。ちょうどお昼になったので駅弁ないかとみてみるがここは現在残念ながら売っていないようだ。駅ビル内の売店にちょっとした弁当かベーカリーでパンが調達できる程度。パンもよかろうとベーカリーに入る。

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宇和島は闘牛でも知られ、市営の闘牛場で定期的に闘牛大会が行われる。人対牛ではなく牛対牛の戦いである。ウッホウッホ!

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こちらは宇和島鉄道時代の蒸気機関車のレプリカ

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朝の四万十から(3)

すっかり梅雨入りしてじとじと雨が続いてますね。あ、それとJR山手線の田町~品川間に新駅設置の発表がされたようですね。昨日は大手携帯電話会社からはロボットくん投入の発表もありましたが。いちいち気にせずマイペースにまいります。あはは。

さて、そんなこんなで宿毛を出て、土佐くろしお鉄道で窪川までやってきた。ここからはJRに戻って予土線に乗る。

 

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窪川駅は4番乗り場発、「普通列車内にはトイレはありません」の注意書きがある。その通りやってきたキハ32-5、座席はオールロングシート、トイレは影も形も、ない。なんとも簡素な車内だ。まあ、つべこべいわない!
喉が渇いたのでつい三ツ矢サイダー買っちゃったのだが、これから宇和島まで2時間トイレなしになるので、飲むのはほどほどにした方がよさそうだ。

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10時4分発の宇和島行きで窪川を後にする。中村方面からの上り特急と接続し発車するが、特急から乗る人はおらず乗客わずか10人くらいというお寒い状況…。それも旅行者かトランクと一眼レフを持った人の方が目立つ。やはり旅行者頼みといったところか。なんせ窪川発の運行本数は1日7本、3時間空きは普通のことで10時4分発を逃すと13時20分発までない。

前にも触れたが次の若井までは土佐くろしお鉄道を一つ戻る形になる。車窓右には四万十川が並行しているが、このあたりはまだ普通の川といった感じの風景である。

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ポイントわたり土佐くろしおと分岐、ここからJRになり予土線に入る。
先に乗って土佐くろしお鉄道はトンネルをループで上がってきたが、こちらもいきなり長めのトンネルだ。抜けると家地川。
駅を出るとトンネルくぐり川並行。このあたりから四万十川の流れがメインになり始める。カメラマンたちの出番だw

次は土佐大正、隣の土佐昭和とのコンビだ。
川もさることながら背景の山も美しい。
線路は見事なまでに川にべったり沿って蛇行している。途中ジグザグはあるが基本的に宇和島へ向かって右側に流れている。
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ずっと清流近くの風景、時の経つのを忘れそうだ。
テレビで見たことのある「沈下橋」というやつも、初めてこの目で見る。「橋」ではあるのだ増水した際は沈む、あるいは流されることを前提に造られたような、ちょっと首をひねりたくなる橋。全国的には数少なくなったが、いまだに四万十流域には数多い。増水時の橋の破壊を軽減するなどの意味からか、欄干は多くの場合設けられていない。

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一部のスパンは過去に流されて架け直されたのか、舗装のグレーがやけに明るい。

珍名な半家(はげ)駅を過ぎていく。相変わらず美しい。水もさることながら岩も特徴がでてくる。これは見て楽しむべし!
で、沈下橋を自動車がフツーに走ってるのを見てまたぶったまげる。というか本当に大丈夫なんだろうか?欄干もないし、橋桁にしても「アスファルトの路面をただ橋脚にのっけただけ」のように見えるほど薄っぺらだ。落ちたら一巻のおわりやで!まあ、地元の方々は慣れたものなのか。知りません…。

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といってたら本当に途中なくなっている橋があった…

 

 

途中江川崎で小休止的に4分ほど停車。ホビートレインとすれ違う。予土線の中心的な駅の一つ。車内にトイレがないので、この駅にはトイレがあるむね放送も入る。というかみんな結構撮影にホームにおりてたけど。今やこの路線、途中から乗る人は少なく観光が圧倒的なようだ。四国周遊の特急があってもよいような気がするが。

