お伊勢参りですが…(3)

どしゃぶりの雨の中、外宮をお参りして次の場所へ。友人の運転する車で昼食がてら二見浦の夫婦岩へと向かった。

昼食はメンバーも食べたがっていた伊勢うどん。お餅のようにもっちりした食感に濃いたまり醤油のたれ、まるで磯辺餅をうどんにしたような食感が特徴。うまい。

食事を終えてそのまま歩いて夫婦岩へ。台風の接近もあり海はすでに荒れ放題。

あたりは岩場で波が激しく打ち付けるが、この光景から何か連想されるものがある。

東映!(笑)

映画の一番最初、岩に波が打ち付けて「東映」というロゴが出てくる映像。子供の頃アニメ映画を見に行っても必ず最初にこれが出てきたわけだが、本編と無関係の実写、しかも自然の厳しさを想起するような映像は妙に何か訴えてくる感じがするし、子供にとってはちょっと怖いものとして映ったかもしれない。なんでこんな映像なのか不思議に思ったものだ。ちなみに調べて見たらこの映像は犬吠埼で撮られたものらしい。
実は、私は頭に連想されたものの先に「東映」と口にしたのは友人だった。東宝のキラキラしたロゴと並んで、日本人なら一度は見ているであろうこの光景、アニメや映画好きなら本編と同じくらい脳裏に焼き付いているものだろう。

二見興玉神社にお参りする。
そういえばこの辺りは蛙の像を数多く見かける。猿田彦神社(翌日に参拝した)の神様の使いなのだそうだ。

夫婦岩を回って、次は宿泊予定の鳥羽へ向かう。予定ではこれまたパワースポットの、いちべ神社にお参りして、鳥羽駅でレンタカーを返して宿に向かうことになっていた。
いちべ神社は友人が見つけたもので私は知らなかったが、鳥羽市内のホテルの中にある神社である(どこにあるかはまあ調べてください)。ホテルの中と思ってしまうのだが、有名人、スポーツ選手も密かに訪れるパワースポットだそうである。ちなみに建立されたのはホテルよりもはるかに前の江戸時代は文政年間とのこと。
宿泊しない単なる参拝者も多いのだろう。ホテルのロビーに立ち寄らずに駐車場に車を止めると、いつも通りといわんばかりにホテルの女性係員が駆け寄ってきて「参拝ですか」と尋ねられた。しかしなんとこの日は悪天候もあって早く閉めてしまったそうだ。通常なら参拝は15時までである。

予定外の動きになり、もう宿泊地の鳥羽まで来てしまったので時間がだいぶ余ってしまった。この後の時間をどう潰すか。有識者会議にて、志摩方面の観光地を回るか、そこまで行って戻ってこれるのかなどいろいろ議論した結果、せっかくクルマなんだし伊勢志摩スカイラインでも走ってみるのはどうか、ということで落ち着いた。

伊勢志摩スカイラインは、伊勢神宮周辺と鳥羽とを結ぶ有料道路で、海沿いから朝熊山に登って降りるルートで山頂付近からのパノラマが良く知られている道路である。ということで実はこの道路を通ると、鳥羽から神宮方面へと逆戻りしてしまうことになるのだが、実はここでちょうどいい(?)事実に気づいたのだった。レンタカーを鳥羽で返すつもりだったが、最初宇治山田駅で借りるときにドライバー君がそのことを伝え忘れており、宇治山田駅で返却しなくてはならなかったのだった。普通なら凹むところだろうが「そんならちょうどいいじゃん!」と、一同大爆笑。。。

ということで車は伊勢志摩スカイラインに入るが、入り口の料金所で係員の一言

「今日は何も見えないですよ!」
「いえ、いいんです!」

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またまた爆笑の渦の中、山を登り始める。この悪天候、係員のいう通り山上はすっかり霧の中で何も見えない。片側一車線の道路だが、こんな天候の中わざわざ走る人はおらず、対向車は数えるほどしかこない(笑)
車中のBGMは友人のセレクションだが、懐かしの90年代アニメ、スラムダンクのテーマソングがメドレーで流れている(懐かしすぎる・・・)。景色は見えないけど、俺らには違うものが見えるんだ!終始爆笑、熱唱、まつたくなにやってんだか・・・(笑)

