しまかぜ乗車記(1)
2022/11/13 旅行記
(2021年10月訪問)
コロナ禍になって2年近くになるか。生活様式も大きく変わってしまった。筆者もほとんど巣篭もりのような感じになり泊まりがけの旅に出ることもなくなっていたが、「ウィズコロナ」の流れも出来つつあるか、周囲も活動を再開しているようだし落ち着いた頃を見計らって1泊旅に出てみることに。
ということで、しばらく行っていなかった伊勢に訪問することに。これまでに何度かきてはいるが、やっぱりそちらの方面に向かうことを考えると、なんとなく気持ちが落ち着く感じがする。東京からそれなりに距離がある非日常空間、かつ神聖な場所というのがそのような気持ちにさせるのだろうか。もっとも筆者の場合一人旅を本格的に始めたのが伊勢だったということで、なんだか初心に帰るような気分もあるのかもしれない。
そんな伊勢を擁する近鉄、2013年に観光特急の『しまかぜ』がデビューしたが、乗ってみたいと思いつつもなかなか機会がなかった。いや、実は以前の訪問時に乗るはずだったのだが台風で断念せざるを得なかった。ということで、これを機会に乗ってみることに。
登場してから8年経過しているがいまだに根強い人気で、指定券のゲットには気合を入れて臨まなくてはならない。
乗車二週間前の指定券発売日朝10時目掛けてネット予約、惜しくも一番前の席は逃したものの前から二列目を確保!一番前の車両が取れただけでもよかった。
16時11分鳥羽発の『しまかぜ』名古屋行きに乗る。どうせなら始発の賢島から乗ってみたい所でもあったが、行程の都合上今回は鳥羽からに。この日は午前中伊勢神宮内宮、午後は参宮バスで朝熊山(伊勢志摩スカイライン)に登頂して、五十鈴川に戻って鳥羽へやってきたのでそれなりな行程である。しかも、別稿で改めて書こうと思うのだが帰りのバスの中でなんと酔ってしまった。一時はどうなるかと思ったが、五十鈴川駅で休み、鳥羽で土産物を物色しているうちにすっかり回復。人間ってすごいなと思う。が、その前にまず酔わないように気をつけようというところからだな。
ということで、念願の『しまかぜ』初乗車だ。
デッキから1号車の客室に入る。
おぉ!車内にはBGMが流れている。
3列シートの1人席、ソファー感覚でふわふわの座席、これは極上の空間だ。
発車してほどなくするとアテンダントがおしぼりと乗車記念カードを配ってくれる。『しまかぜ』だけの特権。
座席は満席で、しまかぜ初乗車と思しき人たちや子供連れの観光客で賑わっている。この空気感もワクワク感を醸し出す。
座席には何やらボタンがいっぱいついているではないか。背もたれのリクライニングはもちろん座席下のフットレストを上げて足も伸ばせる。
車内探索もしたい気分であるが、こんなふっかふかのシートに座ったら、もう動く気力をなくしそうである。(笑)いやいやいや名古屋駅では流石に降りなきゃいけませんけど。
車内販売サービスで乗車記念にホットコーヒーを注文、それもしまかぜ専用の紙コップに注がれる。もちろん紙コップは記念に持ち帰る。
夕方の上りということで、当然ながらすっかり夕暮れの車窓、それもまた味があっていい。旅のエンディングにふさわしい感じが、なんともにくい。(笑)
※しまかぜ乗車記(2)に続きます。
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