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側線があり構内は広め。この駅発着の列車が1日数本ある。

朝の四万十から(2)

中村線に入る。相変わらず山に囲まれた地を行く。
土佐入野、乗っていた学生皆おりてしまい車内はついに数人になる。8時28分、そろそろ始業の時間だ。一気に空いた車内、見回すと天井付近の広告スペースに保育園の子たちの書いた絵が貼ってある。
浮鞭(うきぶち)。読めない。。。駅名標にスポーツ天国、とある。右手に海が近づいてきた。
面白い駅名の海の王迎(うみのおうむかえ)、ここは土佐くろしお鉄道転換後の開業。ロマンチックな、と思いきや実は尊良親王流刑の地に因んだ名前らしい。
この辺りは海沿いをいく。しかし駅出るとすぐトンネル。駅前には特に目立つものはない。

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有井川を過ぎ土佐白浜へ。左の崖に取り付き、すぐ右は道路と海。トンネル多し。伊豆急に似ている。昨夜この辺りを通過していてトンネル多いと思ったら、こういうことだったのか。
佐賀公園、キャッチコピーは、くじらがみえる、だそうで。海沿いの町に入り土佐佐賀。
カツオ一本釣り日本一の町だそうで。ここでも結構おり、もう二、三人に。行き違いして発車。

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ここから路線は山登りルートへ入っていく。伊与喜、荷稲(かいな)を過ぎて予土線と合流する若井へ向かう。荷稲~若井駅間は最長で9.4kmもあり、予土線合流手前はトドメのループ線となっている。といってもトンネル内でループしているので外の様子はわからないが、確かにずっと左カーブしている。外見えないのが残念だが。トンネルを出たところで予土線が右から合流、車窓右手、少し離れた所にはいままできた線路が一瞬見える。しかしトンネルくぐっていくと、登ったと思えないほどのどかな風景が広がる。
若井に停車。厳密には予土線との乗り換えはここで出来るが、時間はたっぷりあるし始発に乗りたいのでこのまま素直に窪川まで乗り通す。今回は乗り放題の四国たびきっぷで来ているので特に構わない。市街地に入り、窪川に到着。
街を歩いていたら、お遍路さんに遭遇した。ここには第37番の岩本寺がある。
ウグイスの鳴き声に安堵する。

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窪川駅。土佐くろしお鉄道の起点であるとともに、香川県から四国を縦断してきたJR土讃線の終点でもある。土讃線(国鉄時代は「土讃本線」)は大方戦前に建設されているが、高知県内の延伸は戦後も続き昭和26年にここ窪川まで到達した。その意味ではここは比較的新しい駅と言える。そして線路はさらに西進して、昭和38年に中村まで旧国鉄「中村線」として開業した。事実上土讃本線の延伸のような路線で運行も一体化され岡山・高松方面から特急が盛んに乗り入れ、四国の北部から南西へと抜けるルートが完成した。一方で同じく昭和49年、宇和島方面から途中までしか出来ていなかった予土線が延伸され、若井で中村線に接続、一駅先の窪川へ乗り入れるようになった。これにより国鉄路線で高知県と愛媛県を行き来できるようになり、四国内の移動手段が広がった。
しかしその後予土線の方は第三セクターにならずにJRの路線として残されたが、中村線は国鉄の赤字83線の一つとして廃止対象になってしまい第三セクターの土佐くろしお鉄道に引き継がれることになった。結果、若井~窪川の旧中村線の一駅が土佐くろしお鉄道の管轄下に入り、JRの路線網としては途切れることになった。窪川でJR土讃線と予土線の列車を乗り換えるには、土佐くろしお鉄道の運賃が一駅分必要であり、JR全線普通列車乗り放題の青春18きっぷについてもこの区間をそのまま通ることができない(その旨、車内などで注意が促されることがある)。

 

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窪川駅の駅舎、土佐くろしお鉄道とJRとで乗り場が違うが、駅舎まで独立している。地方だとどちらかに移管している場合が多く、珍しい。

 