山頂近くのドライブインに車を止めるが、駐車している車も人の姿もほとんどない。店に入ると売店のおじさん以外、誰もいない。。。そして、寒い。。。

ドライブインには天空のポストなるポストが設置されている。しかし、残念ながらこの天候…。

下山の道になる。そしてBGMもいつのまにかSMAPに変わっている。心憎いことに割と初期のからの選曲、私もあの頃の曲が一番好きだな。彼らが解散して、もう一年経とうとしているのか。いつも変わらずにいるような存在みたいな感じだっただけにあの解散は、歴史の一ページが更新されてしまったように思えてならない。

山を下りきって再び神宮周辺の道を走る。まさかここに戻ってくるとは全く考えていなかった。(笑)

宇治山田駅で車を返却して、再び近鉄電車に乗って今度こそ鳥羽の宿へと向かう。
宿で風呂に入り、一日の疲れを癒す。お部屋での食事に思い出話もまた弾む。

お伊勢参りですが…(2)

さて、名古屋10時10分発の近鉄特急伊勢志摩ライナーで伊勢へと向かう。11時34分に宇治山田で下車の予定で1時間半ほどの旅となる。
快適なサロンシートに一同、胸が踊る。通りかかった乗務員の方に記念撮影をお願いする。

一人旅でも過去に二回訪問している伊勢。そういえば初めて、誰も同行しない泊りがけの一人旅に行ったのが伊勢であった。近鉄に乗って伊勢に行くということをやってみたくて、社会人になってまもない頃に一泊二日で行ったのだったか。1日目は名古屋線の急行に乗って宇治山田から外宮に参拝、伊勢市駅近くのホテルに泊まって、2日目に内宮、バスで夫婦岩方面を回って、帰りはビスタカーで帰ったんだったな。実質初めての一人旅、修学旅行で奈良方面へ行って以来乗ることもない近鉄電車と、神宮の神聖な空間に触れて短いながらも充実した旅だった。そんなこともあって、伊勢方面にはちと思い入れがある。
実は、この時も台風に見舞われて一度は中止しており、実際に伊勢に行ったのは翌年だった。今回も、なんだか当時と状況が似ていて、妙な因縁みたいなものを感じる。。。

少し思い出話が長くなった。悪天候の中を列車は進んで行く。雨がだんだん強まり、木曽川、長良川を渡って三重県に入って行くが、雨の影響で川は増水気味。最初の停車駅の桑名に着くと窓ガラスが雨でびっちりだ。とはいえまだ台風は離れており前線の影響での雨で、風はそう強くなく列車も普通に走っている。

津にも停車する。日本一短い駅名、ひらがな一文字の「つ」の文字が面白い。一同思わず駅名の写真を撮る。

名古屋線も終わりに近づき、久居を過ぎて伊勢中川へ向かって行く、大阪線に入る名阪特急用の短絡線が右に分かれて行く。ここで、前後の列車が遅れているのか駅間で少し停車した。大阪、名古屋双方から伊勢に向かう列車が合流することもあり、ダイヤが乱れると面倒そうだ。

せっかく乗ったので少し車内を探訪する。伊勢志摩ライナーの23000系は運転席背後のデッキが展望スペースになっている。二階建てではないものの前面展望を楽しめる人気の場所だ。今日も代わる代わる見物客が入り、その中に我々も入る。椅子ではないが腰を休められる程度のバーが付いておりそこに寄りかかっている人もいる。とはいえ何人もの人の出入りが繰り返されると、落ち着かないだろうが…。

山田線に入り伊勢へのラストスパートを走る。
伊勢市に止まり、すぐに高架の宇治山田駅へ。
伊勢志摩ライナーに別れを告げて、いよいよ伊勢旅の始まりとなるが、外はすでに大雨で散々な天気。波乱な旅の幕開けであった・・・。

