ネタが色々あって整理しないといかんな…。
大阪にいたころ、開業から一週間の北陸新幹線に乗る機会があった。
もともとすぐに乗るつもりなどなかったのだが、ひょんなことから切符を頂いてしまい、行くことになってしまった。どこかで売ればいいじゃんとか言われそうだが、まあせっかくいただいたことですし、席まで指定してあるしw
普段なら東京からそのまま新幹線に乗るだけ、なのだが大阪にいるもんだから新幹線に乗るまでが長い…。
まずは特急サンダーバードで金沢へ向かう。ああ、北陸新幹線が大阪まで全通すればこんなことはないがw
大阪駅8時10分のサンダーバード、1週間前に切符を買いに行ったが指定席はすでに満席、やむなく自由席の特急券を買った。しかしバタバタして発車10分前にホームについたが案の定ホームの乗車口には自由席狙いの長蛇の列!帰省ラッシュの新幹線かと思うほど。こんな時期にこんなに混むとは考えにくく、これはもう明らかに新幹線狙いとしか思えない!

駅ホームは長い列だったが乗ってしまうと席数が多いのか意外とそうでもなく、窓側の席に陣取れたし、席も全部は埋まらなかった。
まずは東海道線(JR京都線)を走り、新大阪、京都と停車する。東京からはるばるやってくるはずの京都が、まるで横浜みたいに近いのは本当に慣れない感じだ。
山科からは湖西線に入り北陸地方を目指す。文字通り琵琶湖の西岸部を通り、関西と北陸をショートカットする路線である。もともとは東海道線しかなかったので米原まで行って北陸本線に入るルートだったが、湖西線が出来てからはほとんどの特急が同線を通っている。この路線を通るのも初めてだ。比較的新しい路線で全線立体化され、西側には比良連峰も拝め、美しい。

近江塩津で北陸本線に合流し、柳ケ瀬トンネルで福井県入り、一気に日本海側に出て敦賀に着く。北陸地方に入った。中心部の金沢、富山あたりはそれなりに距離があるものの、福井あたりにちょっと足を踏み入れる程度のことなら、関西からだと断然近い。関西と北陸の結びつきが強いのも頷ける気がする。
敦賀を出ると長大な北陸トンネルを抜ける。全体的に険しい北陸地方だが福井県内は特に険しく先の柳ケ瀬トンネルなど難所が続く。
福井県に入るとまだ雪が普通に残っていた。時は3月、所によってはまだそんなところだろう。

石川県に入り、小松を過ぎるともうすぐ金沢。途中、新幹線の白山車両基地が見え、そこから先は新幹線の高架線がべったり並走する。金沢はまだだが早くも車内は新幹線ムードで盛り上がり始める。
速度もゆっくりになって犀川を渡り、終着駅金沢に到着。

駅に降りるやすっかりお祭り騒ぎ。なんせ人が多すぎて普通に歩くのも難儀だ。係員も総出で対応している。そしてコンコースには長い列。何かと思ったら入場券を係員が手売りしていてそれの待ち列であった。いつの時代も新しいものの開業というのはその地に夢を持たらすものですなぁ(笑)


3月14日の春のダイヤ改正で開業した北陸新幹線。しかしキャッチコピーがうますぎるなぁ…。
乗る列車は指定されていて遅めの時間だったし、せっかく金沢に来たので少しぶらりとしていく。ちょうどお昼になったので市内に出て昼食を取り、兼六園へ。普通の土曜日だが新幹線効果もあってかやはりなんとなく、人が多いような…。


そしてついに待ちに待った新幹線へ!
おおおっ、話題の車両!
「和」をテーマにしたというデザイン。ホワイトを基調にブラウンとブルーという塗装。スピードが第一にイメージされる新幹線に果たしてそのようなデザインは合うのか、とも最初は思えたが、実際現地で見てみるとそあまり違和感なく、コンセプトをよく出しているような印象で、意外と合っているなと思えた。あくまでベースの色は他の新幹線と同じようにホワイトで、アクセント的に他の色を織り込んでいるのが、割と自然な感じがしてすんなり受け入れられたのかもしれない。うむ、なんだか新しい文化を象徴する香りがするのぅ。しかしデザインのセンスって本当に繊細ですね…。色をどこに配置するかで印象は大きく変わってしまいますね。

ノーズは大きく、ブルーを基調に塗装されている。ちょっと近未来的で、こちらは新幹線らしさをよく出していると思う。確かにこちらでブラウンを基調にしても、新幹線としてはいまいちパッとしないかもしれない。

さて、折り返しの清掃が終わり、乗り込むとしよう。
指定席はレッドを基調とした座席。普通の指定席なのだが、なんだか気高い感じがするぞ。大阪行きですっかり東海道新幹線に乗り慣れてしまったが、あちらはどうにもエコノミーっていう感じが…。
ちなみに、全ての席にコンセントが確保されている。東海道にもあるもののあちらは窓側の席にしかないので、これは有難い!

車内外ともに喧噪に囲まれながら金沢駅を後にする。