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土佐くろしお鉄道のホームからJR土讃線高知方面を見る。土佐くろしお鉄道のホームには車止めがあり終点という感じがするが、隣のJRのホームはそんな気配がなく普通の途中駅といった感じ。事実特急列車は何食わぬ顔で相互に乗り入れているわけだが…。

 

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駅付近の様子。四万十町の代表駅であり周囲は店や家々が多い。四方を山に囲まれている。

 

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四国八十八箇所第三十七番、岩本寺。ちなみにすぐ裏を土佐くろしお鉄道が走っている。

朝の四万十から(1)

タイトルが大げさすぎるか・・・。というわけでおはようございますw
だいぶ前に四国に行ってきたときの様子をちょこちょこ気まぐれに書いてます。
前日に高知から土佐くろしお鉄道を西へ向かって高知県南西部の宿毛で一泊、翌日は愛媛へ出る予定だったが宿毛からダイレクトに行ける鉄道はなくバス路線も本数が限られている。行程組むのに最も難儀した場所でもある。

土佐くろしお鉄道で朝早くから宿毛を後にする。列車は地元の通学生でいっぱいだ。高知県南部の主要な都市を結び特急も走る路線とはいえ厳しい地方の路線、まじめな話通学需要は頼みの綱といったところもであろう。

 

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土佐くろしお鉄道の普通列車TKT8000形。車両により豪快なラッピングがされている。ご当地ゆるキャラ、すくものはなちゃんのラッピングも。
山をバックに高架を走る。すぐ東宿毛。ここも学生多し。右の山に突っ込んで長いトンネルへ。
トンネル出て平田、1面1線。乗客は数人。
高架から高台に突っ込んで掘割になってすぐ工業団地駅だが、またトンネルになる。本当トンネルだらけだ。工業団地の先で四万十市に入る。
トンネルでて鉄橋渡り、高架を降りて有岡、行き違い。ようやくトンネルがしばらく途切れ国見、線形はいい。ほとんど直線だ。
普通列車でも結構スピードをだす。
朝日が真っ正面から照りつける。まぶしい。
具同で学生が10人ほど降り、市街地に入り、中村。
四万十市の中心部にある。かつては中村市だったが2005年に合併があって四万十市になった。ちなみにこのこの先路線を窪川方面へ辿ると「四万十町」に入り、紛らわしい。しかもどちらも合併によってできたもののようだ。四万十市は海側、四万十川の下流部にあたり、四万十町は山の上の方で川の中・上流という位置関係になっている。
一定の乗客があり、駅もこの路線の拠点となっていて構内も広々としている。高知、岡山方面からやってきた特急の多くはここで折り返す。この列車も多数の学生が降りて一気に空いた。
ここで切り離しもあって長時間停車、しばし体を動かす。

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駅名看板、珍しく木製となっている。キャッチコピー的なものが書かれていてここは「土佐の小京都」。もともとは京都を模した碁盤の目に整理された町並みであったという。

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駅構内。特急停車駅ということもありホームは広く長めに取られている。宿毛からここまでは宿毛線で1997年に開業しているが、ここから終点窪川までは旧国鉄から転換された中村線となる。そのため国鉄時代からの設備となっており造りもがっしりしている感じがする。