数年ぶりに宇治山田駅にやってきた。赤福も久しぶり。

コンコースに降りると英語の看板にも出迎えられる。このたたずまいが落ち着くのだが、まさかこの翌日、この場所でとんだ目に合うとは、この時誰も予想していない…。

 

駅前でも記念に撮影。雨が普通に降っていて写真を撮るのもちょっと煩わしかった。1日目は、友人が手配したレンタカーで回る。伊勢志摩は観光地同士がそれほど散らばっていないし列車やバスでも充実しているので、それらで回ることもできるが、荷物もあるし人数もいるならレンタカーも便利だ。それにこの雨とくれば車は有難い。

まずは外宮に向かう。
アクセル、じゃなくてワイパー全開!
ドアを開けるともうびしょびしょ・・・。
同行の友人は雨合羽でしのいでいたが、風邪ひくなよ~

お伊勢参りですが…(1)

友人達との飲みの席でまたどこかへ行こうということになり、10月の土日に4人で伊勢に行くことになった。
前回は日帰りだったが今回は幸いにも全員の予定が合い、初めて一泊二日の行程を組むことになった。
しかし、今年の旅行は天候のおかげでどこへ行っても偉い目に遭っている。今回は一体どうなることやら。。。

伊勢ということで名古屋まで新幹線、そこから近鉄で向かうことになったが、メンバーの一人の発案で近鉄はしまかぜに乗ろうということになった。ハイグレードだが切符を取るのもそれなりにハードルの高いこの列車、しかし今回も切符手配の達人の力を借りて(笑)帰りだけではあるが取ることができた。その代わり行きは伊勢志摩ライナーのサロンシートが確保された。まったくよくぞここまで・・・。

伊勢に昼過ぎにつく想定で組んでいたが、名古屋できしめんを食べてナナちゃんと再会しようということになり、早めの新幹線に。そのため6時50分に東京駅に集合となった。
が、当日が近づくにつれてまたも天気予報が不穏な動き。一週間前から、台風21号発生のニュースが入ってきてしまった。シーズンとはいえ今回はまさかの台風が相手か・・・。もう嫌な予感しかない。
友人からLINEで「すまん!しまかぜを予約できた強運で台風を呼び寄せてしまった!」と悲痛なメッセージ。もう苦笑するしかないわ。。。
なんとか持ってくれないかと祈る。幸い(と言えるのか)にも台風は速度が遅く、予報では日曜になっても西日本方面にいそうな気配で、なんとか台風本体に見舞われる前には東京に帰って来れるだろうと少し安堵する。が、その期待はやっぱり裏切られることになるわけだが(笑えないわ・・・)

当日を迎えてまだ夜の開けない朝5時台に家を出て、東京駅に向かう。この時点で雨が降ってはいたがまだ台風は遠く、まあ仕方ないと思える程度の天候。
新宿駅に出てそこから中央線で東京駅に向かったが、この時間帯中央線の快速電車はなく各駅停車での移動となる。事前にジョルダンで調べて6時20分新宿発の各駅停車で向かうことにしていたのだが、いつものクセか、早朝でちとボケていたこともあるのか何も考えずに快速線の上りホーム(8番線)に行ってしまった。エスカレーターを上がるがホームには当然誰もおらず、発車案内を見ると快速東京行き6時39分の表示。「列車遅れてるか、これでは間に合わない!」と焦ったが、そこでようやくこの時間快速がないことに気づいて、各駅停車の13番線ホームまで戻る始末。全くなにやってんだか。。。
20分の各駅停車に乗って時間内に東京駅に着いた。

友人と合流して朝食に弁当を調達し、いよいよ出発する。修学旅行的なノリで談笑しながら始まるが朝早いこともあって皆途中うとうとしてしまう。まあ混んでいる車内は、静かに過ごしましょう。(笑)

