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サフィール踊り子

2022/11/14 旅行記

(2022年9月乗車)

2020年の3月14日ダイヤ改正で登場した、伊豆急行乗り入れの豪華仕様の特急列車。東日本でこの手の車両にもまだ乗ったことがないな。そういえば新幹線の『グランクラス』もまだ体験したことはない。

1泊2日の伊豆旅行の帰りに、体験がてら乗ってみることに。
伊豆急下田16時38分発東京行きの4号を予約、陣取るのはもちろん先頭車(8号車)である。豪華列車に乗るのも、2021年の近鉄の『しまかぜ』以来だろうか。もっともコロナ禍の折、泊まりがけの旅に出ることも少なくなっているが。下田を観光したのも10年以上ぶりくらい、だいぶご無沙汰である。

伊豆急は列車別改札、ホームに入ると既に車両が待機している。指定券なので、慌てることはない。
発車まで気兼ねなく、みんな記念撮影タイムだ。
伊豆の海を連想させる青を基調としたデザイン、ただ、ちょっと色の系統は違うがなんとなくブルートレインを思わせるような印象もある。寝台列車がほとんどなくなった今、こういった非日常的感覚の強い列車はすっかり豪華列車枠の方になってしまった。『四季島』なかなか手が出ないですな。

202209_サフィール踊り子_伊豆急下田


202209_サフィール踊り子_伊豆急下田2


202209_サフィール踊り子_伊豆急下田3


202209_サフィール踊り子_伊豆急下田4



列車は8両編成で東京寄りが8号車となる。座席と個室があるが全てグリーン車扱いとなる。
伊豆急下田側の先頭車である1号車はプレミアムグリーン車で一列ずつの贅沢な仕様。天窓もついている。2〜3号車はグリーン個室、4号車はカフェテリア、5〜8号車が一般のグリーン席となる。
『しまかぜ』の時もそうだったが、車内に入るとそれだけで妙な満足感。そしてゆったりした作りの座席に座ると即寛ぎのモードといった感じだ。リクライニングや充電、読書灯の機能も当然完備である。
伊豆急下田で旅のお供に「ニューサマーサイダー」を購入。本当は駅弁もと思ったのだが、既に売り切れていた。皆考えることは同じようだ。
座席は海側2席、山側1席の3列、一人なので山側の方に陣取ったが、海側の席がちょっと羨ましい。

202209_サフィール踊り子_車内

202209_サフィール踊り子_座席



伊豆急・JR伊東線はトンネルが多いが、全線が海沿いを走る。所々車窓が開けると、東京へ向かって右側には海が展開する。
まだ向かいの席が空いている間になんとかズームで撮った海。
ああ、やっぱりちと悔しい。(笑)

202209_サフィール踊り子_海



伊東駅では5分停車、この間を利用して少しホームに降りてみる。
向かい側にはここで折り返しの上野東京ラインの列車が停車していた。ここからJR伊東線に入るのでE231系などの普通列車もここまでは入線してくる。ここでみたのは初めてかもしれない。

202209_サフィール踊り子_伊東



202209_伊東駅_E231系





伊東でお馴染みのハトヤなんかをみながら険しい海岸をゆく。伊豆半島特有の地形でトンネルも多いが、景色は絶景だ。今回海側でなかったのがやっぱり悔やまれるが。

東海道線に合流して熱海に停車、ここから横浜まではノンストップとなる。伊豆方面へ行くといつもなら小田原で降りるのだが、今日は終点東京まで乗車する。
その間にあたりはすっかり暗くなる。伊東から小田原あたり、山やトンネルに遮られることが多かったが、時々夕暮れの車窓がみられて美しかった。
9月になり、これから日の長さもだんだん短くなってくる。

202209_サフィール踊り子_小田原付近


202209_サフィール踊り子_小田急すれ違い



停車する各駅ではやはりこの列車に注目が集まり、物珍しそうに見られている感じだった。
特に乗客の多い横浜駅では「見られてるなぁ」という感じがした。
普段はほとんど「見る側」で、「見られる側」になったことがあまりないからなぁ。

夜の京浜の景色をみながら早くもラストスパート、最後品川に停車して東京駅19時19分着、伊豆急下田から2時間40分ほど。これだけの時間になると、やはりこの手の列車の存在価値も増すというものだろう。

202209_サフィール踊り子_東京駅


(完)



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