宿毛にて

高知県は土佐くろしお鉄道宿毛線の終点、宿毛駅。四国最南端の駅で、すぐ西には海が迫っているということで四国の南西の隅あたりに位置している所でもある。宿毛市自体高知県南西部で、海沿いに西へちょっといくと愛媛県になる。南へ行けば大月町を通って足摺岬の方へと向かうことができるがそちらへの鉄道は通じていない。土佐くろしお鉄道自体、旧国鉄の路線として計画されたものを引き継いで造られていることもあり、平成9年10月開業と比較的新しい。
列車本数が少なく線路も2本のみと比較的簡素ではあるが、車止めのある行き止まり式の配線でいかにも終着駅といった感じだ。ホームは2面あるが末端部分、出口に通じる階段の所で一つにまとまり相互に行き来できる。平成17年3月にはこの駅終着の特急南風17号が高速で進入してしまい、車止めを乗り越えて駅舎の外壁を突き破り、建物もろとも大破する大事故が発生している。生々しい映像がニュースに流れていたのを覚えている。この事故で8か月ほど一つ手前の東宿毛~宿毛間が運休になった。奇しくもこのすぐ後の3月15日には東京の東武伊勢崎線竹ノ塚駅で踏切死傷事故、そして4月25日にはあのJR西日本福知山線の尼崎付近での脱線事故が発生、と鉄道関連の重大事故が相次いで発生してしまった時期であった。今はしっかり速度照査がされて低速で進入するようになっている。
本州側から見ると特急『南風』で岡山から瀬戸大橋を越え、多度津から土讃線を走り、終点の窪川から土佐くろしお鉄道に入ってその最終点という所になる。岡山から318km、所要時間にして5時間近くかかる。通し運転は南風の一部列車に限られるが在来線の中では結構長距離な方ではなかろうか。前は何本か乗り入れる特急があったがだんだん減ってきているのか、今は下り宿毛方面1本、上り窪川方面2本が乗り入れるのみで、他は中村発着で普通列車により連絡している。つい先だって平成26年3月にダイヤ改正されたがそこで大きく削減され、それまでは1日下り4本、上り3本の特急が乗り入れていた。

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駅ホーム、南風で2000系も乗り入れてくる。ちなみにこれ撮ったときは21時6分の南風17号で着いた。遅かったなぁ…。即刻宿へ行きましたが。時刻表をめくるとこの時は下り1日4本、朝1本と夜間帯に3本の特急が乗り入れており、ことに最終特急は宿毛23時57分着(高知21時55分発のあしずり9号)で、これは普通列車がすべて終わった後の時間で実質終電だった。現在宿毛までやって来る特急は筆者の乗った列車も含めて大幅削減され、下りは岡山14時5分発宿毛19時4分着の南風13号のみとなってしまった。ちなみに最終の特急あしずり9号が来なくなった分、普通列車の終電が遅くなり前は宿毛22時14分着だったのが0時16分着に拡大されている。特急は基本中村までにして末端は普通列車にほぼ任せた格好だ。

 

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駅舎。高規格な路線として計画、建設されただけあってしっかりした高架駅。少々持て余し気味な感もあるが…。宿毛の市街地からは少々離れていて駅前はロードサイド店舗がいくつかある以外は少々寂しい。しかし海が近いのだがそれにも関係なく山が迫っているのが高知の特徴。

 

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遍路道の案内図。小さいとはいえ4県入って広い四国島。列車で回るだけでも結構なものだが…。

ごめん・なはり線へ

土讃線で御免へ降り立ち、ごめん・なはり線に乗車。後免町、駅ごとにキャラクターがおり、駅到着前の車内の自動アナウンスでも言及される。後免町はごめんまちこさん。
てか、ねめー。寝ないようにしなきゃ。

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高架だし高い建物少ないので見晴らしが良い。遠くに太平洋が見えてきたぞ。
景色が良く、気温も暖かくテンションも上がってくる。『ぶらり途中下車の旅』のオープニングのテーマがふと脳裏に流れ出す。なんかあの曲はよく旅にマッチしていると思う。「じゃんじゃんじゃーん♪」のリズムが、高揚感を誘うからか。(笑)あの曲とともに列車がやってくるオープニング映像を見ると「おおおっ、イイネ!」と思うものだ。

 

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高知龍馬空港が近いからだろう、飛行機飛んでるのが見える。
海沿いにきて、赤岡。 太平洋!さんさんとしている。
午前の東向きなので逆光だが、ちょうど太陽の光に水面が輝いて美しい。
夜須、椰子の木が駅前にあり、夏らしい。

 

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見ていると要所要所、結構な町になっていて、この路線の重要度はそれなりにある気がする。もともと土佐電気の路線がきていたという事情もあろうか。街が広がって、この路線の中心的な駅、安芸。