今日の朝食、朝のおむすび弁当
ワンコイン500円なのが嬉しい。サイズもコンパクトで内容もオーソドックスなおにぎりとおかずのセットだがそれなりに入っている。

グレーな空の中をずっと進み、名古屋に到着。そういえば3年前に4人でリニア・鉄道館に日帰りしているが、その時も天気はこんな感じだったかねぇ。晴れ男くんが同伴しているけれども雨男くんの私が足を引っ張ったかな(笑)そうそう、あの時にナナちゃんと初めて会ったんだっけ。私はそのあと個人的に大阪に行った時も名古屋で降りて会っているので、これで3回目になるかな。

まずは新幹線ホームにあるきしめんの住よしへ。駅ホームの立ち食いのお店で、こんなに有名なお店もなかなかないだろう。関東にも我孫子駅の弥生軒(唐揚げそば、書いてると食べたくなるではないか!)とかあるけど、知名度ではここには勝てない気がする。

立ち食いなので、店内空いたスペースにバラバラに立って黙々と食べる。さっと出てくるのが嬉しい。
しかし、まだ朝9時台なんだが(笑)

食べ終えたらいよいよナナちゃんとの再会だ。桜通口から外に出て名鉄のデパート伝いに歩いていくと、彼女は立っている。ただ、立っている。どこに行くこともなく、逃げも隠れもしない。進撃しない、巨人!(笑)

今回のコスチュームは明治のおいしい牛乳だった。
今日も多くの人のカメラに収められることだろう。

というわけでまたいつの日か会うことを心に誓って、近鉄線に乗る。(笑)
行きは伊勢志摩ライナーのサロンカーだ。
伊勢志摩ライナーは特急車23000系、色が赤と黄色の二種類あり今回は赤の方だった(設備は特に変わらない)。

サロンカーは2号車に連結されている。座席が4人用と2人用のクロスシートになっており、ドアで仕切られてはいないが、背もたれが高くゆったりした座席とテーブルが設置されており個室と遜色ない設備となっている。グループ旅行には最適である。2人用シートは2人以上、4人用は3人以上でないと利用できず、複数名の旅行用に特化した設備となっている。料金の特徴として、サロンカー利用には人数分の乗車券・特急券があれば良くそれ以外の追加料金が要らないというのが嬉しい。席数は限られているが、家族や友人との旅行に是非抑えたい席だ(関東では東武鉄道の特急スペーシアに個室車があるが、こちらは乗車券・特急券に加えて個室券が必要である)。
伊勢志摩ライナーには他にデラックスカーが設けられており、そちらはサロンカーほどではないものの、シートピッチと幅が広くとられておりJRのグリーン車並みの設備となっている。こちらはサロンカーと違い、利用には乗車券、特急券の他にデラックス券が必要である。こちらは一人からでも利用できるので、追加料金を払ってもゆったりした座席に座りたい向きには良いだろう。

近鉄特急、阪神に乗り入れへ

2009年に阪神なんば線が開業し、大阪難波で線路が繋がった近鉄と阪神。現在のところ直通運転は最長近鉄奈良〜阪神三宮間で特急以外の一般列車だけで、兼ねてから特急の直通運転の話が持ち上がっていたが、このほど3月22日から晴れて運行開始されることになった。
列車は当初言われていた通り団体専用の貸し切り列車で、阪神三宮から伊勢志摩へのツアーとして施行される。車両は近鉄22600系が充当される。

