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しまかぜ乗車記(2)

2022/11/13 旅行記

(2021年10月訪問)

上り近鉄名古屋行きの『しまかぜ』は鳥羽を出ると途中宇治山田、伊勢市、四日市に停車する。停車駅がかなり絞られていて、内宮最寄のバスが発着する五十鈴川や、伊勢中川、津などは停車しない。ちょっと珍しいパターンであるが、それもまた観光列車ならではなのだろう。
運転席の近くで前面展望も楽しめて、文句なしだ。先頭車にあたる1・6号車は、座席を72cm高くしたハイデッカーの展望車となっており車窓の眺めも良いほか、運転席からも一段高くなっているため、二階建てでなくても十分展望が楽しめる。

202110_しまかぜ_展望

202110_しまかぜ_展望2

さて、ちょっと車内探索に出てみよう。
『しまかぜ』は専用車である50000系の6両編成。名古屋発着の場合、名古屋側が1号車、賢島側が6号車となる。1・2・5・6号車が座席車で、座席は3列シート(プレミアムシート)、さらに先頭車にあたる1・6号車は座席を72cm高くしたハイデッカーの展望車となっている。3号車はグループ席車両で、サロン席と、個室が和室・洋室1室ずつとなる。個室は希少なため、先にも触れたがすぐに売り切れてしまう。4号車は2階建てのカフェ車両となっており、1階、2階とも海側を向いて席が並ぶ展望スタイルのカフェ、山側が車内通り抜けの通路になっている。4号車カフェの賢島寄りは販売カウンターになっておりここでお弁当や飲み物、乗車記念グッズの購入もできる。今回はまず普通に座席を楽しみたかったのと鳥羽〜名古屋間1時間半とあまり乗車時間が長くないので利用しなかったが、いずれ体験してみてもいいかもしれない。
近鉄特急全体に言えることだが大阪・京都発着の列車は名古屋発着とは編成が逆になり、大阪・京都側が6号車、賢島側が1号車になっている。しかし車内設備の配置は名古屋発着と合わせられているため、そこは逆向きにはなっていない。よって4号車がグループ席車両、3号車がカフェ車両となる。

白子あたりまでくると外はすっかり暗くなった。近鉄で夜間に乗ることもそうそうない。
最後の停車駅四日市を過ぎて、はやくもラストスパート、楽しい旅は本当に早いものだ。

名古屋駅都心部の夜景を見るのも珍しい。

ゆったりした旅も終わり、到着放送が入って地下トンネルに入り、近鉄名古屋駅に到着。1時間半の旅だった。
4番のりばに到着したが、お隣5番のりばには18時ちょうど発の名阪特急『ひのとり』が入線する直前のタイミングだった。ということでせっかくなので撮影だけしておくことに。こちらも『しまかぜ』に次ぐ看板列車で今日も記念撮影する人が絶えなかった。

202110_しまかぜ_名古屋駅

202110_ひのとり_名古屋駅


旅の最後を飾るのにふさわしい特別列車の旅だった。

(完)



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