なお海沿いを走っていき、終点奈半利へ。
キャラクターは、なは りこちゃんがお出迎え。

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線路一本だけで、来た列車がそのまま折り返すだけの駅だが、駅舎はかなり立派だ。奈半利町、はたまた室戸方面の玄関駅ということもあるだろうか。改札を出たところはテラスになっていた。この先甲浦、徳島方面へと通じるはずだったが、今も鉄路はここで途切れている。間をつなぐバスで室戸岬も行ってみたかったが今回は行程に入れられず、戻る。。。

御免にて

四国を行く旅、特急『南風』で高知県入りし御免で下車。ここで土佐くろしお鉄道の「ごめん・なはり線」に乗り換える。ちょっとおかしな路線名、起点の御免と終点奈半利からとられた愛称みたいなもので、正式名称は阿佐線と称するもののそちらの名前で呼ばれることはまずない。元は「四国循環鉄道構想」のもと、国鉄路線として建設されたものだが財政事情により途中で凍結、一時はこのまま開業せずに未成線になるかと思われたが、後に第三セクターの「土佐くろしお鉄道」が設立されその手により再開され、平成14年に開業した。日本の第三セクター路線としてはかなり新しい開業である。ちなみに徳島県と高知県の東端部、JR牟岐線の終点海部駅~甲浦駅まで阿佐海岸鉄道阿佐東線が存在し、わずか2駅のみの路線として営業している(今回、のちに訪問する)が、それもその計画の一部であり、元は甲浦から室戸方面を通って奈半利に出て、ごめん・なはり線につながるはずだったものである。残念ながら間が埋まることはなくお互いに「盲腸線」状態のまま現在に至っていて、「のりつぶし」目的で訪問した者には、攻略が難しい箇所のひとつである。まあまあ、そんなのりつぶしだけなんて言わずにここは室戸岬をめぐりながらゆっくり旅をしてみたいもの。甲浦~奈半利間は室戸岬を通るバスが運行されている(今回行程に組もうとしてはみたが残念ながら入れられず)。

さて、御免駅を起点に走るごめん・なはり線。
JRの『アンパンマン列車』もそうだが、同作品で有名な高知県の漫画家やなせたかし氏の手により各駅にキャラクターが設定され装飾に使われている。

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御免駅のキャラクター「ごめん えきお君」。下にはやなせ氏による詩「ごめん駅でごめん」の碑。

 

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奈半利行がやってきた。

特急『南風』で高知へ(2)

大歩危に停車する。名前も奇怪な徳島を代表する景勝地。
周辺では走行中も景色は拝めはするが、トンネル外もシェルターが多くまともには見づらい。ここは歩くしかない。

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長いトンネルをまたくぐって高知県に入る。土佐岩原通過、しかし眠い。

 

大杉に停車、ホームには碁石茶の里、日本一の大杉とある。

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土佐北川はなんとトラス橋の上に駅がある。突如ホームが鉄橋上にあらわれておどろく。新改通過、単線のはずなのにもうひとつ合流するように線路がありその上にホームがある。はて途中分岐でもしたかと思ったがなるほどスイッチバック式の駅で停車列車のみ進入する構造だった。
ちなみに土讃線は都市部を走るのが起点の多度津周辺と高知の都市圏のあたりくらいしかなく、間は阿波池田付近を除いて山間部で人口も少ない。そのため香川県内は琴平から高知県に入った土佐山田までの間は普通列車の本数が激減する。極端に少ないのがこの大歩危~土佐山田間で、例えば阿波池田発、高知行きの直通普通列車の終電はなんと17時38分で終わってしまう。真夏なら日没にもなっていない時間である。それ以降の阿波池田発下り普通列車はすべて大歩危止まりで、その先高知方面に普通列車で到達することはできない。特急列車は岡山21時38分発の南風27号高知行き(高知0時4分着)と遅くまであって、大歩危などでは18時台に先の高知行きの普通列車が行ってしまうと特急しかやってこないことになる。

 

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山越えおわりにさしかかって険しさが薄れ、町も広がってくる。土佐山田停車。ここから高知の都市部に入っていくので再び本数が増えてくる。海も間近だ。

御免に到着、まだ高知の手前だがここで下車。ごめんなはり線に乗り換える。

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