まだ団体列車のみだが、いよいよ相互乗り入れによるネットワーク拡大の本領発揮といった感じになってきた。近鉄は東は名古屋から西は大阪までと中部・近畿に広範囲の路線網を持ち、阪神電鉄も自社線内に神戸、またレールの繋がっている山陽電鉄を経由すれば須磨や姫路にも到達できる。お互いのビジネスチャンス拡大に大いに寄与する所であろう。また、この直通運転により、JR以外の私鉄列車の運転距離日本最長記録を更新するという点も注目される。なにせ三宮から伊勢志摩まで200km超あるからだ(現在の私鉄日本最長は近鉄の京都〜賢島間の通称京伊特急で195.2km、これでも十分長い。というかこれ近鉄の路線網だけで完結している。どんだけ広いねん)。その気になれば近鉄名古屋発山陽姫路行きの特急を運転することも可能で、もしこれが実現すれば距離にして300km近くなり大幅な記録更新になる。まあその辺りは新幹線とルートが被るので需要的にはどうかという所もあるが、もうそれくらいの夢が描けるレベルにはなっている。
いずれは団体列車だけでなく定期列車でも観光目的で設定されるのだろうか。伊勢志摩なら伊勢神宮参拝、観光需要が高いので恐らくそう遠くはないだろう。ダイヤが乱れるとお互い影響するなど苦労も多いが、長距離特急列車の運転は乗り入れの面白い部分である。

伊勢路(7)

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賢島を散策して昼食、伊勢うどんなるものを初めて食べた。大変太くかなりもちもちの麺が、濃いめの甘辛なたれに浸かっている。見た目はまあうどんっぽいが、食べた感じはあまりうどんらしからぬ、ちょっと一風変わった味。
特急も出ているが、今回は普通で戻る。特急を使わず新幹線もこだまにしたので、そろそろ出ないと時間が厳しい、ということでこれから帰路の始まりである。
11時45分の白塚行きで賢島を後にする。時刻表によると伊勢中川で松阪始発の名古屋行き急行に連絡するようだったので、松阪からその急行に乗ることにした。そこまででも1時間半、結構な距離だ。とりあえず来た道を戻っていく。なんか眠た〜くなりそうだ。
宇治山田に戻ってくるとまた本数が増える。この先は通過待ちがあり、本数の割に抜きどころがあまり多くないので結構待たされる。明星で早速特急を1本退避、櫛田では特急、急行、特急と3本に抜かれた。明星では長く止まるので写真でも撮ろうかなと思い、ホームに降りたらなんとドアを締められ、呆然。開かず発車したらどうしよう・・・と思いつつ近づいていったら開けてくれた。やれやれ。どうやら停車時間の長い駅では一旦全てのドアを閉めてしまうようだ。もちろん乗り降りが有るときや、発車の直前には再度開けてくれる。大概、私鉄では一部のドアだけを開ける機能があって寒い日の長時間停車時に使われているが、近鉄の車両にはそれが備わっていないようだ。ともあれ誤解を招いてはいかんのでもう降りるのはよします。
そんなこんなで13時14分松阪に到着、普通を見送り19分発の急行に乗り換える。クロスシートの多い名古屋線急行だが、この列車は珍しく全車ロングのようだった。よく見ると世代の違う車が一緒になっているのか、車体の大きさが違い編成が異様にデコボコしている。トイレは付いているんだろうか?まあこれで名古屋までハイスピードで戻れます。

伊勢路(6)

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宇治山田までは本数の多い近鉄も、そこから先は特急と普通電車が30分に1本ずつくらいしかない。普通電車は短い2両編成のワンマンカーである。
山間を勢い良く走ったと思うとぱっと海沿いに出て鳥羽。真珠で名高い観光地である。天気が良ければ気分爽快だろうが、今日はあいにくの天気で海もちょっと白波が立っている。JR参宮線が乗り入れているが同線はここまでで、ここから先志摩方面への鉄道は近鉄しかない。ミキモト真珠島、鳥羽水族館などが左手に見えてくる。
ほとんど複線だが途中一部単線になっていて、海と山に挟まれた狭い土地を、家に挟まれたり短いトンネルをくぐったりしながら進む。ちょっとローカル色濃くなる。ただ、本当に海沿いなのは鳥羽周辺と終点賢島くらいで、大部分は海から外れた山越えコースである。途中長いトンネルを通過し、かなりのスピードを出した。乗客が少ないせいか、どの駅でもドアを開けたかと思うとすぐに締めて発車してしまう。ちょっと早すぎはせんか。
トンネルを出ると再び海へ向けて少しずつ山から離れていく。志摩磯部、鵜方は特急が停車し、結構大きく周囲も賑わっている。鵜方は志摩スペイン村の最寄り駅でもある。志摩神明を出ると次は終点、賢島。観光船が発着する志摩の観光拠点の一つだ。商店街らしきものがないようで店もあまり多くはなく、その辺はちょっと寂しい気もする。ちょっといくとホテル群があり、どちらかといえばリゾート、クルーズなどが中心とされてきたのだろう。小高い山に登っていくと真珠貝供養塔がある。
賢島は名前の通り独立した島だが、本州との境の海はちょっとした川みたいな程度しかない。橋もその辺の川にあるような橋で渡るだけなので、言われなければ気づかないだろう。線路沿いに国道が通っているので、歩いて渡ることもできる。

