121系

国鉄分割民営化直前の昭和62年、高松近郊の予讃線・土讃線一部電化に合わせて投入された国鉄最末期の車両である。2両編成19本38両が製造投入され全車両がJR四国に所属する。当時首都圏通勤路線向けに製造中だった211系、205系などと同様のステンレス車体を採用し外見は当時の国鉄新型車両そのものだが、製造コスト削減のため廃車発生品を採用したり105系と同等の機器を採用するなど、足回り的には従来の機構を踏襲している。105系と同等の抵抗制御であるためか、ひとたび走り出せばかつての国鉄形車両そのもので特有の勇ましいモーター音がしてくる。製造当初は赤色の帯を巻いていたが、分割民営化後まもなくしてJR四国のカラーである現在の水色に変更された。
設備は211系に準じておりドアは3ドア、座席はドア付近をロングシート、ドア間にボックスシートを配置したセミクロスシートである。ただし近距離運用を想定しているためトイレがなく、窓は211系同様の一枚窓ながら上昇式とするなど簡素な造りになっている(これにより、本車両が瀬戸大橋線で使用されることはない)。
平成23年からは第1編成、第2編成にワンマン化改造が施され、運賃表や整理券発行機などワンマン運転に対応した設備が設けられたほか、車いすスペース、LED式の車内案内表示器、ドア開閉時のチャイムなど現在の車両に合わせた設備が備えられている。なお、この編成は帯が製造当初の赤色に戻されている。
主に予讃線の高松~伊予西条間、土讃線の多度津~琴平間で普通列車、快速『サンポート』などに使用されている。高松近郊が四国で初めて電化されて投入されたため、今でもそちらの方面では主力車両となっている。

 

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土讃線琴平駅で折り返しを待つ121系

 

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同じく琴平にて。快速『サンポート』の121系

 

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2両編成2本で4両編成を組成して快速『サンポート』に入る121系(宇多津にて)

 

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ワンマン化改造された編成。前面にスカートが付き、帯が赤色に戻っている。予讃線100周年のヘッドマーク付き。(高松にて)

 

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クモハ121-4、国鉄から引き継いだため、そのままの車両形式の表記が見られる。JR四国になって以降製造された車両はほかの私鉄同様4桁で示す形式になっているので、四国内では珍しい存在。(高松にて)

 

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高松運転所所属を示す「四カマ」の表記。これもJR四国以降の車両では表記が省略されているため、国鉄継承の車両にしか見られない。(高松にて)