伊勢路(小ネタ)

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伊勢土産の代表といえば言うまでもなく赤福。本店は伊勢神宮内宮にあるおかげ横丁に構えているが、むろん圏内どこの店でも売っておりまず目立つ存在である。
土産屋で目立つだけではない。駅でもまるで「お忘れなく!」と言わんばかりにしっかり目立っている。伊勢市、宇治山田、伊勢中川、この辺りの駅のベンチの広告はみな赤福なのだ。右も左も、赤福、赤福、赤福・・・ベンチがずらりと並べば、赤福もずらりと並ぶ。素晴らしい程徹底的に赤福なわけだが、なんかちょっと気味悪いような。。。しかしまあ、こうして写真を公開するだけで立派な赤福宣伝になってしまうんだからなぁ。

上:名古屋からやってきて、伊勢中川で早速お出迎えの赤福 中央:伊勢市駅にずらりと並ぶ赤福 下:翌日の五十鈴川駅、やっぱり赤福。隣のホームにも。
あのぉ、ちゃんと買いましたから・・・

伊勢路(5)

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この日は寒冷前線が日本列島を通過するとの天気予報、ちょっと心配だったが、意外と夜のうちに強く降ってしまったのか(夜中になんかゴロゴロなってたが)朝見てみると小降りになっていた。この日は午前中内宮参拝、その後賢島へ向かうつもりでいたが予定通り運びそうである。お伊勢さんのお力かもしれない。
朝食を済ませて宇治山田駅へ歩き、バスで内宮へ向かう。外宮は駅や町に近いが、内宮はちょっと離れている。駅でいうと隣の五十鈴川(いすずがわ)が最寄り駅だが、そこからでもバスでないとちょっと遠いし、そこの列車・バスとも本数は少ないので宇治山田からの方が行きやすい。
宇治橋で五十鈴川を渡り、正宮へと歩く。休日ともなれば大賑わいだが、今日は平日だしこの天気なので参拝者は少なかった。それでもやはりお伊勢さん、一定の人は来ている。来年には二十五年に一度の式年遷宮を控えた伊勢神宮、準備が着々と進む。
おかげ横丁で赤福購入、内宮前から再びバスに乗って五十鈴川駅へ。ここから再び近鉄に乗り終点の賢島を目指すことにする。
内宮最寄り駅なのだが、宇治山田で折り返す列車が多く本数は少ない。特急も一部停車するし観光客を見込んでか駅自体は大きいが、観光客の少ない平日は閑散としているようだ。ホームに上がると誰もいない。雨でちょっと肌寒いし待合室で待つとしよう。回送列車が来ることがあり割と頻繁に列車の往来があるが、当然誰も乗ってないしドアも開けてはくれない。多分に漏れずホームには伊勢の各駅で見られる赤福ベンチが並ぶが、失礼ながら誰もいない駅で目にするとなんか空しいものを感じる。ここの改札口は今も自動ではなく、駅員にはんこを押してもらう。昔はハサミを入れてもらったものだが、いつからかはんこが主流になっている。
到着時刻が近づき、ホームに人が少し集まってきて賢島行き普通が到着。終点賢島を目指す。

伊勢路(4)

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桃園を過ぎて川を渡ると右側に単線の線路が分岐、大阪線への短絡線で名阪特急が通る。その後右から大阪線が合流してきて伊勢中川。両線合流するため構内は広く、また一部を除き両側にホームがあり急行も両側のドアを開ける。一方の当駅止まりがもう一方から伊勢方面へ直通する列車に連絡することが多い。
名古屋線、大阪線ともここまでで、この先は山田線となる。急行はこの先松阪、伊勢市、宇治山田と停車する。松阪牛で全国に知られる松阪、しかしまあ実際行ってみるとそんなに牛、牛という雰囲気はない。まあ、電車に牛が乗って来られても困るがw。山田線は直線が多く、駅付近の住宅以外は目立つものも少なく開放感がある。通過区間も長いので気持ちがよい。ただ、ダイヤは一杯らしく速度はあまり乗っていない。途中先行の普通に追いついて徐行した。
伊勢の町に入り、JR参宮線と合流して伊勢市、高架に上がって右カーブするとすぐに終点の宇治山田である。内宮を始め各所へのバスがあり、伊勢観光の拠点になっている。駅舎は1931年に出来たもので旧式のターミナル駅らしい特徴的な外観、内装を持つ。駅は拠点という感じがするものの、街は隣の伊勢市駅共々シャッターが目立ってしまっている。外宮である豊受大神宮への最寄り駅でもあり、お伊勢さんは外宮、内宮とお参りするのが習わしと言われている。それならもっと賑わっていても良いはずだが、皆直接内宮へ行ってしまうのか外宮の参拝者自体があまり多くないようだ。外宮は休日でもさほど混雑していない。
外宮は歩いて10分程、4時になってしまったので早々と外宮へ。参拝時間が決まっており10月は午後5時まで。正宮をお参りする。前回来た時は別宮も含めてゆっくりお参りした。深い緑の中を歩けて、本当に日常から離れられる場所である。
夕食をとって宿へ。移動に少々時間がかかったものでちと忙しかったなぁ。

伊勢路(3)

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桑名を過ぎ、富田、四日市と進む。四日市は三重県で最大規模の都市。駅も名古屋に次ぐ、名古屋線のコアとも言うべき駅で湯の山線、内部線、八王子線が他に乗り入れ、乙特急も停車する。駅には近鉄百貨店が隣接し、周囲はビルやホテルなどが林立して新幹線停車駅さながらの光景である。乗客の入れ替わりも激しく、午後3時とあって買い物などの帰りの客が一気に乗ってきた。ちなみにJRも海側に離れた場所に四日市駅があるが町の中心は近鉄の駅の方であり、JRの駅は小さく乗客も少ない。
日本有数の石油化学コンビナートを抱える都市であり、関連の施設が多数見えてくる。関連して塩浜付近では貨物線の線路も並行しており、タンク車を目にすることもできる。名古屋近郊とあって市街地がほぼ途切れず続いているが、田園風景も車窓を占めるようになる。駅の周りが発展していて駅到着前に突如住宅が増える感じである。伊勢若松では特急に追い抜かれる。速度も自慢の近鉄、京急の快特とタメくらいに速くあっという間に通過する。鈴鹿市方面へ向かう鈴鹿線が分岐するが、鈴鹿といえばF1ファンのメッカ、サーキットはちょっと離れた所にあるが周囲にはいくつか鉄道の駅があり、開催時はごった返すことだろう。一番近いのは伊勢鉄道の鈴鹿サーキット稲生駅で、こちらはサーキット名も冠しているが、駅自体は小さく(普段は無人駅)、レース時の混雑を考慮した造りにはなっていないようである。次は乙特急停車駅の白子、鈴鹿サーキットの最寄り駅の一つであり、駅からはバスで行くことができる。特急停車駅らしく駅周辺は賑やかだ。この先、江戸橋までしばらく飛ばし100kmくらいで快走、その次は日本一短い駅名としても有名な津。規模的には四日市に一歩譲っている感はあるが、県庁所在地で賑わっている。